月別アーカイブ: 2013年8月

吐竜の滝

吐竜の滝1
吐竜の滝に行って来ました。小海線清里駅から徒歩40分くらいのところにあります。
我が家も連日の猛暑、午後2時半頃マイカーに乗り込んだときの車外温度は37℃、それがこの滝近くの駐車場では26℃。駐車場からは林の中を歩いて川に出ますが、雨不足の今年、滝のすぐ近くまで歩道を歩くと土煙が上がるかと思うくらいカラカラに乾いていました。10分ほどで目的地着、水しぶきのためかさらに涼しく別天地です。
この滝は規模は決して大きくはないのですが、沢の斜面に湧出した水が多くの流れをつくって流れ落ちる綺麗な滝です。

吐竜の滝2
流れの周りにはこの黄色い花が咲き乱れて目をひきます。

吐竜の滝3
そして水に打たれるすぐ近くは苔が見事です。水の流れと苔、涼感をよびますね。
今回はじめてシャッター速度を遅くしてみました。三脚なしでは手ぶれ写真も多くなりますが、糸を引いたような水の流れが撮れました。
(139.0k)

山形紀行2013 その⑦-文翔館

霞城公園
最終日早朝、二人でウォーキングに出ました。宿からわずか数分のところに霞城公園があるのです。山形新幹線の線路とそれに平行する堀を渡るとこの城の門があり、中は広い公園となっています。野球場なども設置しているこの公園の中はあまり風情もないのですが、朝は次々とウォーキング・ランニングの愛好者がやってきます。やや南北に長い長方形のこの城の周りには堀が巡らされ、その内側石垣の上には歩道が整備されています。桜の大木の中を走り、時々山形市内も見渡せるこの遊歩道はなかなかです。

文翔館1
霞城公園にちょっと物足りなさも感じましたので、今度は宿の反対側の文翔館を目指しました。一泊目のユンタクで一緒になった秋田の大工さんおすすめの場所です。山形はふるいよいものを残していると激賞でした。旧県庁舎の石造りの立派な建物、あちらこちらに彫刻が施されています。

文翔館2
こちらは旧県会議事堂、ちょっとやわらかな、おしゃれな建物です。この中は度々コンサートが開かれるそうです。

ミンタロハットにもどっていよいよ山形とお別れ。最後のわがままでミンタロさん夫婦と一緒に玄関で讃美歌を唱ってもらいました。本来のソプラノがいないのですが、ソプラノを交替しながら2曲、こんな風に少人数でそっとハモる楽しさ、いいですね。忙しいお仕事でお疲れのところ最後まで私たちのわがままにつきあっていただき、ありがとうました。
(138.0k)

山形紀行2013 その⑥-男声ダブルカルテット

ミンタロハットの2階にはグランドピアノが置かれた練習室があり、(多分)週一回ここで合唱の練習があります。一つは混声合唱「フルセズコーラス」、もう一つは男声ダブルカルテットで一週間ごとに交互に行われているのだそうです。私たちの宿泊最終日は男声ダブルカルテットの日でした。都合がつかず欠席の方が若干いたようですが、ちょうど仕事の都合で山形にみえた首都圏在住のシリウスさんがバリトンに、そして声のあまりでない私がベースに入り、指導者のミンタロさんを除いてちょうどダブルカルテットが成立しました。
曲目は先日のOB合唱団の練習と同じく、

「浜千鳥」
「砂山」
「山の乙女」

この3曲を念入りに指導していただきましたが、中身の濃い練習の2時間は短く感じられました。
メンバーの中にはこのブログで以前紹介した男声四重唱をトップテナーで唱っていた方もおりました。途中の休憩時間にはこの方と話すことも出来ました。私の愛聴盤であること、多くの方に聞いてもらったことなどを話しましたが、その方は「当時は声が出たからね~」と笑って答えてくれました。

ダブルカルテット
練習が終わったところでミンタロさんから、

「時間のある方は1階のホールで唱いましょう。」

との提案があり、一人も抜けることなく一階へ移動、宿泊のお客さまも何人かくつろいでいる中、今練習した3曲を唱いました。ここは2階まで吹き抜けになっていて、練習室とはちょっと違う響きでたのしく唱いました。しかし歌い終わったミンタロさん、

「練習でできたものが全部消えてしまった。」

と、厳しい評をいただきました。(笑)

山形紀行2013 その⑤-山形のアジサイ寺

アジサイ寺1
翌日は山形のアジサイ寺:出塩文殊堂に案内していただきました。山形盆地の西端の傾斜地になっているような位置で、のどかな田園風景が林に変わるようなところとも言えます。ここは数百メートルの長い参道の両脇に見事にアジサイが並んで植えられており、今ちょうど満開でした。この参道の入り口と中央より少し上の2カ所に駐車場があります。この日は今にも雨が降り出しそうでしたので上の駐車場で車を降り、残りの参道を歩いて参拝しました。文殊菩薩をまつっているのですから、受験生の合格祈願などで季節には賑わうのだろうと思います。参拝を済ませて駐車場まで今来た参道を下りました。

