月別アーカイブ: 2008年11月

海岸寺

海岸寺といえば、境内におびただしい石仏が並んでいる寺として有名です。以前、甲府の図書館でこの寺の石仏の写真集を見たこともあります。
海岸寺石仏
石仏のほとんどはこのように屋根がかかって風雨から守られています。石仏の一体一体が決して手を抜くことなく彫られており、それぞれがりっぱなものです。

海岸寺石段
今回コンサートが開かれたのは境内の左奥、その手前にはさらに上に上がる石段があり、この石段の両脇にも石仏が並んでいました。まだ赤い葉を残し、石段の上の堂に至る風景もまたなかなかのものです。
段上の堂は近づいてみると古いもので、周囲には精巧な彫刻が施してあり、感嘆の声を上げてしまいました。1300年の歴史を感じさせてくれます。

クラリネット・オン・ザ・タウン@海岸寺

「クラリネット・オン・ザ・タウン@海岸寺」というコンサートに行ってきました。演奏者は、田中正敏・プチ・パヴィヨン(クラリネット)・名倉ゆみこ(朗読)さんでした。
このコンサート、クラリネット愛好者の知人に教えていただきました。「吹奏楽の人はめいっぱい吹いてしまうんですけどね。この先生はかるーく音を出すんですよ。」というような話を聞いていたのです。
会場は私たちの町にある海岸寺というお寺。紅葉はもうほぼ終わってしまいましたが、会場となった建物の背景には竹林が広がり、演奏会ホールとは違った窓越しに緑がたっぷり見えるいい雰囲気でした。開演には少々遅れてしまったのですが、すぐに会場に入れていただきました。田中さんのやわらかなトークを挟んでのクラリネットソロやアンサンブルです。
最初に聴いたのはホルストの「惑星」の中の「ジュピター」、平原綾香さんの歌の方が有名ですかね。でも、クラリネットのジュピターもいいですね。知人に聞いていたとおり、本当にやわらかな音で聴き入ってしまいました。それから、東大寺で演奏するために作曲されたとかいう曲がありました。寺の梵鐘とのコラボレーションでしたが、曲と鐘の音とが実によくマッチして独特の世界を醸し出していました。
そらべあ
田中さんは環境活動も熱心にされている方だそうです。「そらべあ」というホッキョクグマの兄弟のお話を創作され、生演奏のクラリネットをBGMにしての紙芝居がありました。演奏の合間に急いでの一枚です、実際はもっといい雰囲気なんですけどね。写真で伝えるのはむずかしいですね。
アンコールは武田節、クラリネットの音を背景に詩を朗読、そしてそのあと田中さんのやわらかな音色の武田節がつづきました。山梨の聴衆へのサービスでした。
おかげで、はじめてのクラリネットの音の世界に浸ることができました。

小菊

小菊1
2週間前の写真です。母の白菜と大根畑の脇に小菊が咲いていました。色鮮やかでちょうど花の盛り、白菜の緑を背景になかなかいい色の組み合わせでした。

小菊2
木村秋則さんの講演を聴いたのはこの1週間後でした。みなさん実にシンと聞き入っていました。印象に残った大根のはなし、

「大根は動いていることをご存じですか?」
「私は長い間りんごが実らなかったので、土ばかり見ていました。だから
普通の人に見えないものを見ることができました。」
「大根は太陽の動きに合わせて動きながら成長していきます。だから大
根は螺旋を巻いています。」
「だから、大根は左回りにまわしながら抜くとうまく抜けるんですよ。」
「へえ、そうなんだ」

と、みなさん感心しきりでした。

渋柿

根津記念館の脇で渋柿が販売されていました。無人の販売所で、畑の隅に設置した台に透明袋入りで売られていたのです。思わず「安い!」と、金を置いて4袋買ってきました。例年立派な百匁柿を実家からもらってきて枯露柿を作るのですが、今年の実家は柿が不作のため「どこからか買ってこようか」といっていたのですが、思わぬところで百匁柿を購入することができました。
帰ってきて早速柿の皮むきでした。袋を開けると、柿と一緒に「枯露柿の作り方」のワープロのメモが出てきました。その中では何と、「きれいに仕上がりますよ」と、硫黄燻蒸を勧めています。我が家ではとんでもないことですね。
子供の頃はカミソリに布を巻いて刃の部分を小さくし、これをつかってくるくるとむいていったのですが、今回家内から渡されたのは皮むきです。へたの周りを包丁でむいたものを、私も皮むきで慣れない手つきでむいてみました。現在の皮むきは優秀ですね、実に簡単に薄く皮をむくことができます。そうしてわずかな量ではありますが、ご覧の通り吊し柿ができあがりました。
おかげで今年も枯露柿の味を楽しめそうです。
渋柿

