日別アーカイブ: 2008年2月18日

オートマ車

 ブログで知りましたが、知人がマイカーを買い換えたそうです。新車から14年乗った車はマニュアル車で、買い換えもマニュアル車だそうです。そんなこだわりと苦労がブログに書かれています。
      http://isaokunn.at.webry.info/200802/article_3.html
 それにしても「絶滅危惧種」とはおもしろいことをいいますね。
 私も実はこの知人と同じ車種でしかもマニュアル車に乗っていたのです。マニュアルにもこだわりがあったのですが、リタイヤしてしまいました。そんな私の中の気持ちを1年以上前にちょっとだけ書いたのですが、ここにはアップせずに忘れていました。知人のこの文章から、私の当時の記録ものせてみることにします。
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 この夏、車を替えた。今までの車は14年半乗った。マニュアル車でエアコンもオートではなく、窓は人力で回して上下した。14年前の購入の折り、当時小学校低学年だった長男を連れてディーラーを見て歩いた。パワーウィンドーやリモートのドアロックなどに子どもは目を輝かせていたが、上記のように時代遅れともいえる車を購入した。今年の車種検討でまず驚いたのは、マニュアル車がカタログにほとんどないことだった。そして時代遅れな私もとうとう時の流れに逆らわずオートマ車に乗ることに決めた。
 今日、母を乗せていて急に言われた。
「もう、この車の運転にも慣れたかい?」
そう言えば、今回の乗り換えはほとんど違和感なく3ヵ月ほど過ぎた。「この車に十数年乗ってそののちマニュアル車に替えたらどうだろう。」、そんなことを運転しながら考えた。マニュアルからオートマへの転換はスムーズでも、その逆はきっとそうはいかない。スピードの変化とともに無意識に行ったギアチェンジなど長い年月で作り上げ身につけてきたマニュアル車の運転技能ははげ落ちて、また最初から身につけていかなければならないだろう。
    「こういう長い間に培ったものを簡単に捨ててしまっていいのだろうか」
そんな気持ちが心の中にわいてきた。機械はシンプルな仕組みが故障もなく長持ちする。このシンプルな仕組みを使いこなす技能を私たちは蓄えてきた。技術の進歩で複雑な仕組みも故障せず長持ちするようになったのかも知れない。機械が複雑になって、人間はシンプルでいられる。しかし、人間にとってこういう変化は「退化」なのかも知れない。
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