カテゴリー別アーカイブ: 雨水利用奮戦記

水位計を新しくしました

我が家では雨水を貯めて庭の散水、草花への水やり、洗車に利用しています。そのタンクは、他の用途の役割を終えた地下タンクの再利用です。その容量はドラム缶⒓本分、夏に渇水が続いても空になったことはありません。

地下のタンクの水位を知るための水位計は自作、水槽内に大きなペットボトルに半分ほど水を入れ半分は空気で浮きとし、これにステンレスワイヤーを結んで地上の滑車に、そして滑車の反対側に垂れ下がったワイヤーに重りをつけて、この重りの位置で地下タンクの水位を知ろうというもの。設置した当初のこの重り、雨水らしいものをと合板を傘の形に切り抜いて吊していました。

水位計1-1これが当初の水位計の外観。
しかし、長年日光と雨風にさらされて痛んできていました。

水位計2-1そこでこの度この重りを更新しました。やはり合板を切り抜いて今回は2色に色つけ、こんなものになりました。アーチに張ってある網目はきゅうりネット、これから朝顔が絡まる予定です。

水位計2-2雨水利用も楽しまなきゃね!

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こどもの広場

雨水説明
私の所属するグループでは、ここ3年ほど雨水利用の啓発活動を行っています。今日、甲府市のボランティアセンターで行われた「こどもの広場」の催しでは雨水利用コーナーを設けて子どもたちにも見てもらいました。このコーナーの売りは何といっても、雨水利用モデルの展示です。家の設計を手がける会員の方が図面をひき、県産材を用い、大工さんに作ってもらったという本格的なものです。屋根には波ドタンををうちつけ、屋根上からシャワーで雨を降らせ、雨樋に集まった水を切れ目を入れた樋に差し込んだ金具で取りだしてプラスチック製のタンクに貯める。百聞は一見に如かずで、このモデルを見てもらいながら雨水利用を紹介した。こどもの広場は工作コーナーやおはなしコーナー、折り紙やコンサートなどこども向けのコーナーがたくさんある。そんな中で私たちのコーナーは入口から覗くとおじさん達がそろって「いらっしゃい」「どうぞ」なんてやさしく迎えてくれるのだが、残念ながら素通りしてしまうこどもも多かった(

無理もないか)。こどもよりむしろ一緒に来た大人や他のコーナーの人などが関心を寄せてくれ、熱心に聞いて材料の入手希望をしていく人もいました。

K工事店との接触

 これだけ業者に冷淡にされるとさすがにめげてくる。電話をするのもおっくうになってくるのである。しかし、とにかくA社から聞き出した業者であるK社に電話をしてみることにした。電話にはご主人さんが直接出た。下水道への接続と同時に浄化槽の雨水槽への転用の話をすると、「それは立派なお考えですね。」と好意的である(多くの業者には最初からバカにされた)。そこで「これからうかがいます」といい、その日のうちにK工事店を訪問した。こちらの話をよく聞いてくれ、また関心をもってくれて感触良好である。

A業者との接触

 このあと、下水道接続のための町指名業者の一覧から2社ほど電話で打診したが、相手にされなかった。
 A業者は私の住む町内にある設計業者で、「○○企画設計」という名称から先進的な取り組みについても応じてもらえるかと思い直接業者を訪ねた。しかし、その対応は冷淡であった。

  「浄化槽の壁にこびりついた汚れは、とろうと思って取れるものではないよ。」

といわれ、それでも見積もって欲しいと話すと、

  「うちで工事をさせると約束できるのなら見積もりをする。見積もりにだってコストはかかる、うちのような(小さな)ところはそうでなければ見積もりはできない。」

とのことだった。そもそも見積もりというのは、各社の工事見積内容や額を比較してどの業者に依頼するかの参考にするためのものである。その業者と約束してしまうくらいなら見積もりの意味はない。業者の方こそ見積もりの意味が分かっていないのではないかと、腹立たしい思いだった。そこで、「おたくにお願いします」とも言えず、「また検討します。」と言うしかなかった。


 要するにこの業者も全く乗り気ではなかったということだが、こんなことにも応じてくれそうな業者はないかと聞いてみた。そして、「あの業者ならひょっとすると関心を示すかも知れない・・・・」という情報が得られたのが、ここでの最大の収穫であった。業者にとって未知の内容は、確かに業者自身が関心を持ってくれないことにはすすめることのできないことではある。

