月別アーカイブ: 2018年5月

笹原の鏝絵巡り

ゴールデンウィークに鏝絵巡りに行ってきました。ここは長野県茅野市の笹原地区、一つの集落の中にたくさんの鏝絵があるところ。2時間くらいですべての鏝絵を楽しめます。ネットで探すと、

「茅野市笹原 くら、こて絵と庭園めぐり」
http://www.pamph-navi.jp/art/view_dynamic/pdfView1.php?src=pam10010037

というパンフレットがあります。この中には板倉・土蔵・そして鏝絵の施された土蔵、社や石仏などの存在がわかりやすくまとめられた地図が載っています。鏝絵の場所には番号がふられた18カ所、それから番号のない鏝絵2カ所がありました。この地図を基に、鏝絵の番号の順に歩いてみました。

 

01笹原部落手前1-1地図をたよりにマイカーを走らせていると、笹原集落に入る前に早速道路沿いに鏝絵を発見しました。


02笹原部落手前1-2立派な大黒様、幸先良いスタートです。

 

03笹原公民館目的地の笹原公民館

 

04公民館の柳の大木この駐車場には柳の大木があります。ここに駐車させていただいて、ウォーキングスタート。


05鏝絵0-1まずは番外の鏝絵、道路の裏側だったのでさがすのにちょっと苦労しました。


06鏝絵0-2やわらかな色合いの立派な大黒様。鏝絵のすぐ前に木製の棒が立てられていて、こんな角度がベストショット。蔵の傷みを支えているのでしょうか。

 

07鏝絵1-1No.1の水際の兎と月。これも見つけるのに苦労しました。

 


08鏝絵1-2蔵印のところではなく、蔵の入り口側の上にある梁の上に装飾を施したもの。こういう場所での鏝絵、はじめて見ました。


09鏝絵1-3これは反対側から


10鏝絵1-4今度は水際の亀と鶴です。


11鏝絵2No.2 これは何かわからなかったな。

12鏝絵3-1No.3 蔵印の鏝絵に加えて壁にも鏝絵

13鏝絵3-2こちらは壁の鏝絵、広い壁面に「松にとまる鷹」でしょうか。


14鏝絵3-3そして淡い色合いの大黒様、俵の上に乗っています。


15幟この時期ですから武者幟が上がっていました。私達が普段目にするのは信玄や謙信などを描いたまさに武者幟。でもこちらは龍の絵柄、ところ違えはこういったものも変わってくるのでしょうか。


16鏝絵4No.4 壁面に描かれた猫、モダンです。

17鏝絵5-1No.5 ちょっとくすんだ感じで遠くからは何の絵柄なのか?

18鏝絵5-2龍でした。ちょっと不気味な感じ。

20鏝絵6-2No.6 壁を黄土色に塗ってあるところを見ると、これは戦前の作品でしょうか。

19鏝絵6-1頭をもたげた亀が立体的です、上方は何を著しているのでしょう? 雲、煙、それとも梵字でしょうか。

21鏝絵7No.7 こちらはカラフルな大黒様

22鏝絵8-1No.8 鯉、それとも鯛?

23鏝絵8-2ちょっと愛嬌もあります。


24鏝絵9N.9 滝に打たれる亀。亀が3匹いるのがわかりますか?

25鏝絵10-1No.10 梁に描かれた波模様(?)の中に亀が何匹も。

26鏝絵10-2木口の側は波に千鳥。

27鏝絵10-3こちらにも亀がいっぱい。


28鏝絵11-1No.11 こちらは、

29鏝絵11-2ブルーの鮮やかな大黒様。


30鏝絵12No.12 こちらも大黒様、色合いも違いますが足の向きなども微妙に違います。同じ職人さんの仕事だと思いますが、少しずつアレンジして行くのでしょうね。

31鏝絵14-1No.14

32鏝絵14-2やはり大黒様。


33鏝絵10-4あきらめていたNo.10の蔵の蔵印の鏝絵が遠くから見ることが出来ました。

34鏝絵10-5波に鶴です。


35鏝絵13-1No.13 左官さんの仕事ではありませんが、屋根棟下の木製の装飾もなかなか。

36鏝絵13-2鯛を釣り上げる恵比寿様。波立つ海、赤い鯛、腰の魚籠、あまり見かけない図案です。

37鏝絵13-3

窓枠もおしゃれですが、枠に張っている一匹の亀がまた楽しい、職人さんの遊び心です。

38鏝絵13-4蔵の入り口上の梁の部分は虹梁というのだそうですが、その木口部分には虎があしらわれていました。


39遠景集落の端まできました。田園が広がり、はるか向こうには霧ヶ峰方面の山が眺望できます。


40鏝絵15-1No.15

41鏝絵15-2これはまた色鮮やか。

 

42鏝絵16-1No.16 ここには蔵印の鏝絵はないけれど、虹梁が見事です。木口側は亀に鶴。

 

43鏝絵16-2花も見事!

