月別アーカイブ: 2018年4月

「バッタを倒しにアフリカへ」

バッタを倒しにアフリカへバッタを倒しにアフリカへ
前野ウルド浩太郎
光文社新書

学者というのは定職に就くのがむずかしいらしい。ましてや昆虫学というマイナーな学問では・・・・。筆者は「ファーブル昆虫記」を著したファーブルを尊敬する昆虫学者・バッタ学者。バッタといえば大発生で農作物に被害をもたらす昆虫。そんなバッタの研究も研究室内で実験的にとったデータをもとに論文を書かれることが多いのだとか。でも、筆者は果敢にバッタ大発生の地アフリカ:モーリタニアへ、そしてフィールドワークで得られるデータからの研究を目指します。研究のためのスタッフを雇いチームを編成する苦労、フィールドワークが自然条件に左右されて思うように進まない事態など苦難の数々。バッタの生態を研究する「生物学者の生態」を著した本、面白かった。

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武田の里ウォーク

大村智博士が称賛する郷里の展望を楽しむ
武田の里ウォーク

がありました、主催は韮崎市・市教育委員会です。距離は34km・24km・12km・8kmの4コース、私は24kmに挑戦しました。今まで十数kmのイベントには参加したことはあるのですが、24kmは未知の世界。更に先日の「木喰の里ウォーク」では足の平に血豆を作ってしまい、回復がこの日に間に合うか心配だったのですがどうにか間に合いました。

毎年開催されるこのイベントは何と千人もの参加者が県内外から集まります。桜の開花時期に合わせて日程が組まれているのでしょうが今年は桜の開花が速く、韮崎の桜はほとんど散ってしまいました。「昨年は桜の花のトンネルを何度もくぐった」そうですが、残念。でも桃の花はちょうど真っ盛りでした。

韮崎市はノーベル生理学賞に輝いた大村博士の故郷、それを記念して整備された「幸福の小径」もルートに組み込まれました。また大村博士から寄贈された美術館も。さらに表題に唱われているように武田氏ゆかりの武田八幡神社・新府城、それから王仁塚の桜、徳島堰、新府桃源郷と次々と市内名所が登場するコースです。

給水所には水・お茶の他、菓子・甘酒・ミニおにぎり・手製こんにゃくの味噌田楽・豚汁など次々と地域の方のもてなしが嬉しいウォーキング、無事完歩できました。一安心。

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木喰の里ウォーク

ウォーキング「木喰の里を訪ねて」がありました。木喰上人生誕の地:身延町丸畑地区を訪ねるウォークです。微笑みをたたえた木製の仏像を数多く残した木喰上人、出生地にも多数の木喰仏が残っているとのこと、楽しみにしていました。

 

Imgp9163スタートは身延線市ノ瀬駅、駅舎はなくホームも単線の駅です。この日の参加者は30人、甲州街道ウォーク第1回の大イベントの直後ながらよく集まりました。ストレッチの後スタート。

 

Imgp9165この地もいま桜の真っ盛り、道々に満開の桜が見られます。

 

Imgp9166道路奥に立派なお寺、ここにも満開の桜。

 

Imgp9167駅から少し歩いて国道300号にでました。身延と本栖湖を結ぶ国道、しばらくはこの道路を本栖湖方面に向けて歩きます。

 

Imgp9168道路脇の石材店にこんな石像が、木喰の微笑仏を意識してのものでしょうか。

 

Imgp9174こんな渓谷も橋で渡ります。

 

Imgp9177トンネルもいくつかありました。広い歩道がついているので圧迫感もさほどではありません。

 

Imgp917950分ほどで「道の駅しもべ」に到着、ここで休憩。

 

Imgp9185

このあと間もなく国道を別れて左方向の目的地:丸畑へ向かいます。手前は「微笑館まで1.9km」の案内、向こうには簡単な地図の上に「さわやかハイキングコース」の表示。ここまでもひたすら上り坂を来た私達、「さわやか・・・・」なんてとても言えません。しかも、ここからは路も細くて急坂道のはじまりです。

 

Imgp9187でもとたんに花を発見、イカリソウです。この角度では錨のように見えないかな。

 

Imgp9188こちらはヒトリシズカ。

 

Imgp9192暑い日も林間の道は涼しげ。

 

Imgp9195道路脇に木喰の里らしいものが登場しました。

 

Imgp9198集落に着きました。こちらは木喰上人の生家。あとでもう一度この家に見学に来るのですが、今は素通り。

 

Imgp9203展望が開けたところにでました。ここに目的地に一つ、町営の「木喰の里微笑館」があります。

 

Imgp9211ここがその「木喰の里微笑館」。

この中で昼食です。冷茶も提供していただき感謝。30分ほどの昼食時間のあとに館内見学。町役場からお兄さんが説明に来てくれていました。

 

Imgp9204館内には木喰仏が何体もガラスケースの中に展示されています。でも本物は一体のみであとはレプリカ。これもレプリカの一つですがユニークな表情ですよね。

 

Imgp9206この館唯一の本物の木喰仏。木目に沿っていくつもひび割れが入っています。

 Imgp9209木喰上人の自画像。

 

Imgp9210展示室の様子はこんなです。

このあとは2班に分かれて個人宅に所蔵されている木喰物の見学に行きました。私達はKさん宅に所蔵されている2体の見学、そのあと上人生家の阿弥陀如来など5体の見学です。

Imgp9213Kさん宅での薬師如来座像と馬頭観音座像。

Imgp9218拡大写真、表情をご覧下さい、こちらは薬師如来。庶民的な顔立ちの仏様です。

Imgp9219そして馬頭観音、ちょっと仁王様ふうです。

 

Imgp9222上人生家の見学の後は四国堂へ。全国を巡ってきた上人はここに居ながらにして88カ所のお参りが出来るようにと88体の仏様をここに彫ってくれたのだそうです。それが安置されていたのがこの「四国堂」。でも、残念ながら今この中は空っぽなのだそうです。

 

Imgp9227役場から説明に来てくれたお兄さん、微笑館での説明の他、個人宅の見学でも案内をしていただきました。そのお兄さんが着用してた微笑仏がプリントされたTシャツ、お願いしたところ快くカメラに向けてくれました。

 

Imgp9228帰途につきました。これからはるか下に見える国道・道の駅まで上ってきたのとは違う道を一気に下ります。

Imgp9229斜面の畑は電気柵と二重の野生動物食害対策、完全装備です。

 

Imgp9230国道まで下りてきました。この急坂道、感じ取っていただけますか?

時間的にも順調に下りてきましたので、再び「道の駅しもべ」でゆっくり休憩、このあとは午前中に来たゆるやかな道を下ってスタートした市ノ瀬駅へ。帰りの電車まで30分ほどの余裕がありました。急な坂道コースをみなさんよく頑張りました。

山間を歩いてこの地に伝わる仏像巡り、贅沢なウォーキングでした。微笑館で親切にもてなしてくれた担当の方、私宅の微笑仏を快く見せてくれた家の方、その全ての手はずを整えてくれたリーダー・サブリーダーのみなさん、ありがとうございました。

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3月の読書メーター

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