月別アーカイブ: 2011年12月

融雪剤

塩カル
私たちの自治会に塩化カルシウム(塩カル)がとどきました。行政からの配布です。
水に溶けるときに熱を出す塩カル、道路の融雪剤として便利ですね。雪はほっといても融けます、でもすぐ融けてくれると安全。かつてはこんな便利なものがなかったので、雪が降ったらおとなしくしているか、みんなでていねいに雪かきをして暮らしてきました。この便利さの代償として普段の私たちには全く不要な化学物質をばらまいてしまいます。そして水に溶けると川に流れ込むか土壌に浸透して地下水に。有害性とかはないのでしょうが、自然のバランスは微妙に変わるのでしょうね。考えてしまいます。

Sonorite X’mas!

県内の実力派:ソノリテ甲府吹奏楽団のウィンター・コンサートがありました。会場は笛吹市石和町の笛吹市スコレーセンター。音楽ホールというよりは多目的ホールかな?ステージの近くはフラットなフロアで、その後は階段状の座席。階段部分は収納できて広いフロアにすることもできるのかもしれません。客席は3~400席くらいでしょうか。

入ったときの印象は、「規模の大きな吹奏楽にはちょっと狭いかな?」。
ソノリテ・クリスマス

プログラム

J.シベリウス 交響詩「フィンランディア」
P.グレインジャー 羊飼いの呼び声
L.アンダーソン クリスマス・フェスティバル
F.ティケリ シェナンドゥアー
スーザ 行進曲「海を越える握手」

~ 休憩 ~

飯島俊成 「あのときすきになったよ」
心に残る冬の歌 ~クリスマス編~

 

「フィンランディア」

私の好きな曲、プログラムを開いてこの曲があることに喜びました。でもよく聞くレコードはもちろんオーケストラ、吹奏楽だと曲の印象がかなり違いますね。学生オーケストラの演奏も聴いたことがありますが、熱いものが沸きあがってくるようでした。フィンランドの独立運動を代表する曲、国家のように国民に愛されている曲というのもわかるような気がします。この吹奏楽団は技術的にも高いものを持っているのでしょうが、やっぱりこの曲はオーケストラで聴きたいな。でも、広い空間で聴くとまた違ったのかも知れません。

「羊飼いの呼び声」

この曲は軽快・コミカルで楽しいものでした。ここの団員には日本グレインジャー協会の会員がいるとか。P.グレインジャーの曲、わが家のコレクションの中にもこの作曲家の曲がたしかあったはずなんですがどんな曲だっけ?探し出して聴いてみなければ。

「クリスマス・フェスティバル」

「もろびとこぞりて」にはじまり、「きよしこの夜」「ジングルベル」などのクリスマス作品がメドレーになっている楽しい曲でした。知っているクリスマスの讃美歌がいっぱい詰まっていたおかげで、いろんなパートの音が耳に飛び込んできます。クリスマスの曲を吹奏楽で聴くときらびやかでいいですね。やがてサンタが一人二人・・・・と五人ほど客席に登場し私たち聴衆のほとんどにキャンディーを届けてくれました。クリスマスらしい楽しい演出です。

「シェナンドゥアー」

プログラムには説明がないのですが、アメリカの民謡かインディアンに伝わるメロディーかを元にして作られたようなことを司会者が解説していました。ゆったりと和音を聞かせる曲で、その響きを楽しみました。心地良くてうとうと?

「海を越える握手」

窮地に陥ったアメリカ軍隊を、イギリス軍隊が救ったことへの感謝から作曲された作品で、現在では海外との親善の場で演奏されることが多い曲なのだそうです。ご存知マーチ王スーザの作品で、「やっぱりスーザのマーチ」という印象です。吹奏楽~行進曲~スーザと強く繋がって考えてしまうのは素人感覚でしょうかね。でもそんな感覚、私の中では好印象な一体のものです。

「あのときすきになったよ」

朗読と音楽で綴るミュージックストーリー、という副題がついていました。こういう作品、わたしはあまり好きではないかな。でも、「新しい音楽形態に意欲的に取り組んでいる」ということでしょうか。

最終ステージ「心に残る冬の歌」
は、歌謡曲など織り交ぜながらのメドレーで、聴衆を楽しませるものでした。
アンコールの拍手に、指揮者なしで始まったのはクリスマス・フェスティバルのなかの一部だったかな。この演奏中に再びステージ脇からサンタさんが登場、そして前に出てきたかと思うと何と指揮台に上がって指揮をはじめてしまいました。何と指揮者の方がサンタさんで登場したんですね。茶目っ気の多い指揮者の先生に拍手拍手でした。

