我が家のある分譲地入口にある小さな林。さほど老木ではないですが幹には苔が生えて雨上がりはきれいです。幹に絡まる蔦も紅葉してきました。
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白樺群生
4月末明野
桜だより
彼岸花群生地の保護
以前書きましたが、私たちが住んでいるすぐ近くに彼岸花が自生しています。水田用水路の土手、林の中など立派な群生です。
彼岸花花盛り
http://susuki.chips.jp/?p=2150
でも葛の蔓などが繁茂して、せっかく咲いているのに見えない彼岸花も多くとても残念に思っていました。そんなことを先日おはなしを聞いた里山再生に取り組んでいるオオムラサキセンターの館長さんにおはなししたところ、その現場を見に来てくれました。
私は花のないこの時期の彼岸花の様子をはじめてみましたが、あおあおとした細い葉が元気よく茂っています。
葛も枯れて葛の葉や蔓に隠れていた彼岸花の様子もよくわかりました。この時期でも水路が隠れて見えないほど、夏の状況を想像していただけるでしょうか。
館長さんにもここの群落には感心していただき、なんとか保護活動をしたいということになりました。5月頃と花の茎が出てくる前の8月頃と2回草刈りをしたいなと。近くに農作業をしている方がいましたので話しかけたところ、水路を管轄する地域の区長さん、林の所有者など教えていただくことが出来ました。これらの方に事前に了解をいただいて、来年は活動してみようと言うことになりました。
貴重な群落自生地をよい形で育てていきたいものです。
「里山再生とオオムラサキ」
八ヶ岳自然ふれあいセンター主催の
八ヶ岳の環境と文化を学ぶ講座
第1回
「里山再生とオオムラサキ」
を聞いてきました、講師は北杜市オオムラサキセンターの館長さん。この方はオオムラサキセンター内にとどまらず、昆虫等が生息するための里山再生に力を尽くしている方です。
はるか昔、パンゲア大陸の話から始まりました。「太古の時代、地球上のひとつの大陸であったパンゲア大陸から現在の各大陸に分かれた、離合を繰り返して現在の7大陸がある。大陸が分かれてそれぞれの環境で生物は進化を遂げた。でも生物種には進化の早いものと遅いものがある、蝶の世界に限っても進化の早いもの遅いものがある。」とのこと。
植物相が豊かであれば動物相も豊かになる。八ヶ岳山麓は湧水が豊かだが、そうすると水生昆虫が豊かになる。
森林性チョウ・草原性チョウは森林・草原の手入れをしなければ個体が減ってしまう。
里山林の管理活動・・・・下刈り、薪炭材の切り出し、落ち葉かき、キノコ狩りなど
草原の草生活動 ・・・・草刈り、火入れ、飼い葉
水田の維持管理
我々日本人は生活の中でこういった活動をし、里山・草原、そして水田などを管理してきたけれど、現代の社会はその管理を放棄してしまって昆虫の成育する環境が極端に減少している。そこで里山再生の活動を、と飾らない口調で熱くはなしてくれました。
自然を取り戻す活動、魅力的です。
標本を見せてくれました。左上の二つがオオムラサキ、左が雄で右が雌です。
右上の大きなチョウはナガサキアゲハ、南国のチョウが見られるのは温暖化の証拠とか。
白林荘の紅葉
友人からの薦めで長野県富士見町にある白林荘に行ってきました。ここは五・一五事件で暗殺された犬養毅首相の別邸だったところです。
今まさに紅葉の真っ盛り、絶好のタイミングで訪れることができました。
こちらは白林荘の道を挟んだ雑木林の紅葉、ここも白林荘の一部なのでしょうか。紅葉の下から日の光を仰ぎます。
本宅へのアプローチ、紅葉で様々に彩られた林の木漏れ日の中、なんて贅沢な!
