月別アーカイブ: 2017年12月

版画年賀状

版画年賀状

年末の我が家の恒例行事、版画年賀状の印刷が終わりました。いつものように干支で来年は戌年、今回は一版でしたので印刷も一回で終了です。二版で、一度刷ったのが乾いてからもう一度刷るのとは大違いでした。

ファンヒーターの前で乾くのを待って、年賀状書きスタートです。

「演奏会の記録」を追加しました

山形南高OB合唱団の演奏会の記録を追加しました。
以下の1955年から1957年の演奏会の記録です。

第1回はガリ版刷りの手作りのパンフレット、当時が偲ばれます。
また第1回は佐々木先生と森山先生の指揮、佐々木先生は本名の佐々木幸徳で記載されています。
上記のリンクをクリックしてもご覧いただけますが、つぎのページから各演奏会の資料をご覧いただけるようになっていますのでご利用下さい。
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「だれも知らない小さな国」

だれも知らない小さな国だれも知らない小さな国
佐藤さとる 作
村上 勉 絵
講談社 青い鳥文庫

久しぶりの児童文学、昭和34年出版の作品です。

「ぼく」が小学三年のときから話がはじまります。友だちと一緒に見つけたもちの木の皮は、がき大将のためにあまりもらうことができず一人で山の中にはいる、そこでお気に入りの場所をみつける、なんてストーリーは男の子の冒険的・隠れ家的な心をくすぐります。

そんなお気に入りの場所を、大人になった「ぼく」がここに住む「こぼし様」という小人とともに守ろうとする。開発計画を止めさせるための作戦もまた面白い。さらに夢を共有できる女性も現れてくるあったかいおはなしでした。

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「花のれん」

花のれん花のれん
山崎豊子
新潮文庫

朝ドラ「わろてんか」は吉本興業の女主人がモデルとのこと。その原作というわけではないけれど、同じ吉本興業の女主人をモデルにしたこの小説、読んでみようかなと借りてきました。

大阪の呉服店に嫁いだ多加だが夫は道楽好きで店はつぶれてしまう。実家に借金をして夫とともに場末の寄席を買い取り、夫亡き後は女席主としての道を歩んで行く物語。300ページほどの小説での一代記は小気味よいほど話の流れが速く、あっという間に読み終われそうです。

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「あきない世傳 金と銀」

あきない世傳金と銀あきない世傳 金と銀
高田 郁
角川春樹事務所

今年テレビドラマ化もされた「みをつくし料理帖」でお馴染みの高田郁さんの新シリーズ、既に4冊が出版されていますが、図書館に希望を出したところ入れてくれましたのでまとめて読んでみました。

やはり時代小説で舞台は江戸期でしょうか。主人公の幸(さち)の父は武家で私塾で教える教養派、跡を継ぐ予定の優しい兄もいる幸せな家庭だったが、流行病で兄・父が相次いで逝き母・妹と別れて大阪の反物を扱う商家の女衆として働くことに。女衆は「一生鍋の底を磨いて終わる」と言われる中、商いの世界に才能をみせていく物語です。

女性でありながら男の仕事の世界で才能を開花させていく話は「みをつくし料理帖」とも共通するものがありますね。また、現在放送中の朝ドラにも重なるものがあるかな。

4冊を一気読みでした、シリーズはまだまだ続きそうです。2月、8月と順に出版されてきていますので5冊目は来年2月(?)、待ち遠しい。

「ビブリア古書堂の事件手帖7」

ビブリア古書堂7ビブリア古書堂の事件手帖7
~ 栞子さんと果てない舞台 ~
三上 延
メディアワークス文庫

しばらく遠ざかっているあいだにシリーズ7巻目が登場していました。今年2月に発売になっていたんですね。

シリーズのこれまでは太宰治の古書などを巡って話が進んできましたが、今回はシェークスピアが主役(?)。「人肉質入裁判(じんにくしちいれさいばん)」なんて古書が登場します。猟奇的なこわい雰囲気の書名、でもこれはシェークスピアの「ヴェニスの商人」のことでした。そういえばこの中では主人公の身体の肉何ポンドかが質草(?)になるんでしたね。それから話は発展してファースト・フォリオ(シェークスピアの戯曲を集めた最初の作品集、1623年出版)をめぐるストーリーに。今まで出番の少なかった栞子さんのお母さんも登場して親子対決の様相。と、まあこれくらいにしておきます。

今回でこのシリーズは一区切りなのだとか。でもまた続編も書けそうな余韻も残しています。

知人の息子さんが古書店をはじめたそうです。その方も「このシリーズを読んでいるのかな、現実の古書の業界のありようもこんななのかな。」なんていうことも考えながらのたのしい時間でした。

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「今月の一曲」、更新しました。

月が変わりましたので、「今月の一曲」を更新しました。

12月はクリスマス月間、そこでクリスマスの讃美歌を選曲しました。曲目は讃美歌103番「まきびとひつじを」、フルセズ・コーラスの初登場です。
美しい響きのこのフルセズ・コーラスは山形市内で現在も活動している混声合唱団です。

下記をクリックし、「今月の一曲」ページでお聴き下さい。

今月の一曲
http://susuki.chips.jp/?page_id=5915

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