国分寺の合唱(12月)

国分寺の合唱がありました。先月に続いての参加です。

今回はソプラノ・アルトあわせて13人、それに対して男声はテナー2人、バス2人とちょっと怖い人数比。でも、十分楽しめました。その内容・曲目は以下の通り。

分離唱とカデンツ
讃美歌 しずけきいのりの
かいぬしわが主よ
神ともにいまして
むくいをのぞまで
こころのおごとに
ひとたびはしにしみも
やさしく友をむかえよ

休憩時間に男声合唱で、

今は若き子
Adoramusu te
夏の夜の星

後半ははじめにもう一度分離唱をしたのち、

すすき
光のお宮
よしきり
われは幼く
夕の鐘
緑の森よ
アヴェ・ヴェルム・コルプス
グローリア
森の教会堂

バランスはともかく、人数は最近になく集まりました。私は少人数で唱うのが大変好きですが人数が多くなると違った味わいが出てまたいいものです。今回は分離唱のあとカデンツと最初にハーモニーを強く意識した練習。そのおかげか、ハーモニーをよく感じられる練習でした。
休憩時間にいつも唱う男声合唱、でも今回は4人だけ。どうしようと躊躇していたところへ、女性から「男声合唱は?」との声が。「じゃあ、やりましょうか。緊張とスリルですね。」と笑いながらの3曲。でも、なかなかよく響いていました。1パート一人の緊張感が耳によい刺激となったんでしょうか。
後半も次々と唱いました。今年最後、指導のMさんも唱いたい(唱わせたい)曲がたくさんで時間が足りない様子でした。

この一年間、私たちの合唱はめざましい変化でした。ハーモニーを実感できるうれしい合唱で、充実した年をしめくくることができました。

原発の発電コスト

 2日ほど前、原発の発電コストのことが記事で紹介されていました。

 政府のエネルギー・環境会議で電源ごとの発電コストを計算している検証委員会によるコスト計算結果が12日分かった。今回の原発事故を受けて再検討した結果、従来示していたコストの1.5倍、キロワット時あたり8.9円。火力発電のコストも燃料費の値上げ等で石炭で8.9~9.1円、天然ガスで10.4~10.8円。
 原発コストには福島第1原発級の事故費用や立地対策の補助金などを盛り込んで、同事故の対策費を5・7兆円超と想定し、このような事故を40年に1回程度に見積もっているのだそうです。

 この記事に違和感を感じてしまいます。これだけの社会問題、社会影響を及ぼしてなおかつ他の発電よりコスト安?と。私たちにはそのチェックの術はありませんが、燃料としての使命を終えた放射性廃棄物の処分方法も決まっていない、モンゴルに引き受けてもらおうとしたが結局それもダメになってしまって宙に浮いたままの最終処分。そんなことを抱えながらコスト計算をしてしまうことに苛立ちを覚えます。こんなに多くのひとが苦しんでいる原発事故、それを簡単にコスト計算などして欲しくないと、簡単に他の発電とのコスト比較などして欲しくないなと・・・・。

早朝ウォーク

朝富士
久しぶりに朝の富士です。朝、なかなか起きられず、この時間に歩くのは久しぶりです。でもやっぱり、夜明けの風景はいいですね。夜から山際の空がオレンジ色に色づいて山がシルエットになるこの時間、暖かいベッドから思い切って抜け出してよかったな。徐々に白んできて、家や鉄塔、電線などに邪魔されないところまでくるとこんな明るさ、もう少し早起きしないと。

朝八ヶ岳
一回りしてくると、八ヶ岳の山頂付近には日が射し始めて色づいています。こんな八ヶ岳もまたよしです。
(96.0k)

梨大合唱団68th定演

 今年も梨大合唱団定期演奏会に行ってきました。今年は第68回、1年に1回とすると67年前は1944年。「えっ、戦前から?」、心配ご無用です。今年も会った大先輩は私たちの10年ほど先輩でこの頃第20回くらいだったとか。しかしその前は、
    「はじめの頃は音楽家の発表会のようなもの。」
    「年に2回とかいうこともあったらしいよ。」
    「年1回の演奏会というようになったのは我々のころから」
とうかがいました。始まりは間違いなく戦後であったようです。

 今年のプログラムは、
    1stステージ  3つのバスク民謡
    2ndステージ  つぶてソングVol.1
    3rdステージ  合唱のためのシアターピース
          「食卓一期一会 -今日、何を食べましたか?-」

