創立20周年記念甲州街道ウォーク第9回
鶴瀬宿 ~ 石和宿
3月27日、このウォークに参加してきました。
中央線甲斐大和駅近くの諏訪神社に9:30集合、この日の参加者は90人ほど。この神社の境内には土俵かと思うような大きな杉の切り株が保存されていました。
開会セレモニーも終わってスタートしました。まずは国道20号線に向かって下ります。
国道に出ました、向こうに見えるのは中央高速道路の高い橋。
国道沿いには石材店の展示が幾つも見られます。この地の石はどうやら「鞍馬石」と名付けられていて茶色味を帯びた色が特徴のようです。
ここは鶴瀬宿。でもあまり面影は残っていません。
国道の脇に架かる巨大な中央高速道路橋。私もかつてはこんな道路脇で運転を休みました。
谷間の国道には洞門もあり、私たちはこの洞門の中は避けて川側の小径を歩きます。
そんな小径に芭蕉の句碑がありました。
「観音の 夢みやりつ 花の雲」
石灯籠の向こうには今は使われておらず朽ちかけている大きな吊り橋:長垣の吊り橋が見えます。
歩いているのはこんな道、ウォーキングには国道よりもこんな道の方が・・・・。
白いモクレンが花盛り。
また国道にでました。向こうに甲府盆地が見えてきました。
甲府盆地から旧大和村へ入るところに立つ「大和」の看板。名産の鞍馬石と一緒に立っています。
柏尾古戦場跡で一休み。ここで近藤勇と維新の兵が戦ったのだそうです。
山間から盆地に入るところ、奈良時代からの歴史を刻む大善寺までやってきました。モクレンの花。
八重のツツジ、ぼけの花等々花の季節の始まりです。
これがその大善寺の山門。この上に立つ薬師堂は山梨最古の建物だとか。でも今回は寄り道せずに先を急ぎます。
大善寺から国道に下りてまもなく旧国道へと別れました。旧国道沿いに「昭和の店」の看板。
勝沼氏館跡に来ました。周囲は空堀で囲まれています。
空堀の中は広い公園、ここでトイレ休憩・小休止です。
また歩き始めました、そしてすぐに勝沼宿。ここは「本陣笠かけの松」。
道路沿いには宿の面影が残っています。
明治30年代前半に建てられたという旧田中銀行社屋。藤村式建築の流れをくんでいるのだそうです。
薬屋さんの看板も面白い。
沿道にはワインの酒蔵が何軒も、勝沼は葡萄の町・ワインの町です。
白百合醸造の軒下には大小さまざまなワイン瓶や樽が並んでいます。
旧国道から日川の土手に入って昼食。この中央の山間から歩いてきたのです。
午後の部スタート、しばらくは日川沿いの堤防の上を歩きます。
河川敷も芽吹いて青んできました。
堤防から別れて車道へ、まもなく笛吹川。
笛吹橋をわたりました。
笛吹川堤防脇の松並木。これは旧街道の名残ではなく、明治期に笛吹川が氾濫した後に植えられたものだそうです。
堤防脇に立つ「笛吹権三郎」の像。笛吹川の名前の由来だという言い伝え。
石和の街にはいってここは遠妙寺の立派な山門。
境内の桜の花はもう盛りです。
こちらは本堂。
石和宿本陣跡、残念ながらここには宿の面影を残すものはほとんど残っていません。
そして本日の終着点:石和温泉駅に到着です。
今回のコースは17kmほど、ゆるやかな下りの連続で比較的楽なコースかと思っていたのですがさにあらず、なかなかハードのウォークでした。でも天候に恵まれて歩ききった後の気分は爽快。
今回は途中リタイアのむずかしいコース、無理は控えようとウォークは諦めて朝の受付だけのために集合場所に来てくれたスタッフの方もいました。スタッフ・裏方の皆さん、ご苦労様。そしてありがとうございました。
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