オープンデッキ

オープンデッキ
音楽好きなご夫妻の来客がありました。CDコレクションが今も増え続けている方です。この前の訪問時に聞かせていただいたピアノのCDはお店でなくイベントで買ったのだそうですが、

「音が気に入って買ったんですよ。」

とのこと。でも、自分で聞いて感じて購入するってすごいことですよね。雑誌の評を読んだり他人に勧められたりしながら購入して、自身の感性ではなかなか音楽を選んでないことが多いと思うんですよ。私もどれだけ自身の感性で聴いているのか、心許ないのです。そのCDは私もいいなと思う響きがありましたので、この前は私もCDを持参しました、慎純さんのCD(このCDのこと、まだ書いていませんでしたね。近いうちに書かなければ)。この演奏、随分気に入ってもらえました。

そんなご夫妻がみえるというので、これは古いものも聴いてもらおうとオープンリールデッキを引っ張り出してみました。このデッキ、わが家ではずっと現役できて3年ほど前にオーバーホールを行いました。家具の上に縦型に置いていたのですが昨年の震災で怖くなってしまい、配線を外して床に移動、そのまま1年近くも使わずに来てしまいました。久しぶりに配線を接続して電源を押すと、UVメータのライトは点灯したのですがプレイボタンも早送り・巻き戻しボタンも反応しないではありませんか。何度も何度も押してみましたが全く反応なし、「ああ、とうとう寿命か。」と観念しました。動いているときには一向に行動に移らないのですが、いざ動かなくなってみるとデジタル化しておけばよかったなと思うソースがあれもこれもと思い浮かびます。

 

翌日、職場の同僚に相談して、結論として「接点復活剤」なるスプレーを購入して試してみようということになりました。でも仕事帰り、電気屋さん、ディスカウントショップなど3軒を梯子しましたが「接点復活剤」は入手できずに帰宅。「それでも・・・・」と諦めきれない気持ちで電源投入、早送り・巻き戻しボタンを繰り返し繰り返し押してみました。根気よくやっているとかすかに音がするようになり、やがてモータが少しだけ動いたり動かなかったり不安定ながら反応が出てきました。「これは望みありかな」とさらに繰り返し押し続けると、とうとう復活しました。

「これからはあまり放置せずに使わなければ」、と反省です。その反省をもとに昨日・今日と表・裏を聴いたテープは、

「レオニード・クロイツァーの遺産」

LPレコードからコピーした物ですが、それが誰の所有だったか思い出せません。テープがくるくると回るのを見ながら、久しぶりの味わいです。

オープンデッキ」への2件のフィードバック

  1. まいな

    オープンデッキ懐かしいですね。実は私もAKAI-GX365Dというデッキを持っています。昔、FMエアチェックという言葉があった時代に録音したテープが50本位あるのですが、何とかデジタル化したいと思っていました。時間はかかりましたが、昨年の暮れにやっと作業が完了しました。だから、もう動かすことはないかもしれませんが、当分そのままにしておくつもりです。

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  2. すすき

    まいなさん、コメントありがとうございます。
    私もテープに残されたものをデジタル化したいとは思っているのですが、遅々としてすすみません。先日のようにいざ装置の具合が悪くなると、「ああ、やっておけばよかった。」と思うのですが、また動くようになると、「まだいいか。」と。
    思ったことをやり遂げてしまう人、尊敬してしまいます。私もやらなければ・・・・。

    返信

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