今まで書きためたこて絵の写真・ブログ記事を整理してまとめた「こて絵のページ」を作成しました。実施したウォークのコースもあわせてご覧いただけます。
左官職人が織りなす鏝絵の世界をどうぞ。以下をご覧下さい。
「こて絵のページ」
http://susuki.chips.jp/?page_id=11416
(41.3k)
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今まで書きためたこて絵の写真・ブログ記事を整理してまとめた「こて絵のページ」を作成しました。実施したウォークのコースもあわせてご覧いただけます。
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「こて絵のページ」
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原村・柏木地区の鏝絵ページをつくってみました。
青柳駅からのウォークでこの地区に行ってみました。茅野市と接する地区、資料では13件の鏝絵がある(あった)らしいのですが、道路から見えなかったり蔵が解体されてしまった(?)りで確認できたのは9件でした。
以下のページをご覧下さい。
原村・柏木地区の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=11215
小淵沢の鏝絵ページをつくってみました。
鏝絵で賑やかな八ヶ岳西麓に接する小淵沢、山梨の中では鏝絵文化が一番に流れ込んだ土地のようです。現在見つけた鏝絵は21件、まだまだあるのかな。
昔話:養老の滝の若者や二宮金次郎など働き者・勤勉な人を題材にしたものはここでしか見ていません。
以下のページをご覧下さい。
鏝絵巡りシリーズ第6回
シリーズ第6回の今回は鏝絵で有名な笹原とその周辺の見て歩き。茅野市駅から路線バスに乗って糸萱集落へ、そして笹原へと向かいます。この周辺にはまだまだ見たい鏝絵があるのですが、日に2本だけのバスの時間に合わせて見学する鏝絵をかなり絞っての鏝絵巡りです。でも今回は笹原の観光町づくり協議会の方がガイドをしていただけるとのことで、また違った楽しみ方ができそうなウォークでした。
集合は9:00、ここ茅野市駅に集まったのは22名。これは駅前のバス乗り場でのバス待ちの様子。
バスの乗車時間は30分弱、途中のバス停で更に1名乗り込み今回総勢23名のウォーキングとなりました。糸萱入口バス停で降りてメルヘン街道を少し引き返し最初の鏝絵見学。
ここの鏝絵は立体的な鶴。この蔵は両面に鏝絵がありました。(反対面の鏝絵はこちらをクリック)
Uターンしてメルヘン街道を上ります、歩道のない道をちょっとの我慢。
街道から糸萱集落内に入り、すぐに次の鏝絵蔵。この蔵も両面に鏝絵が施されています。
(鏝絵はこちらをクリックしてください。 手前側鏝絵 奥側鏝絵)
こちらは大黒様の鏝絵。(鏝絵はこちらをクリックしてください)
再びメルヘン街道を横切って上流側に進むと、鏝絵蔵が3棟並んでいました。
(鏝絵はこちらをクリック 2棟目丑鼻 2棟目鶴 2棟目亀 3棟目)
糸萱集落内を走る道路はこんな雰囲気。ここ糸萱に別れを告げて広い田園風景の中を20分ほど歩くと笹原集落にたどり着きます。
笹原でガイドさんと合流、ここからは説明を聞きながら笹原集落内を見学です。まずは笹原開拓の碑。ここ笹原はかつては名前の通り笹野原で霧ヶ峰状態だったのだそうです。そこに江戸時代入植したのは武家の人たち、強い結束力だったようです。
この奥にある奥蓼科温泉までつながる湯みち街道が集落を貫いており、街道沿いに66体の観音様が安置されているのですが、ここ笹原がその始まり。これがその一番観音です。
集落の中には幾つもの神社があります、これは山の神神社。笹原で最初に建てられた神社。そのほかにも各姓毎に神社があり、この隣には中島姓の方々の神社がありました。それぞれが小さな鳥居と小さな祠です。
集落を貫いて蓼科方面に伸びる信玄棒道。山梨県北杜市からここに至っていたのは知らなかった。
これはちょっと大きな神社で、鹿狩神社。捕ったシカをこの境内で解体した?