もっと身近な雨水利用

 昨日、私の所属する会の会合があった。私たちの会ではこのところ雨水利用の普及に向けた取り組みが話題になっている。


 私の雨水利用は下水道化に伴って不要になった浄化槽の利用によっているが、そのような環境や必要に迫られる人は少ない。雨水利用と言えばむしろ簡単なタンクを地上に用意し、雨樋から直接このタンクに貯めて、タンクから自然流下させて利用するのが普通だ。地下水槽の場合はくみ上げポンプが必要になるが、地上タンクなら電気も使わずに雨水を利用できる。タンクは何を使ってもよいが、プラスチックのワイン樽が安価で入手できるという。私たちの会ではこの樽を使って雨水槽として利用できるような体験的な講習会を行うことになった。講習会は甲府市で行われる予定です、関心がありましたらどうぞ。

Aさんからのメール4

その2日後、更に以下のようなアドバイスのメールをいただいた。
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susuki 様
 添付浄化槽イメージを参考にして下さい。
 浄化槽の図面もありますが、イメージ図の方が分かりやすいので
 注記してあります。
 設置してあるCS-7と多少異なる点があるかと思います。
注意点などを列記すると
 ・構造的強度を持たせている隔壁は撤去しないで連通口(穴)をあけて下さい。
 ・ブロワーよりの散気装置も撤去しない(雨水の嫌気化、腐敗)を防ぐためです。
  もし、この散気管がブラブラ不安定でしたら業者に浄化槽内部で固定してもらって下さい。
 ・その他不要な配管、ろ過材、生物ろ材、は撤去して下さい。 
 ・雨水の腐敗等を防ぐ方法の一つに、滅菌用次亜塩素系錠剤の適宜投げ入れと、牡蠣ガラや炭酸カルシウム系の活性石を袋に入れて内部にヒモ吊りに入れて置く(目減り補給作業用)のも効果があるようです。
 ・浄化槽の汚泥引き抜き清掃、内部改修が終わったら、必ず消毒をしてもらって下さい。
  浄化槽は、いろいろな微生物群の巣窟ですから。 
 ・又、ポンプが横転しないよう底部又は吐き出し管にて固定するよう施工者にさせて下さい。
 ・もし、水位計測の例として、浮き式水位計の場合は、フロートに連結する心棒が上下するので心棒のガイドとなるサヤ管を適当な長さで、浄化槽の上面(上皮)を貫通する形でつけてもらって下さい。
 ・下水への切り替えが済みましたら、役所への届出が必要になりますので事前に所轄に相談して下さい。
 ・施工上不明な点は、施工者に現物浄化槽を見ながら相談して下さい。
 ・ゴミ取りのクリーンマス、雨水槽、浸透マスなどは、雨水利用の要です。
  従って、susukiさんが立ち会って施工してもらって下さい。所要一日で作業は終わると思います。
                                                    以上  A 

Aさんからのメール3

 翌日にも早速Aさんからメールをいただいた。内容は抜粋となるが、アドバイス的な部分を掲載させていただく。Aさんの考えや人柄がにじんでいるものと思う。
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susuki 様
 ・配管のレベル、上部の蓋の嵩上げ(頭を埋もれないようにする少し上げる)などは、施工者に相談してください。
 ・浄化槽の保守費、ブロワー電気代(意外に大きい)はこれからかからなくなりますね。しかし、水道料上乗せで下水処理費がかかります。
 ・メンテナンス業者は、仕事が無くなるので寂しい感じがするでしょう。しかし、小型合併浄化槽自体がバクテリアの気まぐれな処理に依存するわけですから水質は不安定です。これからは臭気も、微生物の巣窟も無くなりお庭は衛生的環境になりますね。
 ・下水に流れた汚水は、下水処理場で希釈集約された安定負荷となって専門技術者によって少ないエネルギーで高度処理されます。
 ・施工者と金額が決まったら、お互いに仲良く気持ちよく工事をすすめることですね。そして、susukiさんご家族が、日曜大工的に手作りする部分を探して楽しんで下さいな。

Aさんからのメール2 (続々)

<質問事項>
 ゴミ取りマスは
    ・バスケットが劣化する塩ビ製よりもステンレス製の方がベター
    ・マスの大きさがこれくらい大きい方が初期の雨水を貯水槽に入れない。
と考え、塩ビ製ではないタキロン製クリーンますにしようかと思います。このますの価格はいかほどでしょうか?
<コメント>
 タキロンのクリーンマスが手ごろと思います。上記の様に価格を調べます。
<質問事項>
 N社の見積には「浅井戸用ポンプ自動 \○○○○○」の1行下に「標準ジェット J15-62 \○○○○」があります。昨日聞き落としてしまったと思うのですが、これは必要なものでしょうか。
<コメント>
 水中ポンプでは必要ありません。(浅井戸ポンプや)特に深井戸ポンプで水位が低い場合に、構造的に吸い込み側の管内空気や水を吸い上げるわけですから、吸い込み性能を上げるために自分の水をジェットとして混入させる。いわばベンチュリー効果(絞って流速を強制的に上げる)をねらったものです。浄化槽から水を汲み上げる程度の浅いレベルでは、ジェットの必要ありませんね。

