月別アーカイブ: 2020年11月

360°の大パノラマ

「八ヶ岳歩こう会」の

「紅葉に彩られた中山展望台・中山砦址周遊ミニトレッキング」

に参加してきました。

中山は北杜市白州町の台ヶ原と横手の間、尾白川と大武川の間に位置する887mの低い山ですが、周囲から独立して立っています。

 

07展望台

 

頂上にはこんな高くて立派な展望台があり、しかも周囲の立木は伐採されて、ここに上るとまさに360°の大パノラマです。

この日は天候にも恵まれました、それでは展望台からの写真をどうぞ。

 

01八ヶ岳まずは八ヶ岳、広い裾野まで見渡せます。

 

02金峰・瑞牆山

こちらは奥秩父連山の金峰山・瑞牆山、その右手は茅が岳。手前に広がるのは七里が岩溶岩流上の長坂町辺り。

 

03冨士南を向くと、遠くには富士山。

 

04空櫛形山方面になるのかな。雲と光の様子が面白いなと撮りました。

 

05大武川眼下に見えるのは大武川(右)と石空川(左)。昭和34年の台風による大水害ではこの川が氾濫したのでした。南アルプス深く切り込んでいるこの沢からの激流だったんですね。

 

06甲斐駒そしてこちらは甲斐駒ヶ岳

いかがですか、この眺望!この日、私たちは台ヶ原から2時間弱で登ったのですが、林道駐車場まで車で行ってしまうこともできます。お薦め景勝地!

 

立沢の鏝絵

長野県諏訪郡富士見町の立沢地区で鏝絵を見てきました。

立沢3-1この蔵はたまたま家主さんが作業中。庭にはいって話を聞いたり撮影させていただいたり。多くの鏝絵が存在するこの地域、でも蔵も鏝絵も老朽化して保存していくのは大変なのだそうです。この集落の起源は水の湧出する近くの沢であったとか、そこから先祖の方達がこの地に移ってきたのだそうです。

 

立沢3-2そして蔵の丑鼻の鏝絵はこれ、モノクロで描かれた太鼓につがいのニワトリ。古そうでもありまた図柄も珍しい。

 

 立沢8-1もう一つ、印象的だったのは神社に面したこの蔵。

 

立沢8-2壁面を飾る大きな鏝絵。左官さん、広い白壁をキャンバスに自由に楽しんでしまっています。

こんな鏝絵、多くの人に見て欲しいな。この地のウォークもいつか企画しましょう。

立沢の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=12370

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「棲月」

棲月

「棲月」
今野 敏
新潮社

 鉄道会社のシステムがダウンして運行がストップ。警視庁大森署長の竜崎はいち早く署員を情報収集にあたらせる。続けて管内に殺人事件、そして銀行のシステムダウンがたてつづけに発生。警視庁内の管轄意識・セクト主義との摩擦が生じる中、自身の広い視野と合理主義で事件解決に向かって行動していく竜崎の働きぶりが今回も楽しめます。冷徹であるかのようなキャリア組エリートの竜崎が、大森署長という現場で捜査員の勘も信じ始めたり人のつながりを感じ始め、今までにない人間臭さのようなものが生まれてきている自分に動揺する姿もまたいいなと思いました。

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「がちょうおくさん」

がちょうおくさん「ごきげんいかが がちょうおくさん」
「おっとあぶない がちょうおくさん」
ミリアム・クラーク・ポター作
まつおかようこ訳
こうもとさちこ絵

 清水眞砂子さんが「大人が読みたい子どもの本」として紹介しているこの本、そしてその続編です。動物村に一人暮らしするがちょうおくさん、何かとドジで抜けています。でもそんながちょうおくさんを受け入れてつきあっている村の人たちならぬ動物たちが織りなすちょっとお騒がせなおはなし集。笑えてしまいます。

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紅葉の徳和渓谷ウォーク

 

16日、「紅葉の徳和渓谷ウォーク」がありました。渓谷の紅葉はすでにほとんど散ってしまっていましたが、晩秋の渓谷美の中を落ち葉を踏みしめて歩いてきました。

 

無窓の滝渓谷一番の見所:滝はこの「無窓の滝」かな。皆さんが林道をすすむ中、数人で駆け足で観てきました。でもこれ以上滝壺に近寄れなかった。

 

解散してからリーダーさんが案内してくれたのが「吉祥寺」、鎌倉時代に創建された真言宗の古い寺です。

吉祥寺の紅葉下から見上げる寺の紅葉はいまがちょうど旬、寺の塀とともにいい風情を醸し出しています。

 

吉祥寺の新羅桜階段を上って境内にはいるとまず正面に大きな桜、県指定の天然記念物で樹齢約400年のエドヒガンザクラです。

 

吉祥寺の鬼面本堂を見上げると普通なら鬼瓦があるような場所に鬼面、これは珍しい。

 

吉祥寺の紅葉2下から見えたカエデ、紅と黄色で華やか。今度は桜の花の時期に見に来てみたいですね。

「沢村貞子という人」

沢村貞子という人

「沢村貞子という人」
山崎洋子
新潮社

 女優:沢村貞子さんのマネージャーを長年務めた著者が綴った沢村さんの素顔。沢村さんの人柄・生き方などいいなと思いました。周囲への気遣い、物事の割り切り方、おしどり夫婦ぶり、近づいてくる死への向き合い方、こんなふうに生きられるんですね。山崎さんの文章もいいなと思いました。