根津記念館

根津記念館
根津記念館に行ってきました。「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎氏は山梨では有名な財閥を形成した人物です。長屋門と呼ばれる入り口はご覧の通り立派なものでした。中にはいると復元した新しい部分と旧邸そのままの部分があり、広大な土地・広大な邸宅でした。

根津オルガン
根津嘉一郎氏について私たちが知っていたことといえば、山梨県内の全小学校にピアノを寄付した人であること。そういえば私たちのような山間の小さな小学校にもアップライトピアノがありました。これも「根津ピアノ」だったのかもしれません。内部をずっと見学していくと一番奥に座敷蔵があり、そのなかにオルガンが飾られていました。このオルガンにも「寄贈 根津嘉一郎」と記されており、「根津ピアノ」を思い起こさせてくれました。

秋の実り

柿の実り
これも先週末の写真です。山梨は今、秋真っ盛り。ごらんの通り柿が鈴なりになりました。柿の色、なんともいえずいいものですね。大黒岩を背景に、秋の実りの風景です。

太陽の恵み

夏の間我が家に涼をもたらしてくれた朝顔はこの週末まで咲き続けていました。花は少し小ぶりになりましたがずっと咲き続ける朝顔は嬉しいものです。しかしさすがにこの季節、家の中は暗くなるし何よりも寒々しい感じがしてきます。咲き続ける朝顔には悪いのですが、みどりのカーテンとはお別れすることにしました。

朝顔の終わり
はしごをかけて、朝顔を絡ませたネットを傷つけないように気をつけながら朝顔の蔓だけを剪定ばさみで丁寧に切り落としていきます。そうして切り集めた朝顔はこのとおり、大変な量です。庭の端に集めて積み重ね、すこしかさが減ってから軽トラックで運ぼうと思います。
そしてようやく我が家にも暖かい日射しが入ってくるようになりました。やっぱり、お日様の光はありがたいですね。
最後に、極々最近まで花を咲かせ続けた我が家の朝顔の勇姿をご覧ください。

朝顔の終わり2

子供たちの手作り絵本

学童手作り絵本
地域の文化祭がありました。放課後児童クラブがはじめて挑戦した手作り絵本が展示されていました。1~3年生の子供たちのためらいのない絵が印象的でした。こういうものが作られ展示される環境、これも立派な「文化」ですね。子供たちによる制作を支えた指導員の方たちの紹介文が展示されていましたので、以下に紹介します。
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日頃、子供たちが描き残す絵のエネルギーに感動していました。この時期にしか描けない絵をなんとか残してあげたいと考えついたのがこの「世界でたった一冊の絵本作り」でした。6月の始めより一週間に一枚ぐらいのゆったりしたその子に合ったペースで進め、楽しく思いっきり描きました。ストーリー性を考えずにそのこその子の持つ豊かな世界に触れていただけたら幸いです。
また、子供たちが成人したときに、この本を手にしてこんな自分があったことを愛おしんでくれたらうれしいです。
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芋掘り

サツマイモ
庭の緑の絨毯を目指してサツマイモを5本植えていました。必ずしも目的通りに葉が茂ったとはいえませんが、根本部分はできた芋で土が盛り上がり、ひび割れていました。サツマイモは葉に霜が当たるとよくないそうですね。山梨ではもういつ霜が降りてもおかしくない涼しさになってきましたので、今日急いで芋掘りをしました。葉の茂り具合はいまいちと思っていたのですが、収穫した芋はなかなか立派なものです。これから少し天日干ししたのち、形を変えて私たちの胃袋に収まることになります。
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