月別アーカイブ: 2019年12月

年賀状印刷

年賀状作成 わが家の年末恒例の年賀状作り、今年も版画で印刷しました。今回は今年特に注目したこて絵から来年の干支:ネズミに関わるものを利用させていただきました。ネズミは大黒の使いで神獣とされ、福徳を象徴し、農村では田屋は竹の神で五穀豊穣のシンボル、商家では商売繁盛の神として信仰されているのだそうです。同じシリーズの版が絵の具も色によって延び具合が違うんですね、橙・緑・黄は良好、白・黒は延びが悪い印象です。

これから絵の具が乾い後に年賀状書き、元日に間にあうかな?

「みつばの郵便屋さん」

みつばの郵便屋さん「みつばの郵便屋さん」
小野寺史宣
ポプラ文庫

 シリーズはすでに6冊目になっているようですが、ただ今3冊目を読書中。主人公秋宏は人気タレントを兄にもつ若い郵便配達員。配達中に風に飛ばされる洗濯物をみつけたり、誤配達のクレームでお客さんのところにとんで行ったり、郵便を待っている小さい子がいたりと様々なトラブルや出逢いを誠実に対応していいつながりができていく。少々きつい同僚・先輩もそれぞれの事情がわかり頑なさがほどけていく。兄カップルや友人とのかかわりも含めて主人公の人柄からかやさしい人のつながりが広がっていくあたたかいおはなし集です。更に続編も読んでいこうと思います。

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「タネの未来」

タネの未来「タネの未来」
~僕が15歳でタネの会社を起業したわけ~
小林 宙
家の光協会

 F1というタネのはなし、遺伝子組み換え(GM)作物のはなし、伝統野菜の種(しゅ)が減っていくというはなし、様々な野菜の種にまつわるはなしをわかりやすく解説していく。都内に住みながら群馬に畑を持ち、野菜を育てて販売もする。そして伝統野菜の種を守ろうとタネの会社まで立ち上げた。自身に食物アレルギーを持ちながら、こんなにも野菜の種を考え、行動し、そして冷静に論じていく高校生、すごいなと思います。またそんな彼を育て見守りてきた家族にも感心していまいました。
近い将来、採種を禁止する法律ができるかも知れないという。野菜を育ててタネをとり、そのタネでまた野菜を育てる。そんな当たり前の生命の輪廻を取り上げられてしまう怖いはなしだなと思うのですが私たちはそのことに無自覚に来てしまいました。私たち大人もこの食の根本問題に向き合わなければ・・・・。

「マチルダは小さな大天才」

マチルダはちいさな大天才

「マチルダは小さな大天才」
ロアルド・ダール
評論社

 天才少女マチルダは無理解な両親の下で育ち、理不尽な父親に密かに立ち向かっている。やがて小学校に入学、ここにはマチルダを理解してくれる担任ミス・ハニーと子どもに無理解・理不尽な女校長先生が登場する。嫌な大人に勇敢に立ち向かっていく天才少女の物語、大人が読んでも痛快です。あっという間に読了しました。

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「ひと」

ひと「ひと」
小野寺史宣
祥伝社

3年前に父親を亡くし更に今母親も亡くした大学生:柏木義人、大学をもやめなくてはならなくなってしまった。空腹を抱えて所持金55円で買おうとした揚げたてのコロッケの最後の1枚ををおばあさんに譲ってしまう。でもこれが縁でこの総菜屋で働き始める。高校の同級生:青葉もちょっと気になる存在。主人公が温かい人に囲まれながら悲しみのどん底から少しずつ光を見いだしていく物語、いいおはなしでした。

あずかりやさん2

あずかりやさん2

「あずかりやさん」
-桐島君の青春-
大山淳子
ポプラ社

「あずかりやさん」の2作目。前作ではこのあずかりやさんののれんや預けられた自転車などの視点から、このお店に預ける人、預けられるものを描いてきましたが、この作でもお店で使われている文机やらオルゴールやらが語り手となったお話が登場します。
二つ目のおはなしは「青い鉛筆」、中学に入学した女の子が主人公。新しいクラスで仲良しグループが誕生し、その一人が欲しいと言った級友の筆箱の中の鉛筆を盗ってしまうところから始まる。障害をもった弟におかあさんは弟にかかりきり、満たされないものも持った女の子の心情をよく描いています。そんな弟が有名な童話「星の王子さま」を暗唱してしまう。その弟とあずかりやさんとのかかわりが出てきたりしてちょっといいなと思えるおはなし、印象的でした。

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11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1973
ナイス数:40

思い出が消えないうちに思い出が消えないうちに
読了日:11月28日 著者:川口俊和
マチルダはちいさな大天才マチルダはちいさな大天才
読了日:11月21日 著者:ロアルド・ダール
ひとひと
読了日:11月19日 著者:小野寺史宜
([お]15-2)あずかりやさん 桐島くんの青春 (ポプラ文庫)([お]15-2)あずかりやさん 桐島くんの青春 (ポプラ文庫)
読了日:11月18日 著者:大山 淳子
歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋)歯いしゃのチュー先生 (児童図書館・絵本の部屋)
読了日:11月11日 著者:ウィリアム スタイグ
アーサー王と円卓の騎士 (福音館古典童話シリーズ)アーサー王と円卓の騎士 (福音館古典童話シリーズ)感想
権力も名声も空しいものということかな?
読了日:11月11日 著者:
夏の騎士夏の騎士感想
小学6年生のおちこぼれ3人:宏志・健太・陽介は「アーサー王の物語」に登場する正義と勇気を兼ね備えた中世の騎士にあこがれて騎士団を結成する。山の中に秘密基地をつくる男の子らしい冒険心、そしてスター的存在の女の子をレディーとして正義感・勇気など少年ならではの夢や目標に向かっていきます。そのレディーからとんでもない課題を課せられた3人、でも意気込みだけではどうにもならない弱さも描いたりして・・・・。楽しく読ませていただきました。
読了日:11月04日 著者:百田 尚樹

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