月別アーカイブ: 2012年1月

トゥオネラの白鳥

先日の来客時は残念ながらオープンテープは聴いていただけませんでした。ピアノの好きな方でしたのでクロイツァーを直接SPで聴いていただきました。クロイツァーの演奏、気に入っていただけたようです。これをきっかけに、長い間遠ざかっていた古いソースをまた聴き始めました。オープンテープにコピーしたもの、そしてSPレコード直接です。これがまた生々しい音がするんですよ。

私は「ストコフスキー~フィラデルフィア」の大ファン(?)、久しぶりに引っ張り出したのがこのレコードです。
トゥネラの白鳥レオポルド・ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
1929.5.2・3
ELECTROLA E.J.705

SP時代、輸入されたレコードはアメリカからのものとイギリスからのものがあったようですね。これはどうやらイギリスから、あまり聴き慣れないレーベルです。

SP
わが家で現役のプレーヤー、テクニクスのSP10は有名だったでしょうが同社のこの廉価版ターンテーブルも78回転Okです。
78rpm

盤質も(もちろん演奏も)よく、かつてよく聴き込んだディスクです。両面で8分50秒ほどですが、この演奏、聴き入ってしまいます。決して懐古趣味でなく、いい演奏だとおもうんだけどなぁ。

オープンデッキ

オープンデッキ
音楽好きなご夫妻の来客がありました。CDコレクションが今も増え続けている方です。この前の訪問時に聞かせていただいたピアノのCDはお店でなくイベントで買ったのだそうですが、

「音が気に入って買ったんですよ。」

とのこと。でも、自分で聞いて感じて購入するってすごいことですよね。雑誌の評を読んだり他人に勧められたりしながら購入して、自身の感性ではなかなか音楽を選んでないことが多いと思うんですよ。私もどれだけ自身の感性で聴いているのか、心許ないのです。そのCDは私もいいなと思う響きがありましたので、この前は私もCDを持参しました、慎純さんのCD(このCDのこと、まだ書いていませんでしたね。近いうちに書かなければ)。この演奏、随分気に入ってもらえました。

そんなご夫妻がみえるというので、これは古いものも聴いてもらおうとオープンリールデッキを引っ張り出してみました。このデッキ、わが家ではずっと現役できて3年ほど前にオーバーホールを行いました。家具の上に縦型に置いていたのですが昨年の震災で怖くなってしまい、配線を外して床に移動、そのまま1年近くも使わずに来てしまいました。久しぶりに配線を接続して電源を押すと、UVメータのライトは点灯したのですがプレイボタンも早送り・巻き戻しボタンも反応しないではありませんか。何度も何度も押してみましたが全く反応なし、「ああ、とうとう寿命か。」と観念しました。動いているときには一向に行動に移らないのですが、いざ動かなくなってみるとデジタル化しておけばよかったなと思うソースがあれもこれもと思い浮かびます。

 

翌日、職場の同僚に相談して、結論として「接点復活剤」なるスプレーを購入して試してみようということになりました。でも仕事帰り、電気屋さん、ディスカウントショップなど3軒を梯子しましたが「接点復活剤」は入手できずに帰宅。「それでも・・・・」と諦めきれない気持ちで電源投入、早送り・巻き戻しボタンを繰り返し繰り返し押してみました。根気よくやっているとかすかに音がするようになり、やがてモータが少しだけ動いたり動かなかったり不安定ながら反応が出てきました。「これは望みありかな」とさらに繰り返し押し続けると、とうとう復活しました。

「これからはあまり放置せずに使わなければ」、と反省です。その反省をもとに昨日・今日と表・裏を聴いたテープは、

「レオニード・クロイツァーの遺産」

LPレコードからコピーした物ですが、それが誰の所有だったか思い出せません。テープがくるくると回るのを見ながら、久しぶりの味わいです。

「平清盛」

 NHKの大河ドラマ「平清盛」が始まりました。初回は時代背景・登場人物等をかけ足でやった感じでした。語りが頼朝というのはユニーク。でも平家滅亡にみんなで沸いているとき、「清盛のおかげで武士が今の地位を得た」というあたり、「ありえない~」と、知らせに来たのが北条政子というのもまた「ありえない~」。
 このあたりはそのユニークさに「まあ、いいか」とも思うのですが、一番抵抗を感じたのは清盛の実の親が法皇だということ。これってこの作者の創作ですよね。こんなに歴史をゆがめてしまっていいのでしょうか。皇室の血をひいていると言うことで清盛を権威付けしているようで嫌な印象を持ってしまいました。子どもなんてこういうドラマが歴史の教科書にもなってしまうと思うんですがね。
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本の整理

世論時報
最近はあまり買わなくなったのですがそれでも増え続ける本や雑誌、限られたスペースがいっぱいになってくると今ある物に見切りをつけて処分しなければなりません。家族が整理して不要書籍として束ねてくれた中に「世論時報」(S.54.12月号・S.55.1月号)という月刊誌がありました。

「これもついに処分しなければならないか?
でも大事なところだけスキャナでとっておこうか。」

と紐解いてみました。

 

出てきた文章は「音楽教育に光!」と題された、当時千葉県の小学校で音楽を教えておられた先生の文章でした。当時の音楽教育の悩み、佐々木先生の著書「耳をひらく」との出会い、佐々木先生の門をたたいてからの自身の心の変化、梨大合唱団のこと、授業に分離唱を取り入れての子どもたちの変化の様子などが綴られていました。歌をきちんと教え込もうとするほど子どもたちが輝きを失ってしまう、それが分離唱・聴き合う合唱でハーモニーをそのまま楽しむように変わっていった様子、感心してしまいました。

 

結果として、

「やっぱりこの本は捨てられないな。」

とわが家の本棚に逆戻り(笑)、本の整理は難しい!
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正月の食卓

正月の食卓
今年も分離唱つながりの魚屋さんからのお刺身がわが家の食卓の主役となりました。山梨のスーパーのそれとはちょっと違います。
母のこんにゃくと漬け物、親戚からの湯葉、わが家の煮物、人のつながりの食卓となりました。