月別アーカイブ: 2017年2月

福寿草

福寿草今年初めての花の便りです。

我が家の庭で福寿草が咲き始めました。まだ緑がほとんどないときに黄金色に咲く花、春の訪れです。長く咲く花でこの時期の葉は褐色系、これから緑の葉が繁ってきて緑の中の花もいいけれど、咲き始めのこの時期の福寿草、好きだな。

今回はかなり大版でアップしました。画像をクリックして大きな画像をお楽しみ下さい。

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第20回さらりと音楽談義

20th音楽談義1今回は用意されたスウィーツの説明から始まりました。料理家の方が持参してくれたイチジクをお茶で煮たものをつかった「甘酒チョコケーキ」と稗粉を使ったという「イチゴ雑穀フルーチェ」。どちらも独特の味わいでおいしかった。手作りでオリジナルなスウィーツ、何て贅沢な集まりでしょうか。

今回のモチーフは「音楽の値段」。先生から話題として出てきたのは東京カルテット、カルテットというのは弦楽四重奏のこと。アメリカで日本人が結成したカルテットで、日本では馴染みがないがアメリカでは大変評価されていたのだそうです。「価値(音楽の値段)が実力と伴わない場合がある」、そんなひとつの例としてのおはなしでした。逆に○ー○ンというピアニスト、ヨーロッパではさほどでもないのだが日本ではすごい人気だった。ショパンコンクールへのドラマが日本で放送されてブームになったんだそうです。そういえばこのピアニストの名前は私も聞いたことがありました。

ハード(箱物)に金をかける自治体は多いがソフトに金をかけるところは少ないということ。この会の主催者側の一人は行政マン、

「ハードはイメージしやすく行政としても発送しやすい、ソフトはメンタルで行政体がしっかりしていないと応援してもらえない。」

と。そんななかでジュニア・チェロコンクールを行っている大阪泉佐野市や兵庫県のビバホール・チェロコンクール、沖縄電力と沖縄タイムスが主催している沖縄のコンクールのことなどソフトに力を注ぎ長年にわたって継続している立派な組織を紹介していただきました。でも山梨県特産の鹿皮を使った民芸品のメーカーが主催する古楽コンクール、ヨーロッパからも参加者があるということなのですが、知っている人はわずかなようです。

20th音楽談義2

休憩時間は以前にも一度演奏していただいたバリトンサックスの演奏。この若い女性は仕事の都合で来月には福井県に越すとのこと。でもこの「さらりと音楽談義」が休んでいた音楽への気持ちを呼び覚ましてくれた、「音楽を楽しんでいいんだ」という気持ちにさせてくれたと話してくれました。そして演奏は、

ショパン「別れの曲」
マルティーニ「愛のよろこび」

バリトンサックスのやわらかな音、いいですよね。

後半では足をケガした主催者側の方の息子さんで美大の4年生から質問。「美術とアートの境界は?、音楽とアートの境界は?」でまた議論沸騰(?)。

・どちらも五感で感ずるもの、境目はない。
・美術はある意味空間美、音楽は時間美ともいえる。
・人間が自然にやっていることを分析して後から理論づけることができるが、元は自然の感覚。
・黄金分割などは美術にも音楽にも共通する美しいと感ずるもの。でも、美しいと感じなくても芸術は成り立つ。
・不快なことをわざとやる、如何に壊すかということも始めた。
・いろいろなものがある中で誰の心にもある共鳴するもの、深層の中にあるもの、普遍性のあるものもある。

等々後になってはうまくまとめられませんが、私たちにも何となく感じ取ることができる深~い話になりました。

予定時間を30分ほど超過しましたが、最後はやっぱり藤原先生の演奏が聴きたいと、

マルティーニ「愛のよろこび」
ブラームス「ハンガリアン・ダンス」

でしめとなりました。今回も楽しい2時間でした。

20th音楽談義3

ブログ記念日

私のブログが今日で11回目の誕生日を迎えました。

分離唱の合唱のページも大分増えてきました。ブログ(「すすき’s Blog」)だけでなく、「すすき’s Page」(画面上部のメニューからはいれます)も是非ご覧下さい。

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川越ウォーク

「バスウォーク 小江戸訪問シリーズ川越編」

に参加してきました。バスで川越に行けるなんてうれしいイベントです。JR穴山駅7:30、甲府駅近くを回って渋滞も少々あり、川越到着は10時半をちょっとまわったくらい。

バスの中では今回のリーダーから川越の知識を少々。太田道灌が江戸城を築く前にかかわったのが川越、その技術を下に江戸城が築城されたということで、ここは「小江戸」というよりはむしろ「本江戸」。柳沢吉保が甲府の城主となる前にこの川越の城主を務めたとのこと、これは吉安のルーツ:北杜市武川町柳沢にお住まいの方からのレクチャーです。

