月別アーカイブ: 2008年10月
大野靖之さんコンサート
表記のコンサートを聴いてきました。20歳代半ばのシンガーソングライターの大野さんがトークを交えながらピアノとギターを使い分けての弾き語りでした。軽妙でサービス精神旺盛なトークと歌で聴衆を惹き付け、後半には多分これがメインだと思われる14分ほどの長い曲がありました。「22歳のノート」という曲だったかな、7年前に亡くなったお母さんを中心にして家族のことを織り込んだ歌でした。そういう家族のことを話した後でこの曲を歌ったのですが、歌詞を追いながら聴いていると思わず涙ぐんでしまいます。会場もシンと聴き入っていました。
私はこういったソロのコンサートは多分初めての経験です。どんな感じなんだろうと興味津々で聴きに行ったのですが、大野さんの歌の世界にどっぷりとつかることが出来ました。しかしちょっとだけ注文をつけると、きれいで伸びやかの声で歌い上げる歌はすごいなと思うのですが、同時に現代の音響機器による音響効果を聞いているようにも思えてくるところがあります。そしてこの音響効果がその人の感性をヴェールに包んでしまって見えにくくしてしまうようにも思うのです。マイクを通した歌を聞きなれない私は、音響効果のないもっと裸の歌を聴きたいと思ってしまいます。下積みの頃はストリートライブをやっていたそうですが、そんな歌を聴いてみたいなとも思ったコンサートでした。
母の陶芸
80歳台の母が最近高齢者向け陶芸教室に通い始めました。9月からはじめて今までに3回の参加ですが、町の文化祭に出品しました。粘土で形をつくって次の時には素焼きができあがる、絵付けをすると次には焼き上がっているという形だそうです。そんなペースの教室ですが、新人ながら他の人と一緒に出品させていただきました。ですから今回、仕上がりは目にしていなかったのだそうです。昨日、今日と文化祭でしたが、そこでの作品のできばえを楽しみにしていました。もちろん私も今日はじめて母の作品をみました。
母の第1作は来年の干支、牛です。何か型に入れるとだいたいの形は出来るらしいのですが、そこから先の細やかな形は本人の腕次第。私の子ども時代の我が家は2頭の乳牛を飼う農家でした。母には牛に対する思いもまた特別のものがあるようです。そんなためか牛の角やら耳やらがなかなかのできばえです(身びいきかな)。
2作目は花瓶、これは粘土で絵をかたどったものを花瓶の上に貼り付けたようなもので、絵には厚みがあります。多分、柿をデザインしたのでしょうね。どんなできばえか不安だった母も、作品をみてかなりの満足のようです。
千日草
木彫りフクロウ
清水のエスパルス・ドリーム・プラザの中に海外の民芸品を扱う店があります。中は所狭しと民芸品が展示され、特有の強烈な香が焚かれていましたが、この中をゆっくり見物しました。そうして見つけたのがこの木彫りのフクロウです。羽を収めているフクロウの像はよくあるのですが、羽を広げたものはそう見ません。値は控えておきますが、「ワッ、安い」と思い買って帰ることにしました。今は我が家の玄関の飾り物です。
「これ、包装をお願いします」というと、それ用の箱もなくプツプツの緩衝材で包んで紙袋に入れてくれました。こういった民芸品は普通なら結構高いと思うのですが、海外から大量に超安値で買いあさってくるのでしょうか。「こんなに安くていいの?」と思うような店でした。
あ、それから私はこの店のお香の臭いの影響か、くしゃみが止まらなくなってしまいました。どうやら花粉症のようなアレルギーを起こしてしまったようです。店を出てしばらくするとおさまり、ホッとしました。
木村秋則氏講演会
みずがき山
今年も、にわか合唱団
このところ恒例のイベントに向けた合唱団が、今年も誕生しました。この合唱団につきものの1曲+ポピュラーな2曲という構成で、何とたった2回の練習でステージに上がるという大胆な計画です。まあ、回数を重ねればよくなるというものでもないかも知れませんね。
今年選曲されたポピュラー曲は「少年時代」と「Believe」、いずれもピアノ伴奏付きの2部合唱です。「少年時代」は昨年か一昨年か一度歌いましたが、今年の編曲は大分シンプルになり唱いやすくなった感じがします。こういうポピュラーな曲っていろいろな編曲があるんですね。「Believe」はNHK「生きもの地球紀行」のエンディングテーマとして長い間親しまれた曲です。この曲もまたシンプルな編曲で唱いやすい感じです。
今日はその練習の2回目で、本番のステージでの練習でした。前回はピアノのある部屋での練習、2部屋に分かれて音取りのパート練習の後ピアノの部屋に集まっての合唱でした。狭い部屋で「聴いてね」という指示の全くない全体練習、それは大変なハーモニー(笑)でした。今日の練習はちょっとしたステージ、声が分散してしまうせいか前回ほどの思いはありませんがそれでもね・・・・。
迷言が二つ、
「私は迷惑をかけないように、後ろで唱います。いちばん端で唱います。」
「上のパートのとなりで唱うと、つられてしまって。今日は離れているから唱いやすい。」
よく聞く言葉ですがふと考えてしまいます。迷惑をかけないためには前ですよね。「他のパートがきこえるのは自分のパートを唱う妨げになる、きこえない方がいい。」なんて耳をふさいでいることを自己申告しているようなものです。「耳をひらく」の逆を行っていて、これではハーモニーは望めませんね。でもこれが私たちの受けた音楽教育であることは確かです。ハーモニーする耳を、ハーモニーする心を教えて欲しいものです。そして学校を卒業した人たちが「集まったらハモろう」なんていうことになるといいと思うんですがね。
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人前結婚式
「式は神前、それとも教会式?」
「人前です。」
というわけで、はじめて見る人前結婚式とはどんなだろうと興味津々でした。芝生のガーデンにヴァージンロードの絨毯を敷き、その両サイドに親族をはじめとする立会人の席が設けられていました。司会者により式がすすめられ、結婚証明書へのサインや指輪の交換などが行われていきました。司会者の言葉によると、日本では一番歴史のある結婚式だとのことでした。そういえば私たちの子どもの頃、式は自宅でした。結婚式というと花嫁さんが歩いてその家に入り、座敷で媒酌人が三三九度など取り仕切っていたのを思い出します。そういう伝統的な結婚式が人前結婚式だったんですね。いつのころからか結婚式の会場がいわゆる結婚式場に変わり、式を執り行うのは神主さん、それから徐々に教会式も増えて牧師さんが登場するようになっていました。
今回の結婚式、みんなで挙げてあげる式のような好印象が持てました。そのあとも司会者のことばでは披露宴といわずに「レセプション」、レストランでのレセプションでは各小テーブルを新しいカップルがまわりながらそれぞれの場所でたっぷり写真撮影。新郎新婦の祖母へのやさしい心遣い、おいしい料理と共にたっぷりと楽しませていただきました。
再度、ちょっぴりハーモニー
以前、「ちょっぴりハーモニー」で登場した妻の友人が先日もきてくれました。讃美歌の中に「フィンランディアの曲がある、いい歌なので楽譜が欲しい」とのことでしたので、コピーをとっておきました。讃美歌集の中では、「安かれわが心よ」という題名です。
そこで、今回は3人でこの曲に挑戦しました。自力でどんどん譜読みもしてしまう方でしたが、だいたい旋律を覚えたところで分離唱とカデンツをやってみました。「聴いて唱う」ことをおはなしした後、もう一度この讃美歌に挑戦。やっぱり違いますね、ソプラノ・アルト・バスの3パートでしたがハーモニーの感覚が出てきました。やってよかった~!