 


44鏝絵16-3 虹梁の下に亀さんが一匹。こういう遊び心、たまりません。

45鏝絵16-4これは反対側の木口。

ここのご主人さんにはおはなしを伺うことが出来ました。この集落は鏝絵だけでなく、多くの家に水が引かれ池をもった庭が作られています。これらの多くはバブルの時期に作られたのだそうです、新しい鏝絵のようです。


46火の番地蔵これは火の番地蔵といわれるもの、集落の中に何カ所か見られます。


47鏝絵17-1No.17

48鏝絵17-2これも大黒様。


49鏝絵18ー1最後No.18は彩色のない兎と波の鏝絵、これは古そうです。

50鏝絵18-2その上方、屋根棟のすぐ下のここはハナブカと言われるところ。ここにも鶴の小さい鏝絵がありました。

51こいのぼり鯉のぼりの姿も

52鏝絵番外これは番外、色あせて鮮明さは失われていますが、古いもののようです。

鏝絵はこれで終わり。短時間で多くの鏝絵を見ることが出来ました。漆喰壁の蔵は板倉の上に漆喰を施したものだそうです。板倉も数多く見られました。壁板はかんながけなどせずささくれ立っていましたが黒塗りされてこれはこれで素朴で風情のある蔵です。この写真も撮ってくればよかったな。


53御射鹿池鏝絵巡りを終えた後は県道を上流方向にしばらく車を走らせ、御射鹿池まで行ってきました。綺麗な池ですが、色合いよく撮れなかったようです。簡素で魅力的な池でした。

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甲州街道を歩く(第3回)

甲州街道ウォークの第3回がありました。
前回の第2回も参加したのですが、雨予報からカメラを持参せずここに報告も出来ませんでした。今回も昼から雨予報、でも降水量は少ない予報、期待を持っての参加でした。

 

01新田義貞像集合場所は京王線分倍河原駅前広場、ここには新田義貞の馬上の像がありました。曇ってはいますがとりあえずはセーフ。こんな天気で一日もってくれれば暑くもなくちょうどいいのですが。

 


02集合参加者が集まってきた様子です、今回は90人超だとか。

 


03京王線9:50スタート、まずは京王線の下をくぐります。

 


04御猟場道御猟場道をすすみます。

 

05側道車道と歩道に別れていて、歩道はこの通りゆったりです。

 


06児童像歩道に設置された幼児の思い思いの姿像、ゆっくりと撮りたかったのですが撮影の間にあっという間に置いてかれてしまいます。写真はサッと撮って追いかけます。像の説明もあったのかな。

 


07緑道掲示これから歩く市川緑地の案内板


08緑道そしてこれが緑地を歩く様子、今回の前半はこのような自動車を気にすることなく緑の中を歩ける東京の街中とは思えない嬉しいルートでした。


09あじさい歩道脇にはあじさいの花


10トンネル住宅地にあっても起伏があり、大きな集合住宅の下を道路が通っています。

11花ルート脇でまたまた綺麗な花、これもあじさいの一種?


12水路道水路脇の歩道


13螺旋階段歩道が交差する自動車道にはこんな螺旋階段をいったん上って車道を横断、そしてまた螺旋階段を下ります。


14ハケ道このあたりは「ハケ下の道」、ハケとは崖のことで玉川の河岸段丘の崖の下という意味があるのだそうです。そんな「ハケ下の道」、ナルホド!


