日別アーカイブ: 2007年10月21日

N先生を囲む会

以前も書きましたように、高校時代に音楽を教えていただいた先生が今春、退職を迎えられました。これを機にと、「N先生を囲む会」が昨日開催されました。

先生は大学を卒業されまず赴任されたのが私たちの学校でした。今回の企画はこの私たちの母校の吹奏楽部と合唱部のOBによるものでした。会はスライドを交えた先生の略歴の紹介や歓談の後、吹奏楽と合唱をサンドイッチにして次々と音楽を楽しむものでした。懐かしさに歓談も話の花が咲いているのですが、そこはみな音楽好き、音楽が始まるとスッと聴き入るのです。吹奏楽に音量負けする合唱ですが、それはそれで余計に聴くことに集中していただき、音楽もたっぷり楽しんだ素晴らしい会になりました。

以前にも書きました男声合唱もここで披露したのですが、女性陣からは「懐かしかったー。」と嬉しいことばをいただきました。予定していた4曲に加え、県外から参加したOBが「これやったよなー。」と人数分の楽譜を持参しこわごわと歌った曲も含め、久しぶりの男声も何とか無難にこなせたようです。

混声はア・カペラの小曲ばかり4曲、「よろこびの歌」・「ともに手をとり」・「夏の夕べ」・「汽車ポッポ」です。高校時代の友人達はどうやら大学時代の合唱団員より歌う力ははるかに上のようです。これらの曲の聴き手は吹奏楽の人だけになってしまったのですが、よく聴いていただき、歌っている私たちも嬉しくなるようでした。

最後には先生がピアノの上手な教え子とチェロとピアノの合奏を聴かせてくれました。宮崎アニメの数曲、実に息がピッタリの素晴らしいハーモニーでした。先生と教え子の強い信頼が生み出すハーモニーでしょうね。アンコールはカザルスの「鳥の歌」を聴かせてくれました。カザルスはこの曲をうなりながら弾いていましたよね。先生もこの曲への想いは相当なものらしく、お母さんのお墓の前でもこの曲を弾いたんだと話してくれました。

先生を慕って集まった80人ほどのOB、「女房に『あなたは世界一しあわせだ』といわれて来た」そうですが、私たちもまた「素晴らしい先生に巡り会えたんだなー。」と改めて知らされた会でした。