「お話ネズミの親子」
小黒三郎の世界No.8 動物家族・ZOOTOPIA Ⅳより
2023年3月制作
(デザイン=小黒三郎)
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主人公:何森稔はいくら命じられても警察組織をあげての「裏金づくり」のための偽の領収書作成を拒否して「非協力者」の烙印を押され出世の道も閉ざされた埼玉県警の刑事。捜査の現場から外されても自己のこだわりや正義感で独自捜査をすすめ事件を解決してゆく。
「灰色でなく」では本人からの自供も得られ解決したかに見えた事件も、主人公の妥協しない捜査で容疑者の冤罪を免れます。
「ロスト」では3人組銀行強盗の後事故を起こした1人の容疑者が逮捕された。容疑者は自身のことが全くわからない記憶喪失で強奪された金の行方もわからず、しかも2人の犯人は行方不明なのだが、逮捕された記憶喪失の容疑者は犯行当時は責任能力ありとの判断で有罪となり、記憶が回復しないまま7年の刑期を終え釈放。実名もわからないまま更生保護施設に移り友田と呼ばれて更生生活が始まる。その一旦終わったかに見え警察組織の中では疎外されている事件を協力者一人と黙々と追い続ける主人公に共感が湧きます。
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シャルロットのアルバイト
近藤史恵
光文社
シャルロットシリーズの「シャルロットの憂鬱」につづく第2巻。池上家は夫婦と警察犬を引退した大型犬シャルロットの二人と一匹暮らし。よく躾けられて賢い愛犬との生活、他所の犬との関わりの中で遭遇する様々な問題の謎解きしていく温かいお話集6話収録です。
1作目ではシャルロットと散歩中に迷子のトイプードルに遭遇、やむなく家に連れ帰って保護する。飼い主が見つかるまで面倒を見ることになりますが、与えたドックフードは見向きもせず小型犬用のフードを用意しても同じ。ネットに載せた飼い主捜しには「譲って欲しい」など不快なメールが届いたりするものの、わがままな迷子犬まで面倒を見る主人公夫妻には感心してしまいます。
表題の「シャルロットのアルバイト」は4話目。かかりつけの動物病院で犬好きな様子の男性に声を掛けられた内容はシャルロットのアルバイト。小犬を預かって「しつけ教室」を営んでいる男性で、シャルロットに小犬の相手をして欲しいという。教室を運営する姉弟も感じのいい人で、そこで始まったアルバイトの内容にはシャルロットもお気に入りの様子。だが、教室の不穏な評判も耳にはいってくる。ここでも小犬を温かく見守るシャルロットの性格のよさをほんわりと味わいながら問題が解決していく、心地よい読後感のお話でした。
今シーズン初の積雪、約20cm。南岸低気圧の影響で大雪注意報がでていましたが、雪かきを終えた後の今朝の我が家の前の道路はこんなです。水分をたくさん含んだ重い雪で、雪に慣れないわたしたちには雪かきは大変でした。
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1月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2643
ナイス数:2
りこうなおきさき: ルーマニアのたのしいお話 (岩波おはなしの本)
読了日:01月31日 著者:モーゼス・ガスター
シャルロットのアルバイト
読了日:01月29日 著者:近藤 史恵
絵本で学ぶSDGs (301;301) (別冊太陽)
読了日:01月26日 著者:
黒革の手帖(下) (新潮文庫)
読了日:01月22日 著者:松本 清張
風の島へようこそ (福音館の科学シリーズ)
読了日:01月20日 著者:アラン・ドラモンド
365まいにちペンギン
読了日:01月19日 著者:ジャン=リュック フロマンタル
黒革の手帖(上) (新潮文庫)
読了日:01月18日 著者:松本 清張
審議官: 隠蔽捜査9.5
読了日:01月15日 著者:今野 敏
君のためなら千回でも(下巻) (ハヤカワepi文庫)
読了日:01月13日 著者:カーレド・ホッセイニ
君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)
読了日:01月11日 著者:カーレド・ホッセイニ
雪明かり (講談社文庫 ふ 2-1)
読了日:01月06日 著者:藤沢 周平
読書メーター
ピアノの調律をしていただきました、約1年ぶり。前面のボードを取り外すといつもながらのことですが鍵盤やハンマーがずらりと並んで美しい光景。調律師さんにそんな話しをすると、
「機能美ですよね。」
そうか、こういうのを機能美というのかと再認識。
湿気予防のため乾燥剤を中に入れておくように言われていたのですが、今回は1年以上も交換せず中の乾燥剤は全てゼリー状になっていました。でも幸いピアノに支障はなかったとのこと。
「よかった~!」
調律が終わってすぐに乾燥剤は交換しました。
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