15塀なにやら立派な土塀の脇に出ました。この中はどんな豪邸? と思ったらなんとこの塀の中に入っていきました。


16梅園ここは谷保天満宮の梅林、ここで小休止です。


17にわとり休んでいる人たちにニワトリが近寄ってきました。早速みんなカメラを構えます、「嘴でつつかれるかも知れないから気をつけて」なんて声も聞かれましたが、このニワトリお客さん慣れしているようです。

境内の中にはこんなニワトリが数多く放し飼いされていました。


18谷保天神休憩を終えて歩き出し天満宮の前に出ました。どうやら私達は裏口入学だったようです。さすが学問の神様、たくさんの絵馬が並んでいます。


19牛象牛が蹲っている石像、めずらしい。


20上水施設浄水施設の脇をすすみます。

21ヤクルト中央高速道路から見えるヤクルトの工場、立派な建物です。自分の足で来たんだな~。

小雨交じりの中ここまで進んできたのですがここへきて雨脚が強くなってきました。やむなくカメラをリュックの中にしまい、リュックの防水カバーと傘を出してここからは私達も雨モード。写真は残念ながらここまでです。石田大橋、万願寺の一里塚、八坂神社、永福稲荷など紹介したいポイントはたくさんあったのですが・・・・。昼食も予定していた日野市民の森スポーツ公園を諦めて日野宿交流館で、15:30中央線西八王子駅に到着してこの日の予定を終えました。

次回は1ヶ月休んで7月に標高差500mの小仏峠越え、これはきつそうです心しなければ。坂道を歩いておこうかな。

今回決して天候には恵まれませんでしたが、スタッフの入念な準備・運営でスムーズなイベントを経験させていただきました、ありがとうございました。

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小淵沢鏝絵巡り

先日、八ヶ岳歩こう会のイベント「我が町シリーズ小淵沢・鏝絵の里」がありました。私も参加したかったのですが都合がつかず残念。そこで会のホームページからコースマップをプリントしてこれを頼りに一人で鏝絵巡りをしてきました。

 

Imgp9598私は小淵沢図書館駐車場をスタート、ここから徒歩でまずは駅に向かいます。


Imgp9600さっそくありました、立派な蔵。これは当家の姓でしょうか、絵ではありませんがこんなのも珍しい。

 

 

Imgp9601新装となった小淵沢駅です。駅前ロータリーもゆったり。

Imgp9602ロータリーの隅にこんな像、さすが馬の町・馬術の町・ホースショーの町の表玄関です。

Imgp9605駅をちょっと下ると「本町の鏝絵」が始まります。シンプルですが珍しい家紋。

 

Imgp9607家紋なのか絵なのか、珍しいデザインです。ちょっと筍のような、いやむしろ茗荷かな・・・・。

 

Imgp9615-2

鯛を釣り上げる恵比寿様、商売繁盛の神で商家で信仰したそうです。釣り糸が絵から飛び出してきています。後で写真を見て、レンズの汚れかと一瞬ギクリでした。

 

Imgp9611ここからは尾根という集落の鏝絵。
左下に亀(頭が上、下に尾)、上には葛籠のようなもの。浦島太郎のお話からも引用しているのでしょうか。

中央線の下をくぐって、

Imgp9619波の上に鳥、敷地外からの撮影で映像が小さいのが残念です。

 

Imgp9621蔵の全景写真も

 

Imgp9623宝(金)が貯まるようにという願いでしょうね。

 

Imgp9624鏝絵はないけれど、立派な蔵です。

 

Imgp9626何と読むのでしょう?
この家の姓が描かれているのでしょうか。「浅川」かな?

 

Imgp9629盃を前に亀が頭をもたげています。でもちょっとグロテスク。

 

Imgp9630お城の天守閣を思わせるような建物です。

 

 

Imgp9633波に鳥

 

Imgp9638線路を跨ぐ陸橋を南下、高野の集落を目指します。

 

Imgp9640林の中を歩くのは気持ちいい!

 

Imgp9642高野集落に着きました。
家紋しかない蔵印の蔵も隅には珍しい絵柄が

 

Imgp9643この集落にある曹洞宗高福寺というお寺、庭園がきれいに整備されています。

 

Imgp9645この寺にある「幸福の鐘」、3列に108個の鐘が並んでいます、珍しい。

 

Imgp9654波にうさぎ

 

Imgp9657ひときわ大きな「龍」の字、大きな蔵でした。

 

Imgp96592つの家の蔵が並んでいる様子、印象的です。

 

Imgp9663波に鳥、首が長くて足も長いこれは鶴かな。

 

Imgp9668ここからは上笹尾集落の鏝絵。何かに抱きついているようにも見えますが、腰には鉈を差して多分これは働き者の姿。

 