予定より30分ほどの遅れでしたが、無事川越博物館駐車場からウォーキングスタート。雲ひとつなく風もないという絶好のウォーキング日和です。

 

01本丸御殿歩き始めてすぐの本丸御殿。立派な建物です。この裏手には学校が見えました、映画「ウォーターボーイズ」の舞台となった名門校とのこと。

02とおりゃんせ三好神社の参道は童謡「とうりゃんせ」のルーツとなったところ。途端に男性が唱い始めました。

「♪ とおりゃんせ とおりゃんせ ・・・・ ♪」

03レトロバス歩いていると、こんなレトロバスに出会いました。さすが歴史の街。

 

04喜多院参道喜多院の参道にたどり着きました。ずらりと並んだ灯籠がお出迎えです。この交差点を渡ってすぐの右手には成田山があり、ここにもお参りしました。千葉の成田山同様にここでもつい先日節分の豆まきが行われたそうです。

 

05喜多院本殿いよいよ喜多院の境内へ、本殿をのぞみます。


06本殿から寺院内本殿お参りのあと境内を見渡します。この前方に五百羅漢があります。この本殿の階段で集合写真。そのあとは入場料を払って建物内を拝観。徳川家光誕生の間、春日の局化粧の間など見学しました。徳川に深くかかわりのあるこのお寺、徳川の別邸のような存在だったのでしょうか。

 

07五百羅漢五百羅漢エリアへの入場も拝観料の内。実際に五百数十体あるのだそうです。羅漢というのはお釈迦さんが入寂したときに集まった立派なお坊さん達のこと、知らなかった。


08羅漢1一体一体表情は様々。お坊さんらしい像も多いけれど、


09羅漢2読書中の羅漢

10羅漢3こちらは頬杖をついています。


11羅漢4「いやー、まいったまいった」

12羅漢5極めつけはこれ。「いいのかなー、羅漢さんて立派なお坊さんだったんじゃないの~。」

と、愛嬌のある羅漢さんがいっぱい。じっくり見ていたいけど日帰りウォークではね、ほどほどに切り上げなければならないのが残念。昼食会場のある藏通りを目指します。

13大正ロマン夢街道「大正ロマン夢街道」、レトロな雰囲気が漂います。道路が緩やかにカーブしているのもまた味わいです。


14藏通り1いよいよ藏が見えてきましたが、まずはまっすぐ昼食会場へ。


15昼食川越で有名な料亭で、特別サービスランチ。写真では、「蓋はとらないでおきますね。」

16埼玉りそな銀行昼食を終えて藏通りへ、まずは埼玉りそな銀行のかつての洋風の建物。


17藏通り2藏通りは平日にもかかわらず大変な雑踏。そんななか、人は撮らずに藏を見上げての一枚。商家は武家に遠慮して藏造りの壁を黒く塗ったのだそうです。観音開きの窓は半紙一枚も通らない程の密閉度だったとか。

18藏通り3店先に置かれた壺? 瓶? 何のお店だったんでしょうね。

19川越まつり会館川越まつり会館を見学、豪華な山車の展示、説明もしっかり聞きました。私たち「八ヶ岳歩こう会」が席を立ってしまうと途端に空席だらけになってしまいました。私たちの団体がいいお客さんだったようです。


20時の鐘川越のシンボル:「時の鐘」。このほぼ真下の店でサツマイモ入りの饅頭を頬張っているとき、この鐘が聞こえてきました。控えめに、響いていました。

みやげの買い物を済ませて藏通りを後に。途中、市役所の庭には太田道灌の像が設置されていました。「この地を拓いた恩人」と多くの市民から尊敬を集めているようです。

21氷川神社鳥居最後は氷川神社、この鳥居は木製のものとしては日本で最大級。この写真の反対側(外側)には勝海舟による「氷川神社」の書が。

22本殿本殿のまわりを一回り。しっかりと柵で囲われているのですが、その隙間からの一枚。見事なまでの緻密な彫刻です。

23絵馬トンネル絵馬のトンネル

24氷川神社全景境内の全景、鳥居の下から撮りました。

25山車藏歩いているとこんなふうに川越祭りの山車が格納されている倉庫がありました。川越を含めて、山車・鉾・山笠などの祭りを行っている街が昨年世界遺産に登録されました。喜多院・古い町並みとならんで川越を代表する川越祭りをこんなふうに陰で支えているんですね。

26マンホール歩道に設置されているマンホールの蓋を一枚、こんなところにも観光の街:川越を見ることが出来ます。

かつて仕事で一度訪れた川越は私的にも行ってみたいところでした。今回、こんなふうに往復をバスで、そして街を自分の足で歩くことができました。さらには今回は地元にお住まいの方がガイドを引き受けて下さり至れり尽くせりのウォーク、満足でした。

分離唱の合唱 in 国分寺(2月)