アジサイ寺2
青いアジサイの下には花のおしべがこぼれて、苔むした参道や濡れた石畳を青い小さな粒がふりまかれたように彩っていました。

アジサイ寺3
駐車場についてもまだ雨は降り出していませんでしたので、運転のFさんには下の駐車場で待っていてもらうことにし、欲張って下まで歩くことにしました。参道の坂はだんだん緩やかになり、下から見上げるとアジサイに挟まれた長い参道がなかなか見事です。出口付近では竹林もあり、これがまたアジサイの一緒にいい雰囲気を醸し出していました。

アジサイ寺4
花はアップの写真も欲しいです。文殊堂の横にはちょっと珍しい赤い花がありました。あじさいは土壌のpHによって花の色が変わると聞いたことがあります。

そしてブルーのガクアジサイ。アジサイといえばやっぱりこれですね。
アジサイ寺5

山形紀行2013 その④-山荘、そしてフルセズの仲間達と

山荘
仙台での2日目の出張から山形に戻り、この日は「山荘」に案内していただきました。山形盆地を見下ろすこの山荘は、分離唱の、ハーモニーの合唱のために建てられたようなものだそうです。

夕暮れ時、ここから見下ろす山形盆地・山形市の向こうに蔵王連山が見え、梅雨のこの時期はその山並みを太平洋側から雲が乗り越えてこんなふうに舌を垂らしているようになることが多いのだそうです。
中のホールの壁際にはにはおしゃれな白木製のアップライトピアノが配置されています。日本に何台というような数少ない製品なのだそうです。そしてこの日は一緒にハモろうと、混声の仲間達が集まってくれました。集まったのは私たち夫婦を入れて10人、ほとんどの方は前回(3年前)に訪問したときの顔なじみですが、二人だけ新顔が。若い男女二人は音楽を職業にしている方とか、男性は今讃美歌にはまっているのだそうです。料理屋さんの仕出しのような素晴らしい手料理を頂いたあと合唱が始まったのは8時頃だったでしょうか。
山荘からの眺望

ここには「たのしく唱おう」、「たのしくハモろう」と集まったのですが、2日前のOB合唱団の余韻もあり、

「今日はまずカデンツからやろう」

ということになりました。普段カデンツはあまりやっていないのでしょうか、どうやろうかとワイワイ相談しながらカデンツが始まりました。そして讃美歌の始まりです、この方達は本当に賛美歌が好きです。私たちもかなりの曲数の讃美歌を唱うのですが、ここの方達の口からは次々と私の知らない讃美歌が飛び出します。

「やすかれわが心よ」
「よろこばしき」
「かいぬしわが主よ」
「ナルドのつぼ」
「ひとたびは死にし身も」

知っている曲も知らない曲も、いずれも始めにピアノと一緒に唱ってからアカペラになります。ピアノは先ほどお話しした若い二人が交代で弾いてくれました、初見でも讃美歌なら弾けてしまうんですね。このようにして唱う、これはどうやら山形の方たちのスタイルのようです。

休憩を挟んで、

「まぶねの中に」
「あめつちつくれる」
「わがたまさめて(363番)」
「みたまなるきよきかみ」
「しずけきいのりの」

今度は佐々木先生の合唱曲集が配布されました。その中から、

「夕の鐘」

これを一回唱ったところで、吹き抜けになっているこのホールで

「上で唱って下で聴く、あるいは下で唱って上で聴いたらどうだろう。」

ということになりました。そこでメンバーが5人と4人の二手に分かれて、まず5人組が上に行って唱い、私たちは下で聴いていました。そして今度は交代。同じことを今度は讃美歌「いつくしみふかき」で。天井の高いホールで時にはこんな唱い方も響きが楽しめていいものです。
それからまた全員で

「神ともにいまして」
「よはふけわたりぬ」

で、合唱は終わりとなりました。指導者:ミンタロさんが仕事で見えられなかったのは残念ですが、同じ分離唱の合唱を楽しむ友人達とハモる楽しさをたっぷり味わった夜でした。
山荘で唱う
(137.5k)

山形紀行2013 その③-友を偲んで

神奈川に学生時代一緒に唱った私と同業の友人:Sさんがいます。先日亡くなった友人:Kさんは共通の友です。今回の出張はそのSさんと一緒で、出張一日目が終わった夜はこの友人も同宿でした。

ミンタロハットの夕食の基本は、用意されている食材とキッチンを利用しての自炊なのですが、週一回「カレーの日」がありこの日は宿が用意してくれたカレーを食べることが出来るのです。仙台から一緒に高速バスで帰った私たち二人、宿についたところですぐにお風呂、そして二人でカレーを肴に酒を酌み交わしながら先日逝ったKさんの思い出を話す時間になりました。Sさんは学生時代の合唱団の理事(団長)、Kさんとは苦楽を共にした仲なのです。学生時代から卒業数年にわたっての私たち互いのKさんとの時間を振り返り、互いに知らなかったことなどを語り合いました。