 バスク民謡の3曲だけはア・カペラでした。バスクというのはスペインとフランスの国境付近の地域、日本とよく似た風土だとか。
 つぶてソングは震災の後うまれた詩に曲をつけたものだそうです。
 そして3rdステージ、これが今回のメイン・プログラムであったようです。ステージ下にピアノが配置され、その手前に指揮台。ステージには食卓と客椅子1対が用意され、これを中心に歌のドラマが繰り広げられました。「包丁のつかいかた」では団員が包丁をもってトントンしたり、「クロワッサンのできかた」では魔女がパン焼き窯(?)に飛び込んでしまい、魔女のかぎ鼻が焼き上がってクロワッサンになったり。間には台詞が入ったりソロが入ったり、楽しく曲がすすみました。
 作曲者の信長貴富さんも紹介され、若い作曲家の作品も積極的に取り上げている指揮者のようです。プロの演出による「見せる合唱」、であったように思います。

 団員24人のほとんどが台詞・ソロ・演技と多様な力量が求められるようで、私たちのようにまさに素人が素朴にハーモニーを楽しんだ合唱とはかけはなれたもののように感じてしまいました。

讃美歌三重唱

 今日は休日出勤の代休、久しぶりの平日休みでした。そこでちょっとお出かけ、夕方「珈音」さんに寄って食事をしてきました。
    「12月です、あわよくば讃美歌を一緒に・・・・」
と讃美歌集を2冊持って。それから(ご主人さんはピアノの響きをきいてCDを選ぶそうなので)慎純さんのCDも持参しました。

 幸い、客は私たちだけ。そこで早速、
    「聴いていただけますか?」
と。普段聴けないような大きな音量でかけていただきました。広いフロア、立派なオーディオで聴くと、聴き慣れた音楽もひと味違いますね。そしてこの慎純さんの演奏、喜んでいただけました。音楽の好みはひとそれぞれ、そうした中で同じ演奏に喜びを共有できるのはうれしいことです。二十数分のCDを2回目も聴き終わったところで讃美歌タイムに。

 まずはフルセズ・コーラスで「まきびとひつじを」・「神のみこは」の音を確認、そんなところに女主人さんの合唱仲間が一人みえ、私たち夫婦と4人でこの2曲を唱いました。二人ともまっすぐな声で気持ちよい響きが楽しめました。
    「これでテナーがいたらなぁ」
と、欲も出てしまいます。お互い、ちょっと早いクリスマス気分でした。
 

「原子力神話からの開放」

原子力神話からの開放
「原子力神話からの開放」
高木仁三郎
今、読んでいます。
2000年に亡くなられた方ですが、行政側にも電力産業側にもつかない科学者として原子力を考えることが大事であり、それを実践された科学者とのこと。そして今回の震災に伴う原子力事故でこの方の警告が見直されているそうです。
先日も「高木学校」という言葉でTVで紹介されていました。
5月頃この方の名前を知って図書館に希望図書を2冊ほど出しておいたのですが、最近になって入ったことを知り借りてきました。原子力のこと、もやもやしたものが整理されてクリアになる思いで読んでいます。

日本の全電力の30%を占める原子力がほとんど止まってしまい、今は火力発電が90%くらいでしょうか。これもまた恐ろしい数字です。原子力が止まったのは嬉しいけれど、そんなにオール輸入ともいえる火力に頼り切ってしまうのも考えてしまいます。「電力需給が逼迫しているから節電」ではなく、日常の生活で節電、真剣に考えなければ。

サトイモ収穫

里芋収穫
サトイモを収穫しました。自分で掘り出したのは初めてです。一週間おいて乾いた土を落とし、写真に撮りました。
サトイモの木は最も育ったときで30~40cm程度、三井さんのようにはとてもいきません。それでも掘り出してみるとほどほどの大きさの芋がついていました。一株についている子芋は2~3個、もっとよく育つと子芋の数が多くなるのでしょうか。
植えたのは水田に一番近い、今年はじめてできた畝です。作業していると、耕耘している場所の土はベチャッとしていて空気をほとんど含まず固い感じ、それが自然農の畝になると空気を含んで軟らかくなります。今年初めての畝は、その前の年に作った畝に比べるとやっぱり固く、自然により近づいた畝の方がよく育つのかも知れません。
自然農のサトイモ、これから味わってみたいと思います。そのものの味を最も味わうには、蒸して塩で、かな。
(95.5k)