久しぶりに合唱の報告です。月1回の練習、休んでいたわけではないのですが・・・・。
今回は、S:1,A:3,T:4,B:3という少人数の構成でした。

いつものようにまずは分離唱から、そして讃美歌。唱い始めてすぐに、「よく聴いてくださいね。音だけでなくバランスも聴くんですよ」と。そんな指導で今回は最初から、「いいな!」と。讃美歌のあと佐々木先生の曲集Ⅱと、いつもとはちょっと違う順序で曲を次々と。

休憩時にはいつものように女声・男声合唱。女声は5人だけでしたが、さすがにきれいなハーモニーです。男声は人数でカバー??。

練習の最後には初めての曲「遠くのお山」に取り組みました。ちいさな可愛い曲。佐々木先生による最後の作曲なのだそうです。これをピアノで2回弾いてもらいながら譜読み、そしてア・カペラで1回。私の隣で唱っていた方はこの方法での譜読みは初めてだとか、どんな印象をもったのか聞いてみればよかったな。次回以降も毎回新しい曲に取り組む予定とのこと、楽しみです。

練習前半

しずけきいのりの
主よこころみ
ガリラヤの湖畔
かいぬしわが主よ
ゆうひはかくれて
こころのおごとに
ひとたびはしにしみも

はるかに
ひばり
うぐいす
緑の森よ
アヴェ・ヴェルム・コルプス

休憩時

女声合唱
茨垣
谷間の水車
小鳥ならば
男声合唱
Adoramus te
今は若き子
夏の夜の星
野ばら

練習後半

やさしくともをむかえよ
むくいをのぞまで
渓川したいて
よしきり
すすき
われは幼く
光のお宮
空しく老いぬ
美しき
遠くのお山
森の教会堂

練習が終わったあとしばらく歓談の後、また唱い始めました。讃美歌を14曲ほど。唱い始める前にこの会場である先生宅の愛犬が練習室のドアを外から猛烈にアタック。その熱意がみのって抱っこされて入室しました。そのワンちゃん、唱っている間は静か~に、そして曲を唱い終わったとき二度ほど「グーッ」と。これはひょっとして「Good」(笑)。そして全部唱い終わったら猛烈にほえ始めました、「アンコール」? それは冗談としても唱っている間の静かにしているマナーのよさに感心してしまいました。

今回は少人数ながらも充実した練習でした。駅まで一緒に歩いた皆さんとも、「今日はよかったね」と。

「車夫」

車夫車夫
いとうみく
小峰書店

陸上、走ることに長のある高校生の吉瀬走は父が事業に失敗して失踪、やがて母も家出してしまい一人残される。高校も経済的に行き詰まって自主退学。そんな走が陸上部の先輩から人力車夫の仕事に誘われてその世界へ。客・先輩・顧問の先生・親方の奥さんと様々の人の目で主人公:走を描いてゆく。多くの人が不遇の主人公を思いやり、走が車夫として成長していく温かい小説です。

浅草に行くと人力車が走っているのを私も目にしていましたが、この本を読んでいると「乗ってみたいな」という気持ちも湧いてきます。

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「その時までサヨナラ」

その時までサヨナラ

その時までサヨナラ
山田悠介
文芸社

 仕事人間の悟、仕事ではやり手だが家庭を顧みない。不和は深まり妻は幼い息子:裕太を連れて家出、離婚も時間の問題となっていた。が、妻は地震に伴う電車事故に遭い子を残して亡くなってしまう。我が子に全く興味を持てない悟は裕太を亡き妻の両親に託そうと考えていたが、妻の親友:宮前春子という女性が現れる。仕事に失敗した悟が家庭では徐々に宮前春子のペースに、子供に目を向けるように変わっていく。読み終わるとちょっと幸福感かな。

「あおなり道場始末」

あおなあり道場始末あおなり道場始末
葉室 麟
双葉社

豊後・坪内藩の神妙活殺流青鳴道場、先代の死で残された三兄妹弟(きょうだい)の権平・千草・勘六。細る一方の道場には弟子が一人もいなくなってしまう。追い詰められた3人は食いつなぐため、そして父の死の真相を探るため、藩内にある他道場への道場破りをはじめる。先代から伝授された奥義<神妙活殺>は権平にとってはまだ不確かな技だが、これを駆使しながら徐々に父の死の闇に迫っていく。

軽くて痛快な時代小説といったところで、これまで読んだ葉室作品とはちょっと趣が違うなという印象でした。

 

「今月の1曲」更新しました(2月2日)

月が変わりましたので、「今月の一曲」を更新しました。

今月は「かあさんの歌」です。
みちのく混声合唱団が内輪のクリスマス会で歌った録音。古い録音ですが、演奏会とは違ったよさがあるのではないでしょうか。

「今月の一曲」
http://susuki.chips.jp/?page_id=5915

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