Aさんからのメール2 (続)

<確認・質問事項>
 浄化槽の仕切板には穴をあけるか、撤去する。
 浄化槽の仕切板の穴あけは、どの程度の大きさ・数が必要なのでしょうか。
<コメント>
 浄化槽は、その処理方式による違いはありますが沈殿槽、接触ばっき槽、消毒槽など何槽にもFRP板の隔壁で分かれています。板は、4ないし5枚の貼り合わせ積層板です。ここで、雨水の有効貯留量を増やすことが重要です。従って、不要な、炉材は撤去し、隔壁に連通の穴をあけます。穴の口径は約200φ~250φx2カ所 /1隔壁当たりで、形状は○でも□でも良いと思います。2カ所の意味は、連通自然流動するためです。隔壁を完全に撤去するにこしたことはありませんが、浄化槽には周囲から土圧がかかっているので強度上残しておかなければなりません。隔壁の穴は、浄化槽の底部から作業上少し上がったところになってもかまいません。二つの穴は、水平に並ぶ位置が流動上良い。ポンプの位置は、流出側(流入口から一番遠い位置)が、停滞水域が発生しなくてよいです。susukiさんの浄化槽のメーカー、型番が分かったら教えてください。撤去する部分や穴の位置などもう少し具体的に検討できるかと思います。
<確認・質問事項>
 浄化槽中に水抜き(水量調整用)蛇口セットをつける。
 浄化槽中の水抜き(水量調整用)蛇口セットは、
  ・水中ポンプのパワーが大きすぎるので少しパワーを落とす。
  ・散水等、使用後蛇口までの配管内に残った水を落としてしまう。
という意味でしょうか。
<コメント>
 もう一ランク圧力の小さい150wのポンプでも良いが、砂塵の排出や、ホースから気持ちよく散水出来ることを考えると、少し余裕がある選定した250wが良い。蛇口は水量の逃がし調整とポンプを締め切り運転(電源消し忘れ)から安全側に保護するためです。実際はチョロチョロ開く程度です。 
<確認事項> 浮き型水位計と取り付ける。
<コメント>
 雨の貯まり具合が一目で分からないと、その都度、蓋を開けて覗かなければなりません。海に浮かぶブイのようなものを工夫して手作りしてみるのも良いと思います。雨が貯まって、浮きが上がってくると、なぜか、精神的な充実感。雨が降るのが待ち遠しくなると思います。因みに、デンマークのウインドミル出資組合(風車発電)の子供さんたちは、風が強く吹く日は「お父さん、今日は儲かるね」と言います。(日本では、桶屋が儲かる)
<確認事項> オーバーフローした雨水は浸透マスにより浸透させる。(下水道にはつながない)
<コメント>
 明日、定価と市場価格を調べ連絡します。蓋も塩ビ製なのでそれなりの価格です。

Aさんからのメール2

 メール1を受け取った私は、それまでに得た知識を総動員して出てきた疑問点についてすぐに質問メールを送った。Aさんからは、その日のうちに再度返事をいただいた。
 一度はメールの全文をこのブログに掲載したが、どうも読みにくそうなので、少し整理・分割して載せることにする。
 まず、これからのことを自分なりに整理し、質問という意味ではないが書いてみた。これについても一項目ごとにていねいにコメントをいただいた。以下、一問一答式に記します。
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業者に依頼すること(この前の見積にないことがら)
<確認事項> 北側手前の雨樋に加え北側奥の雨樋からも配管し、貯水する。
<コメント>
 \5,000円/m位が材工(材料と手間)相場
<確認事項> 浄化槽への流入手前にタキロン製クリーンますを設置する。
<コメント>
  明日調べて定価と市場流通価格を連絡します
<確認事項> ポンプは水中ポンプとする。必要なら電源ケーブルを延長する。
<コメント>
 既存の浄化槽の近くにブロワーの電源があれば、共有すれば良いので、本体付属の6mで足りると思います。10mに延長でもケーブル¥○○○○円+埋設用保護ビニール管(コンセントの頭が通るサイズで薄肉管40φ)材工共で¥○○○○○円位です。
 ※延長ケーブルは漏電防止のため、ポンプ本体からつなぎめ無しの一本ものです。
<確認事項> 浄化槽のばっ気ブロワーは使えるように残しておく。
<コメント>
 嫌気化による腐敗防止と底部堆積物の攪拌のためです。廃棄物にしない方が良い。