ミンタロハット名物:ユンタク・・・・同宿の客が夜ダイニングに集まり語り合う場をそういっているのです。この日は女声合唱の指導があったミンタロさんも帰宅して私たちの話に加わってくれました。Kさんと苦楽をともにした合唱のこと音楽のこと、ミンタロさんにもたっぷりと聞いていただきました。彼の音楽への思い、現在合唱指導されているミンタロさんにもその一部を受け継いでいただけるかも知れません。家族葬でKさんとの最後の別れの時も無かったのですが、こうして語り合うことで私たちなりの送りができたように思います。

山形紀行2013 その②-潜入、南高OB合唱団

南高OB1
夕食のあと、Fさんが山形南高OB合唱団に連れて行ってくれました。Fさんはここの団員、そしてミンタロさんはここの新しい指導者なのです。会場の鈴川公民館は宿から車で5分ほどのところ、ガラス張りで明るく近代的な公共施設の2階でした。玄関をはいったところに今日の予定の掲示板、南高OB合唱団の文字を発見しました。これは証拠写真。練習会場の会議室もきれいで広くオープンな感じの部屋、しかし残念なことにピアノが無く電子ピアノが代わりに用意されていました。練習の度、どなたかがこの楽器を持参してくれるのでしょうね。それともミンタロさん自身が用意しているのでしょうか。

集まったのは私たちを除いて22人。練習が始まるとき、Fさんが私たちを紹介してくれました。この団体の練習には8年前に一度参加したことがあり覚えていてくれた方も、また私のブログを読んでくれているという方もいました。うれしいですね。

南高OB2
そして練習開始、まずは分離唱です。ミンタロさんは広い音域をじっくりと時間をかけて行います。そして皆さん集中してピアノ(電子ピアノ)の音に向き合っていることを感じました。「しっかりと聴く」ことを指導者が要求していることを団員一人一人が感じ取っているということでしょうか。私もここからミンタロさんの指導にひきこまれました。そしてカデンツ、パート交代をし、キーを変えながらここでもしっかり時間をかけての練習です。
曲の練習が始まりました。この日唱った曲は、

「浜千鳥」
「おやすみ」
「美しき眠り」
「砂山」
「夏の夜の星」
「山の乙女」

すべての曲が初めてという訳でもないのでしょうが、ミンタロさんの練習は必ずはじめにはピアノと一緒に唱い、それからアカペラにと練習を進めます。ハーモニーの的確な指摘とその箇所のおさらい、見事です。そして言葉を大切にすること、これもミンタロさんの指導の特徴です。ただ単に言葉だけでの「言葉を大切に」ではなく、指導者自身が唱ってみせてくれての指導、それから無理がないようにキーを下げて全員で旋律を唱わせて言葉を唱う練習、そのあと合唱に戻して自分のパートになっても旋律の場合と同じように言葉を唱うことを実際に唱ってみせてくれたりしながら丁寧に教えてくれます。ミンタロさんの心の中に佐々木先生の「お話しだよ」と言葉を大切に唱う合唱が脈々と流れているのを感じ、充実の2時間はあっという間でした。
素晴らしい指導者を得て週一回の充実した練習を重ねていくこの合唱団、これからどんな変貌を遂げていくのでしょうか。期待に胸ふくらむと同時に、「私たちもいい合唱がしたいな」という強い思いがわいてくる嬉しい時間でした。

山形紀行2013 その①

あこがれの山形に行って来ました、今回は仕事の出張がきっかけです。
出張先は仙台、木・金曜日です。そこでそれが終わったあと山形にまわってみようと思ったのですが、そのことを山形の友人に話すと、

「仙台は山形から高速バスで1時間、山形から仙台に通っている人もいるよ。山形に泊まって仙台に通えばいいのに。」

との嬉しいおすすめをいただきました。そこで調べてみると確かに高速バスで1時間ほど、バス代は片道900円で往復切符なら片道800円。確かに安い。これだけ遠い出張には前泊が必要になりますが、その水曜日は何と山形南高OB合唱団の練習日です。これで宿泊は山形の以前にもお世話になったミンタロハットに決めました。それから土曜日は隔週で男声ダブルカルテットと混声のフルセズ・コーラスの練習があり、その練習にも参加しようと思い切って山形に4泊です。

今回の山形行きは電車利用です。猛暑・夏真っ盛りの山梨ですが新幹線で東北にはいると雨、特に山形県境からは激しい雨になりました。駅から宿までは徒歩を予定していたのですが、そんな私たち夫婦を大の友人Fさんが車で迎えに来てくれました。そしてミンタロハット着、Fさん、ミンタロさん夫妻とは3年ぶりの再会です。
ミンタロハット
(137.0k)