こちらは山梨県北杜市から移転した建物だとか。2階は元は蚕室だったそうです。
地元の方の話を聞くことが出来ました。中国との対立を好まず、周りの人たちとの間に垣をつくらず、清貧の政治家で、今もこの地の人たちの尊敬を集めている様子をうかがいました。
荘内の樹木の多くは地元の人が持ち寄って植えたとか、その素朴な自然な姿を愛した犬養首相の意志を今の所有者も引き継いでいるのだそうです。
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日向山トレッキング
会員外ですが、八ヶ岳歩こう会のイベント:日向山トレッキングに参加してきました。北杜市白州町の尾白川渓谷の入り口に竹宇駒ヶ岳神社があり、その手前の駐車場に朝8:30集合。ここは尾白川渓谷ハイキングの起点でもあり、同時に日向山登山の起点でもあるのです。
駐車場では全員が受付が終了したところで軽いストレッチ、そして歩き始めました。
まずは神社に参拝。鳥居をくぐるときにリーダーから、「両端を歩いてくださいね、真ん中は神様がいますから。」とのこと、はじめて知りました。
参拝を終えてちょっと引き返し、登山道に入ったのがちょうど9時でした。
この山は中腹まで自動車でも行けるのですが、私たちはまずは下から中腹の矢立石を目指します。林の中の急な登山道をひたすら登ります。途中、舗装した林道も一部ありましたが、1時間10分ほどで到着。ここまでもきつかった。
矢立石まではタクシーで来る人もいます。多分小淵沢駅から、運賃はいかほどなんでしょうね?矢立石は道路からも樹間に見えるのですが、その大きさは登山道に入って少しのぼり始め横から見た方がわかります。
途中、炭焼きがまが3カ所にありました。ここで小休止となったところで一人の方がすぐに説明してくれました。かまの中には原木を縦にして並べること、蒸し焼きにすること、真っ赤になったところで空気を遮断して冷えるのを待つ黒炭とそのまま掻き出して土をかけて消し止める白炭があること。黒炭は火がつきやすい、白炭は火はつきにくいが火力が強く火持ちもよく爆ぜることがないので千利休も好んだことなどうかがうことが出来ました。
のぼり続けて高度が上がり、知らぬ間に林の下は一面クマザサ風景に変わりました。こういう風景、好きだな~。
矢立石からは登るに従って10/1から10/2,10/3と何合目という感覚で表示があります。「まだ1か!」、「まだ2か!」という嘆きの声も聞かれましたが、さすがにこのあたりになると「もう少し」と励みになる表示です。
頂上に出る直前はこんなゆるやかな道に。こんな心地よい歩道がずっと続いてくれるといいんですけどね。
でました、頂上です。さっと視界が開けて、白砂の傾斜の向こうに八ヶ岳が見渡せます。
向かいにも同様な土質がざれているのが見え、その周囲は紅葉の始まり。写真ではあまりわからないかな。
「こんなに天候に恵まれることはないよ!」
と、2・3人一組でスナップ写真を撮影。頂上を満喫して帰路につきました。
来た道を下山、下りはじめは快調でしたが徐々に膝・筋肉にきしみが。最後には膝ががくがく。でも満足感いっぱいの日向山トレッキングでした。スタッフの方、会員の方のチョコレート、こだわりのかりんとう、凍らせたパイナップルなど、数々の心遣いもありがとうございました。
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東沢渓谷吐竜の滝ウォーク
私の地元:北杜市に「八ヶ岳歩こう会」というウォーキング・サークルがあります。年に何十回とウォーキングを企画していますが会員でなくても参加できるとのこと、以前から関心はあったのですが今回やっと参加することが出来ました。
集合場所は小海線大泉駅、駅舎の前には白樺の木が立つローカルな駅です。この日集まったのは35人、遠くからの参加者も多いようでした。集まったところでまずはストレッチ、そして出発しました。
出発して間もないころ、ここはかつての開拓地、その裏通りをひたすらのぼります。
メンバーの中には植物に詳しい人がいるんですね。道々咲いている花を教えてくれました。これはアザミのようですが、葉にとげがないのはタムラソウ。
ユニークな形のこれは黄釣船、赤い釣船草とともによく見かけました。かつて見つけたのも清里、このあたりでは多く自生しているようです。
ローカルな道が終わってちょっと広い観光道路に出ました。八ヶ岳倶楽部なんていう知られた店のある通りをのぼり続けます。
やっと登り切って視界が広がりました。ここは八ヶ岳牧場:まきば公園で昼食。
よく晴れたこの日、羊も直射日光を避け木陰に寄り添っています。
昼食後、ここからは下り道でしかも牧場脇の木陰の中の遊歩道。爽やかでこの時期に歩くコースとしては最高です。
やがて牧場脇から東沢の沢底に向かって階段を一気に下ります。沢底は道が途切れたり大変なところも少々ありましたが、やがてこの日一番の見所:「吐竜の滝」に到着。
青葉繁る岩場から湧き出した水が幾筋も流れ落ちるこの滝、小規模ながらきれいな滝です。
この滝からちょっと下ると車道に出ます。その車道をゴールに向かって、皆さん疲れながらも速い足取り。会員の方々の健脚ぶり、立派です。今回のリーダーは天皇陛下と同じお年だとか、元気ですね~。
足下の心配がなくなると道路脇の花に目がいきます。これはオカトラノオよりもずっと大きな白い房のサラシナショウマ。クサキ、シロミズヒキ等々植物学の時間でした。
再び大泉駅に戻って時刻は予定通り15時半、トータル13km、よく歩きました。決して無理のないペースで、車道を歩くとき後ろから自動車が見えると「車~!」、足場の悪いところでは「ゆっくりね~!」、急な下り坂では「間隔をおいて~!」と細やかな、でも大きな声がきこえてきます。会員の方々の心遣いがうれしいウォーキングでした。歩き終わった後の充実感もいっぱい。また参加したいですね。