毎月1回のこの会にすべて参加しようというのが今年の一つの目標だったのですが、先月は防災の日・防災訓練のためにとうとう休んでしまいました。今日がその日だったのですが、1ヶ月あいてしまうとずいぶん久しぶりな感じがします。
行く前から思っていたのは、「稲はどんなだろう」ということでした。7月の会で田植えを見せていただき、その時はこれから田植えだと云っていたくらいですから、稲の背丈などもずいぶん低いのかもしれないと思っていました。自然農法田は普通の水田のように実によくそろって黄金色になっているわけではありません。場所によって生育の度合いにずいぶん差がありました。しかし背丈は十分すぎるくらいに伸びていました。周囲の田んぼではもう収穫もすすんでいますが、自然農法田の稲はまだまだ青く、穂のたれ具合もいま少しのようです。
普通の田んぼとの違いで一番驚くのは、稲の下に雑草が見事に茂っていること。ヒエは稲の上まで伸び、しっかり穂を実らせています。子どもの頃ヒエとりで田んぼの中を押し歩いた者にとっては、ヒエが穂をつけるなんて恐ろしいことというイメージが定着しています。そこで恥ずかしながら、「ヒエが穂が出ていても気にしないんですか?」とこの会の世話役の方に聞いてみました。その答えは「うん、稲のじゃまにならない分にはかまわないんだよ。」とのことでした。
今日は稲刈りの実演はありませんでしたが、麦蒔きがありました。下に雑草が茂っている稲の上から麦の種を振りまくのです。「下草が刈ってあると種が跳ね返ってしまい十分に着地しない、だから草は刈ってない方がいい。種まきをしたあと草刈りをする。」とのことでした。収穫前の稲の上から麦をまく、福岡(正信)先生の世界だななんてぼんやり思いながら見学していました。