遅くなりましたが、5月23日の「都留市の水力発電今昔物語」ウォークの記録です。
かつて都留市で暮らしていた私、「山の上にレトロな水路橋があったよな、国道から見えるところにもレンガ造りの水路橋が見えたよな」と思い出し、これは面白いウォークになるのではと計画しました。スタートは富士急行線十日市場駅、ゴールは同じ富士急行線禾生駅です。本当は東桂駅スタートで鹿留発電所、それから鹿留川を渡る水路橋も見たかったのですが、時間的にちょっときついなと考えた次第です。
さて、ウォーキング当日です。北杜市からは大月駅で乗り換え、ホームの陸橋の階段ステップをみると、
楽しい絵が描かれています。そういえば大月にも「桃太郎伝説」があったかな?
富士急行線は電車もカラフル、列車ごと装飾・色合いも違います。
社内のシートには富士山が逆さ富士とともにパターン化されて描かれています。さすが富士五湖という大観光地につながる路線、視覚面でもサービス満点です。
で、ついたのは十日市場駅。ここは無人駅でトイレもなし、駅前の広場もなく開会セレモニーは少し歩いて田原の滝前で。
今は桂川の水量も豊富で3段の滝は迫力満点。深い谷の側面は柱状節理が発達していてこれも見ものです。この滝の上奥には富士急行線が通っていて、運が良ければカラフルな電車を一緒に捉えられるカメラスポットでもあります。
田原の滝のこの眺望は国道の旧道に架かる橋からのもの、そしてその橋の東詰めはちょっとした広場になっていて、この滝を詠んだという芭蕉の句碑
「勢あり 氷柱消えては 滝津魚」
が建っておりそのそばには芭蕉様が腰掛けています。下見の時にはこの芭蕉様もマスクをしていたと思うのですが、今はマスクから解放されたようです。
ここで改めて本日のウォーク開始のちょっとしたセレモニー、準備体操、そしてウォークスタート。
江戸時代初期に作られたという水路を渡るとすぐに富士急行線の踏み切り。ここは何と手動踏み切り、自分でバーを持ち上げて線路内に入り、また持ち上げて出るのです。で「開いた後は必ず閉じておくように」との注意書きがあります。
「囚われ人」ではありません。運動公園らしきエリアを通り抜けると道路に鉄扉、下見の時にはなかったんですけどね。さいわい端には人が通れるだけの扉がついていました。
山の手の小道をすすむと道路脇の建物の壁にこんな絵が、楽しいですね。ここはバッテヒングセンターかな?
こんな鳥居と石段を見つけると登ってみたくなるのですが、今回は先を急ぎます。
西願寺の枝垂れ桜、有名らしい。花の季節に来てみたい。
寺の裏山に登ります。ここは今回のコースで唯一の急な上り坂である鍛冶屋坂。でも距離はわずか。
坂を登り切ると見えてきました、発電所への水を運ぶ「鍛冶屋坂水路橋」。
ここは本日のメインの見学場所の一つ、そこでみなさん勢揃いしてカシャッ!
上からの眺めも見ようと脇の急な階段を上ります。
上から見た水路橋、かまぼこ形とでもいいましょうか、この姿にがっかりした人も。水の流れが見えるのを期待したんでしょうかね。落ち葉が入るのを防ぐためには上部をおおってしまうのもやむを得ないんでしょうね。でもこれはこれでまたいい。
次に向かったのは谷村町駅の裏手にある、桂川を渡る吊り橋:城南橋。自動車が通行する吊り橋は珍しいのではないでしょうか。この私たちが立っている場所には温泉宿があったと思うのですが?橋の名前も確か「川棚橋」だったよな。
橋から引き返して谷村町駅のすぐ近くにあったお店。踏み切りの警報器が立っていてレトロの雰囲気がおもしろい。
数日前、BSで日野正平さんが自転車で案内する「にっぽん縦断 こころ旅」でここ谷村町駅の駅舎内にある鏡を紹介していました。みなさん「どれどれ」と・・・・、昭和を思わせる壁鏡でした。
駅前の公園で昼食タイム、思い思いにベンチに腰掛けて充電です。
午後の部をスタートしてすぐに都留市役所、この敷地内に小水力発電の水車:「げんき君1号」の前で記念写真。江戸時代に作られたという街中を流れる「家中川」に水車をつけて発電しているのです。ここで発生した電力は市役所庁舎内で利用しているとのこと。
市役所から南へ向かう広い道、前方に寺が見えます。ここ都留市は国道の南側を国道に平行に走る道沿い(山ぎわ)にはいくつもの寺が並んでいます。
その道沿いで見つけた郵便受け。こんなおしゃれな郵便受け、好きだな。
ここは円通院というお寺、この六角塔はユニーク。ゆっくりと見たいのだけれど先を急ぎます。
国道がクランク状に曲がるのに伴って、この側道も石積みを見せながらカーブ。
この時期、日陰は有り難い。
しばらく歩いてこちらは大月猿橋の駒橋発電所の為の水取り入れ口。
地図上には川茂発電所との名称も載っているのですが、あまり発電所らしい建造物は見当たりません。説明看板くらい欲しいな~!
八王子神社の大銀杏。都留市指定の天然記念物です。
中央道の下を潜って歩道をすすむとまたもや手動踏み切り、富士急行線にはこのタイプの踏み切りが何カ所かあるのかな?
駒橋発電所への水路に沿ってすすみ、国道に出たところで水路の上流側を振り返りました。広い水路にネットが張られています。かつてはこういう防護設備はなかったのでしょうが、時代の流れでこういう危険防止策が必須となってきたのでしょうね。
最後は国指定の有形文化財:落合水路橋です。水路橋を見下ろせるところで記念撮影。
レンガ造りの立派な水路。明治期ということを考えると当時の技術の粋を集めた立派な建造物でしょう。レトロな姿がイイ~!南禅寺の脇にもこんなつくりの水路がありましたね。
この後引き返す形で富士急行線禾生駅へ。ここで本日のウォーク終了でした。
天気に恵まれて楽しく歩くことが出来ました。参加されたみなさん、ありがとうございました。サブリーダーのMさん、ご協力ありがとうございました。
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