月別アーカイブ: 2020年4月

「今月の一曲」更新しました(4月)

「今月の一曲」を更新しました。山形南高OBの黒人霊歌初登場。1961年の第3回東京公演の演奏。録音は古いですが、これは名演!

下記をクリックし、「今月の一曲」ページでお聴き下さい。

今月の一曲
http://susuki.chips.jp/?page_id=5915

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「居酒屋ぼったくり4」

居酒屋ぼったくり4居酒屋ぼったくり4
秋川滝美
アルファポリス

 シリーズ第4作目。若い女性が妹と一緒に営む居酒屋「ぼったくり」。名前に反して、料理が美味しくて財布にやさしい。常連客が集い、人情味あふれる小さな話が料理と共に出てくるミニストーリーが1冊に6話収められている。この居酒屋でのはなしが基本なのですが、今回の第4話は店で使っていたオーブントースターが壊れて大型家電店に買いに行くはなし。成り行きで気になる客:要と買い物、そして要の自宅へ。ちょっとした出張料理のようなはなしがまたよかった。

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「あきない正傳金と銀(八)」

あきない正傳金と銀8あきない正傳金と銀(八) 瀑布編
高田 郁
角川春樹事務所

 今年2月に発売されたシリーズ8作目、三分の一ほど読み進みました。
大阪から江戸に進出した呉服商:五鈴屋、江戸店も順調に回り始め独自の新商品小紋染めが評判となるが、麻疹の大流行が起こり客足が途絶えてしまう。ちょうど今現在の新型コロナウィルス禍とそれによる経済状況の悪化を見据えていたかのようなストーリーです。小説の中ではいずれ流行も収まってまた商売が回り始め主人公:幸の商いでの活躍が楽しめるのでしょうが、私たちをとりまくウィルス禍はどうなるのでしょうか?

「わたしは女王を見たのか」

わたしは女王を見たのか

わたしは女王を見たのか
V.ハミルトン作
鶴見俊輔訳
岩波書店

 エリザベスとジョンの姉弟が夏休みをロスおじさんのもとで過ごすことになる。想像力豊かなエリザベスはブタの世話をする仕事の父娘の気品ある娘の姿に魅せられ“女王”を感じる。
登場人物は全員がアフリカ系アメリカ人で、生活面では決して恵まれないこれらの人々が自分たちのルーツに誇りをもって生きている、母国から不条理に連れてこられ人種差別の社会の中でもなお誇りを失わないで生きていることがうかがえるおはなしでした。

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新府の桃

11日、韮崎市・新府の桃を朝食前に見てきました。

 

新府桃1

満開のタイミングではあるのですが、すでに摘花作業がかなり進んで、もう数日早ければ良かったかな。でもこの状態なら広々広がる桃畑を見渡すことができます。これは供撰所付近から甲府盆地方面の眺望。

 

新府桃2南アルプス・鳳凰三山をバックに。

 

新府桃3そしてこれは八ヶ岳をバックにした桃畑。

 

新府桃4近景での桃の花も一枚、30分ほどの散策でした。

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桜だより

昨日、北杜市武川町の「真原の桜並木」に行ってきました。

4-7真原1

 

桜はほぼ満開、甲斐駒ヶ岳と一緒に。ここは昭和20年代の開拓地で、周囲には畑が広がっています。

 

4-7真原2入植した人たちが植えた750mの桜並木の中は見事。

「秋霜」

秋霜秋霜
葉室 麟
祥伝社

 豊後羽根藩の欅御殿で儒学者の臥雲、おりうとともに孤児達を育て平穏に暮らす楓。そこに剣ではなく木刀を携えた不遇の男:草薙小平太が訪れる。腕は立つが薪割りや水汲みなど下男の仕事を黙々とこなす小平太が欅御殿の面々に次第に溶け込んでいく。小平太をはじめ欅御殿にかかわる多くの大人達が当初の思惑の好悪にかかわらずいつのまにかここに住む人たちを守っていこうと思ってしまう。非道とも思われた藩の重臣の心の底にもその人独自の武士道が流れたりして、このあたりが葉室さんでなければ描けない武士道かなと思いました。

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3月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3098
ナイス数:62

秋霜 (祥伝社文庫)秋霜 (祥伝社文庫)
読了日:03月28日 著者:葉室 麟
江分利満氏の優雅な生活 (ちくま文庫)江分利満氏の優雅な生活 (ちくま文庫)感想
巻末の解説の中では山口瞳氏を風俗画家と表しています。なるほどこの作品の内容を表すのにぴったりの感じ。ただ、この作品中の時代は昭和30年代頃とそれ以前。私よりちょっと上の年代でないとその雰囲気を知らないかなと思いました。
読了日:03月27日 著者:山口 瞳
海坂藩大全 下海坂藩大全 下
読了日:03月23日 著者:藤沢 周平
そろんそろんフットパス01そろんそろんフットパス01感想
副題は、「富士山・甲斐駒・八ヶ岳など、名峰に囲まれた名水の里・小荒間高原を歩く」。
小海線甲斐小泉駅周辺のウォーキングのための紹介本。コンパクトにまとまっていて面白い。
読了日:03月21日 著者:そろんそろんフットパス推進委員会
八月の太陽を (1978年) (理論社 名作の愛蔵版)八月の太陽を (1978年) (理論社 名作の愛蔵版)
読了日:03月20日 著者:乙骨 淑子
海坂藩大全 上海坂藩大全 上
読了日:03月16日 著者:藤沢 周平
勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~
読了日:03月10日 著者:夏川 草介
イタリアののぞきめがね (ファージョン作品集 2)イタリアののぞきめがね (ファージョン作品集 2)
読了日:03月07日 著者:エリナー・ファージョン
水曜日の手紙水曜日の手紙感想
水曜日のことを書いて「水曜日郵便局」に送ると、その郵便局では集まった手紙をシャッフルして送ってくれた人へ転送してくれる。日々の生活に疲れた人、生き方に悩んでいる人が水曜日郵便局に手紙を送り、受け取った手紙でそれぞれの何かが変わっていく。人生が新しい方向に動き出す。そんな「いい話だな」と思える物語です。
こんな郵便局、あったらいいな。
読了日:03月07日 著者:森沢 明夫
恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂恋するハンバーグ 佃 はじめ食堂感想
東京下町佃島にあるシェフ:孝蔵と一子夫婦の洋食屋のおはなし。一流ホテルの厨房から独立して格好良く腕も立つ孝蔵と美人で人柄も良い一子、周囲の温かい人たちとお客様がかかわって、おいしくて愛される庶民的な洋食屋に育っていきます。駄菓子屋・ウルトラマン・国鉄のスト・ブルーコメッツ・大鵬・大阪万博、なつかしい昭和が次々と登場するのも嬉しい。
知らなかったのですが、これは「食堂のおばちゃん」シリーズの2作目。シリーズの作品を続けて読んでみようと思います。
読了日:03月05日 著者:山口恵以子
螢草螢草
読了日:03月03日 著者:葉室 麟

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