萩屋(はんや)。牛馬の飼料となる草を貯蔵したものですが、現存するのは2棟のみ。しかし朽ちかけていて痛々しい。
集落の北側に広がる田園。その向こうは蓼科方面なのですが、空模様が怪しくこの日の眺望はちょっと・・・・。
これは寺子屋の先生の墓、小さな集落に寺子屋があったんですね。そんなところにも武家集団の開拓地であることがうかがえます。
集落の一番南まで下った後、今度は上流がわに向かって進みます。この通りは笹原の中でも鏝絵蔵が並んだところで、鏝絵通りというそうです。
その最初の蔵の鏝絵、恵比寿さんが鯛を釣り上げていますが、本物の釣り糸を使っています。
その蔵の虹梁の木口の鏝絵で、月を仰ぐ虎。反対側の木口にも鏝絵がありました。
これも同じ蔵の窓枠、右下に亀がちょこんと。これがなかなか評判なのだそうです。わかるな~。
大黒様の鏝絵、青色が鮮やかで美しい。壁の下半分は石壁風で現代的。仕上げはかなり新しい蔵のようです。(鏝絵はこちらをクリックしてください)
この蔵は虹梁の若葉に亀がたくさん描き込まれています。(鏝絵はこちらをクリック)
これは、店舗・住居・蔵が一体化した珍しいもので、「建てぐるみ構造」というのだそうです。
白い漆喰壁は落ちてしまっていますが、丑鼻の鏝絵だけはしっかり残っています。この中に亀が3匹、見つかりますか?(鏝絵はこちらをクリック)
笹原の家それぞれに池がつくられて、鯉が泳いでいます。貴重なタンパク源で、来客の折りなどに振るまったのだとか。
こちらは歴史を感じさせる「龍」の鏝絵。(鏝絵はこちらをクリック)
最後はこれ、家人が大変な猫好きで鏝絵にもこだわり。右の猫の尻尾の近くには鼠も描かれています。遊び心たっぷりのこの鏝絵、すきだな。
笹原のガイドさんにお礼を言ってお別れ。岳麓公園目指して歩き出しました、もうすぐお昼。で、昼食場所の岳麓公園は池あり芝生あり水路ありでなかなか良いところだったのですが、写真を撮らないで終わってしまいました、残念!
再び湯みち街道に出たところ、須栗平で鏝絵発見。これもまたよく描かれた大黒様、打ち出の小槌にも珍しい波模様。黒の背景に小槌から小判がこぼれ落ちています。(鏝絵はこちらをクリック)
湯みち街道に別れを告げて、終着点の尖石考古館バス停を目指します。
ここが終着点の尖石考古館前。この地の農業用水路を開くのに力を尽くした坂本養川像です。バス乗車時間に少し余裕をもって到着できました。
今回私は企画側。電車と路線バスを利用したウォーキングで、バス運行時間の制約もあり歩行距離はちょっと短めでしたが多くの方に参加していただけました。また笹原の観光町づくり協議会から4人のかたにガイドをしていただき、単に見て歩くだけでなくこの地の歴史や文化を紹介していただき、ちょっと内容の濃いウォーキングになったかな。
ガイドしてくださった笹原のみなさん、ありがとうございました。そして参加していただいたみなさん、ありがとうございました。鏝絵巡りシリーズ、まだまだ続きますよ~。
下記ページに今回紹介できなかった鏝絵も載せています。よろしかったらご覧下さい。
武川の鏝絵ページをつくってみました。
武川の鏝絵はなかなか見つからなかったのですが、最近になって地元の方に「柳沢にあるよ」と聞き、歩いてみました。限られた範囲に7件、集中してありました。他の地域で見られる鏝絵とはまた作者が違いそうです。
以下のページをご覧下さい。
武川の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10772
茅野市湖東の笹原地区の鏝絵ページをつくってみました。
茅野市の中でも鏝絵が集中して存在するところ:笹原。「くらフォーラムin八ヶ岳」がこの地の鏝絵を紹介するパンフレットを作成していますが、それも今は入手不能となってしまいました、残念!絵柄の鏝絵だけで20ヶ所、一通り見てきました。以下のページをご覧下さい。
湖東・笹原の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10625
(38.9k)
茅野市北山の糸萱地区の鏝絵ページをつくってみました。
「北山は鏝絵の多いところ」と聞いていますが、その北山の中の一集落「糸萱」を歩いて見ました。狭い範囲に集中して鏝絵を見ることができました。以下のページをご覧下さい。
北山糸萱の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10572
(38.7k)
「茅野市湖東地区の鏝絵」のページを作ってみました。湖東には笹原という鏝絵で有名な集落があるのですが、まずは堀と須栗平です。堀・新井で13カ所、須栗平で11カ所を見つけました。
下記のページをご覧下さい。
湖東堀地区の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10462
湖東須栗平地区の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10521
以前に描いた笹原の見て歩き記事もよろしかったらご覧下さい。いずれ笹原地区のページも作ってみたいと思っています。
