月別アーカイブ: 2010年7月

日影のトチノキ

先日の渓谷からの帰り、道路脇にある「日影のトチノキ」の看板を見て立ち寄ってみました。この道を通る度に目にする看板でいつか見てみようと思っていたのです。道路からこの看板の矢印の方角に廃校になった小学校が建っていますので、この敷地内に立っている木がそうだと思っていたのですが違いました。この小学校を通り過ぎ、休耕田をいくつか踏み越えて旧田圃が終わったところまできてはじめて、低い斜面の木立の中に大木が見えてきました。
日影のトチノキ①

近づいてみるとなかなかの迫力。しかし手前側の地面の近くが大きく裂けて、洞も見えています。
日影のトチノキ②

根元には小さな石の祠がすえられており、この古木も一種の信仰の対象であったようです。そしてその脇には裂けて落ちてしまった大木が横たわっていました。立派な枝が折れてしまったものです。これは近づいていったのとは反対側から見てはじめてわかったこと、それまではこんもりと土が盛り上がっているのか大きな石があるのかと思っていたのですが・・・・。
日影のトチノキ③

下から見上げると、こんなふうに葉が繁っています。ここにいるとたまにたまに実が落ちてきます。トチノキの葉も実もどんなものか知りませんでしたね。
日影のトチノキ④

木の肌はこんな感じ、特徴的です。
日影のトチノキ⑤

そしてこれがベストショット。「名もないことが素晴らしい」なんていいながら、舌の根もかわかぬうちに名のあるものを紹介してしまいました(笑)。
日影のトチノキ⑥

名もないことが素晴らしい

 先日、NHKで山梨のローカル番組を見ました。このシリーズあまり見たことはなかったのですが県内市町村を毎回一つずつ紹介していく番組ででした。
 今回放送していたのは小菅村、山梨の東端に位置しており東京とも接している山間の村でした。この中でリポーターが地元の方に案内していただいて、村の川をはるか上流にさかのぼり、地元の人もあまり知らないという滝を目指していました。この滝は名も無いのだそうですが、案内の方のいうのには
     「名も無いことが素晴らしい、
     それは自然がそのまま残っているということだから。」
というようなことを言っておられました。
 どんな素晴らしい滝も、名前がつき人に知られると訪れる人が増え、その自然が荒らされていく。だから、「名も無いことが素晴らしい」・・・・こんなことを言える人もまた素晴らしいですね。

渓谷ウォーク

暑い日々が続いています。冬には暗かった朝のウォークも今は日射し強すぎるくらい、できるだけ家の陰・木陰を多くするようコースを選んでいます。今日は休日、そこで我が家から車で30分ほどのあまり有名ではない渓流を歩くことにしました。
本谷川渓谷①

その渓流はこんな所、酷暑を忘れる涼しさです。こんな流れに沿って歩いた時間は1時間超、白くて小粒な花のアジサイが自生していました。アジサイは水辺でこそ生き生きと育つんですね。それから道路沿いにはホタルブクロが自生してました。木陰で枝を伸ばした木の葉もいいですね。
本谷川渓谷③

谷の中は細かな水しぶきが立ち上って湿気が十分なんでしょうね、こんな大きな石の上も苔むしてなかなかの眺めです。
本谷川渓谷②

流れに面した石の上に腰を下ろして休憩しました。ここからの眺め、流れの中の石の上に水草が生え、実に涼しげです。水の流れは一様なようでもよく見ていると水量が増えたり減ったり、その変化に伴って石の上の苔がさっとぬれてまた水が引いていく。こんな光景は座り込んでいなければ見過ごしてしまいます。
本谷川渓谷④

生き返ったような朝のひとときでした。
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恵みの雨

 梅雨明け後、山梨は毎日暑い日が続いています。朝から30℃超えで、たてつづけに猛暑日です。昨日は甲府盆地の中心を通り抜けて出張がありました。ちょうど一番暑い時間をマイカーで移動していましたが、車外温度を見ると何と41℃、たいへんな暑さですね。用件が済んで帰路につこうと再びマイカーに乗り込み走り出すと車外温度は37℃でした。盆地の中を走りながら夕立が始まり31℃まで降下、雨が止むとまた暑さが復活でした。猛暑で温まった地面が雨で冷やされてくれるとは思っていましたが、はっきりと温度が下がるのを確認したのは初めてです。
 今日もたいへんな猛暑日でした。帰宅途中、我が家に向かっていると進行方向にしきりと稲光が、そしてそれがだんだん近くなってきました。空が高いので光るだけかなと思っていましたが、帰宅後にぽつりぽつりと雨が降り始め、短時間ですが夕立らしい雨になりました。おかげで今夜は寝苦しさから解放されそう、恵みの雨です。