Imgp9670色落ちして鮮やかさは失われていますが立派な大黒様。

Imgp9672

この集落は線路の南側に位置しています。小さなトンネルを潜った先に大滝湧水・大滝神社があることから、この集落は「滝の前」とも呼ばれているようです。

 

Imgp9673そしてこれが大滝神社、神社の左手に湧水が蕩々と流れ落ちています。

 

Imgp9679この日最後に目にした鏝絵。薪の束に腰掛け本を読んでいる、勤労の間の寸暇を惜しんで本を開いていた二宮金次郎が題材なのでしょう。

 

Imgp9682最後に路傍の花を二枚、

 

Imgp9683始めて見る花、蕾の固まりの外側から咲き始めるようです。

 

的確な地図のお陰で道に迷うこともなく、ほとんどの鏝絵を見て歩くことが出来ました。ただ、残念ながら2枚ほど見落としがあったようです。また機会をみて拾ってこようと思います。

 

「蜜蜂と遠雷」

蜜蜂と遠雷「蜜蜂と遠雷」
恩田 陸
幻冬舎

2016年下期の直木賞受賞作です。そういえば書店等でよく見てましたね。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクールが舞台。ここに参加するピアニストの同行者、審査員、調律師、ステージマネージャーの心も織り交ぜながらピアニスト4人の背景、心の動きを描いていきます。既成の枠に収まらない自然児的な少年ピアニストの奔放な振る舞いや少女時代に名を馳せ挫折も味わった女性ピアニストが徐々に音楽を取り戻し予選から本選に駆け上がっていく様子が印象的でした。音楽を題材にこんなに物語がかけてしまうんだなと感心してしまいます。おもしろかった~!

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「あきない世傳金と銀5」

あきない世傳金と銀5「あきない世傳金と銀5」
転流編
高田 郁
角川春樹事務所

6ヶ月毎に発表されるこのシリーズの2月に発売された5作目、早く読みたかったのですが希望図書を出して図書館で購入してくれたものを順番を待ってやっと読むことが出来ました。
先へ先へと読みたくなる著者の構成力・文章力、さすがです。今回は主人公:幸(さち)の呉服商「五鈴屋」が自身よりも大店の桔梗屋を買収するところから。新しい支店をうまく回し着けて更に帯地を絡めた商売へ、新しい商品を歌舞伎座の興業にからめて売り込むところなどわくわくしました。
あっという間に読み終えてしまいました、次作はいよいよ江戸進出のようです。でも次作の発売はどうやら1年後、待ち遠しいな~。

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「つゆのひぬま」

つゆのひぬま「つゆのひぬま」
山本周五郎
新潮文庫

9つの短編からなる一冊、最後の「陽気な客」はちょっとついて行けない感じもありましたが他の作品はいずれも最後はほんのりと心温まる作品です。短編集を読んだ後の読後感て難しいですが、一作目の「武家草鞋」についてすこしだけ。藩の政争のすえ藩を離れなくてはならなくなった主人公、武家草鞋をつくって生活の糧にしている愚直な主人公が、最後には作った草鞋がもとの主家に使える道に導いてくれる話、短編ながらいい話でした。

「運命の騎士」

運命の騎士「運命の騎士」
ローズマリ・サトクリフ
猪熊葉子訳

11世紀のイギリスが舞台の児童文学、犬飼の孤児ランダルが騎士となるまでの物語です。騎士というのは一種の領地まで与えられたその地の有力者なのですね。一人の人物の呼び方がいろいろだったりオリジナルから日本語で書かれたものとは違う読みにくさがあったりしましたが、読み進めていくともう物語の世界に引き込まれていきます。チェスの勝負で冷酷な領主から引き取ってくれた楽士エルルアン、そこからまた引き取ってくれた騎士ダグイヨン、その孫のベービスとの友情、将来の伴侶となりそうな女性との出会いなど、魅力的な場面がたくさんありました。

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4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1883
ナイス数:10

つゆのひぬま (新潮文庫)つゆのひぬま (新潮文庫)
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運命の騎士 (岩波少年文庫)運命の騎士 (岩波少年文庫)
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強き蟻 (1971年)強き蟻 (1971年)
読了日:04月10日 著者:松本 清張
バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
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川をくだる小人たち (小人の冒険シリーズ 3)川をくだる小人たち (小人の冒険シリーズ 3)
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