「?(疑問符)が!(感嘆符)に変わるとき」

疑問符が感嘆符に変わるとき

「?(疑問符)が!(感嘆符)に変わるとき」
小国綾子
汐文社

 特に印象的で気に入ったのは詩人長田弘さんの、

「詩にできるのは半分だけ。
書くことは、言葉にできない残り半分を大事にすることでもあるんです」

という言葉でした。どうしても他人(ひと)に言えない書けないこともあっていいんだ、時を待ってまた表現できるかも知れないなんてことを考えました。私にとっては嬉しいことばです。
作者小国さんの生き方、見事ですね。いい本だなと思いました。

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八ヶ岳棒道ウォーク

11日、「八ヶ岳棒道ウォーク」がありました、八ヶ岳歩こう会の看板メニューならぬ看板コースです。集合は長坂町小荒間の三分一湧水館駐車場。ちょうど紅葉の時、たくさんの参加者でした。受付では大震災の被災者応援募金があり、カンパすると棒道てぬぐいてつくった手作りマスクがいただけて、募金にも会の人たちの心意気を感じ入ってしまいました。

 

01_スタート

みなさんマスクをして、相互の距離を保ちながらのセレモニー、事前ストレッチ、そして15kmの健脚コースと6kmのゆったりコースの二手に分かれてスタートしました。通常ならハイタッチをしながら人数の確認をするのですが、この日は手のひらに殺菌スプレーをしながら非接触の人数カウント。

 

 

02_三分一湧水の紅葉駐車場を出るとそこは三分一湧水公園の紅葉がお出迎え。

 

03_小荒間を抜ける小荒間の集落・農地を抜けるところ。

 

04_林間のはじまり林間の棒道に入りました。棒道は正確には「信玄棒道」。甲斐武田氏が信濃を攻略するためにつくられたという軍用道路です。その棒道、今ではウォーク用にと整備されています。

 

05_9番千手観音1 棒道沿いには数多くの石仏が点々と見守ってくれています。これは「9番千手観音」。

 

06_広い棒道1ここ小淵沢は馬の街・乗馬の街。棒道は遊歩道として整備されていると同時に、ほぼ並行して乗馬道も整備されていますので、こんな広々としたところを歩くことができます。

 

07_広い棒道2この日は天候にも恵まれて快晴!

 

08_16番千手観音16番千手観音

 

09_広い棒道3さらにさらに進みます。気分爽快!

 

10_集合写真で、こんなところで集合写真撮影。このときばかりは皆さんマスクを外して「はい、チーズ」。健脚メンバーは24名+カメラマンの私。

 

11_棒道の表示ここが棒道であることを知らせる標識が何カ所かありました。

 

12_細い棒道棒道を離れ、昼食場所の「道の駅こぶちさわ」を目指して下ります。

 

13_白樺葉は落ちてしまいましたが、白樺林が青空を背景に綺麗!

 

14_八ヶ岳間近で見る八ヶ岳。

 

15_舗装道路を下るこんな林間もいい。

 

16_紅葉(逆光)みごとな紅葉!

 

17_午前の部フィニッシュ こちらは黄葉。午前のゴールはもうすぐ。

「道の駅こぶちさわ」で50分の昼食休憩。陽射しは暖かくても標高1000mのここは歩いていないと冷えてきてしまいます。

 

18_午後スタートさて、午後の部スタート。来ただけの距離を戻らなければなりません。

 

19_もみじ回廊1ここは小淵沢の「もみじの回廊」と巷で言われている?のかそれとも歩こう会で名付けたのか?

 

20_馬術競技場

この広々とした芝生、ゴルフ場ではありません。馬術競技場なんですよ。芝生の中あちらこちらに置かれているのは馬術競技のハードルです。

 

21_紅黄葉 その脇でみつけた紅黄葉。

 

22_乗馬と出会う2頭の乗馬に会いました、この日2回目。馬の道でのこんな出逢いもいいのですが、時には馬の落とし物があったりします。新鮮なのもありましたよ(笑)、気をつけなければ!

 

23_紅葉の下を歩くこの日のコースはこんな見事な紅黄葉並木の下を歩くこともしばしば。

 

24_紅葉紅葉をアップ。

 

25_グルメ通りの黄葉軒先にこんな黄葉があるのも豊かな生活、いいな!

 

26_もみじのじゅうたん小淵沢から小荒間に向かう道路沿いにもまたもみじの回廊が。根元は一面紅葉黄葉のじゅうたんです。

 

27_もみじ回廊3 そしてじゅうたんの上はこの紅葉。

 

28_富士山小荒間に戻って最後に遠くに眺める富士山。みなさん思わず道路端に座り込んでしまいました。「ここで座ると根が生えちゃうよ」なんて声も無視無視。山梨は富士山から遠ざかるほど冨士がよく見えるんです。

紅葉と15kmのウォーク、たっぷり楽しみました。11月11日は八ヶ岳歩こう会では「棒道の日」と名付けて毎年棒道ウォークを開催するのだとか、また来年楽しみましょう。

リーダーさん、サブさんありがとうございました、そしてご苦労様でした。

 

10月の読書メーター

読んだ本の数:8
読んだページ数:2212
ナイス数:26

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