咲きました

アサガオの開花の写真第1号です。先日の初めての開花は夕方のしぼんでしまったものしか見ていませんので、今日咲いた一輪が今年見た初めてのものです。
アサガオ7-21①
琉球朝顔の花、直径10cmくらいの大きなもの、青紫で見応えのある花です。

アサガオ7-21②
まだ毎日開花があるわけではないのですが、朝の楽しみが一つ増えました。

2階に届きました

アサガオ7-19
アサガオネットを張って4週間、とうとう2階に届きました。

アサガオ7-19②
おかげで1階の窓もこの通り、かなりな日よけになってきました。これからびっしりと葉が繁るのですがあまりこみあわない方が風通しがあって清涼感も感じられるとか、今年は間引きをしながら楽しもうかな。

アサガオ7-19③
つるがある程度伸びてしまってから花が咲き始めるようです。花芽もだいぶ出てきました。
昨日は実家に泊まり。今日帰宅してから部屋の中から眺めると、今日1輪咲いたんですね。でももう花は閉じてしまっていました。記念すべき1輪目の開花を見逃してしまいました。
梅雨が明けていよいよ夏本番、もう何日も雨がありません。これからが、貯めた雨水が最も活躍する時期です。

イノマタ農園

八ヶ岳自然農の会に通われていた若者夫婦が昨年、私の実家の部落に入植しました。その前は長野で自然農をやっていたとのこと、そんな方がすぐ近くで自然農をはじめてくれたのです。休耕田に畝を作った立派な自然農畑がだんだんと増えています。先週末のウォーキングでいってみました。

イノマタ農園1
自然に囲まれた棚田の一角にこの農園があります。しかし・・・、何度も私のブログに登場しましたね、野生動物の食害。その筆頭はサル、それからシカ、・・・。そんな野生動物から野菜を守るため、畑の周囲はスチールのネットで囲い、その上には電気柵。あのビリッとくるやつです。

イノマタ農園2
部落全体を電気柵で囲ってはあるのですが、その柵は穴だらけ。最後には各農地の主の自衛手段しかありませんね。ここでは太陽電池付きバッテリーによるストロボ電柵器も購入して設置しています。

イノマタ農園3
そんな電気柵にかこまれて、様々な野菜が育っています。多様な野菜をセットにして宅配で届けてくれるそうですよ。形・大きさ・柔らかさ、そんなことより全くの無農薬・無肥料野菜を食べる贅沢、みなさんもいかがですか。私も一度味見してみなくては!
当ブログのブックマークにも登録させていただきましたが、念のためここにもURLを記します。
organic farm☀イノマタ農園☀

http://blog.livedoor.jp/kusanoneiro/

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オカトラノオ

昨日は実家に帰ってのウォーキング、山間の部落ではありますがその中で田圃の一番多いところを巡りました。
この時期、田圃の中のルートは暑いですね。後半は田圃と山林の境を走る道路でした。木陰は涼しいですね。樹木の力です。ちょうどここにはとなりの集落の田圃に至る水路もあり、余計に涼しげです。こんな場所に咲いていた、「オカトラノオ」です。

オカトラノオ
涼しげな白い花ですね。
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チューナー

 職場で、吹奏楽をやっている人が何やら小さな機械をもってきました。彼がこの機械に向かって声を出していると、早速好奇心旺盛な面々の人だかり。出している音(声)の高さを測定して針が動きます。彼が声を出すと「ピッ」と針が中央で止まるのですが、他の人が声を出したのではそうはいきません。逆に指定した高さの音を電子音で出してもくれるこの機械、
      「これ、何て言うもの?」
      「チューナーですよ。」
とのこと、はじめてチューナーというものを目にしました。こういうものを駆使して音合わせをするんですね。そして指定の音をふるえることなく出せる、これも技術なんでしょうね。
 ふと自分にかえって考えると、
      「私にはこういう他人に見せられること、
             見せられる技術って何もないな」
ということに気づきます。単音で唱うことは全くなかったと言っても過言ではない私たちの合唱。ただ全体を聴いて唱うだけ、他のパートが無ければ全然唱えないし、ハーモニーが合わなければみんな一緒に落ち込んでいく。技術を持っている人達とは大違いです(笑)。