笹原の鏝絵巡り
http://susuki.chips.jp/?p=8492
(38.5k)
「原村中新田地区の鏝絵」のページを作ってみました。原村には実に多くの鏝絵が存在し、カラフルで見る人を楽しませてくれます。この集落だけで何と31カ所、まだ見落としがあるのかな~。いずれ他の地区のページも作ってみたいと思っています。
下記のページをご覧下さい。
鏝絵巡りシリーズ第5回
原村中新田地区の鏝絵巡り
鏝絵巡りウォークのシリーズ5回目、「原村中新田地区の鏝絵巡り」を歩いてきました。集合は長野県の中央線すずらんの里駅の駐車場、今回は地元原村在住の方の参加もあり総勢27名のウォークでした。
簡単な説明、ストレッチのあと歩き始めたのは9:40。
駅は南アルプス(入笠山)と八ヶ岳の間の最も低いところにあるのですが、原村に向かうにはここから八ヶ岳方向に登っていくのです。原村は高原大地のようなところなのですが、駅からはいきなり急な登り坂、そして林の中を抜けていきます。駅前に大きな石鳥居があり、ここから御射山神社への参道をたどります。自動車が主流となった今は余り使われていない参道。
林を抜けたところで小休止、そしてまた歩き始めました。こちらはちょっとした公園風なところ。この地が生んだ偉人の像がありました。
御射山神社を抜けて車道に出ました。でもこのとおり、樹間の気持ちよい道路です。
広大な畑地にでました。そして進行方向に八ヶ岳、山梨から見る八ヶ岳とは随分趣がちがいます。
水田の向こうには北アルプスの白い峰々。
ここはセロリーの大産地、セロリー畑の中を走る直線道路をゆっくりと。背後に見えるのが入笠山。
中新田集落にたどり着きました。今回のコースは14kmほど、脚力と相談のグループの出迎え、無事合流できました。よかった~!
今日のコースの鏝絵第1号。道路から奥まったところにある蔵をちょっと遠くから眺めました。ここの鏝絵は大黒様。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
そしてすぐに2番目の鏝絵:年期のはいった大黒様。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
県道沿いの蔵の上品な恵比寿様。ここの鏝絵は原村で作成した冊子「原村の蔵を彩る鏝絵」の表紙にもつかわれています。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
県道から東にのぼって見つけた大きな蔵、丑鼻にはやはり大黒様。この蔵は反対側にも「松に鶴」の鏝絵がありました。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
大黒様
この奥に見える蔵にも大黒様(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
こちらは龍の絵文字のようです。
温室の屋根越しに見えるのはめずらしい布袋様。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
こちらも大黒様(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
集落の中に津島神社があり、社殿のすぐ横に杉が立っていますが、その陰に太い藤の幹が立ち上がっています。数メートル上がったところで違う杉の木へ渡っているこの姿、見事です。
神社横の蔵にも大黒様
こちらは白い衣姿の大黒様、ここに見える窓には左は多分「梅に鶯」、右にもなにか描かれているのですがこちらはよくわかりません。ここの鏝絵は古いもののようです。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
「松に二羽の鶴」。家主さんが絵心のある方で、これは絵の具で自ら描いたのだそうです。この家主さんが蔵とは別の二階倉庫の中を見せてくださり、自作の絵画や木材を使った造形物が所狭しと並んでいました。
蔵が二つ並んでいて奥の蔵には「鯉の滝登り」、立身出世を願う題材なのだそうです。尾が丑鼻から立体的にはみ出して、元気な鯉です。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
駐車場の奥にやはり「鯉の滝登り」。この鯉も綺麗に描かれていました。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
ちょと奥まったところに見えた大黒様、妻壁には左右に亀と鶴。鶴と亀はセットで描かれるもののようです。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
このあたりは中新田の中でも鏝絵の多いところで、「鏝絵通り」と呼ばれているとか。その道路に面したこちらの蔵は先ほどの蔵と兄弟のように丑鼻に大黒様、そして妻壁には左右に鶴と松が描かれています。虹梁横の龍も立体的ですごみがありました。でもその大部分をビニルトタンとネットに覆われていてよく見ることができません。公開と保護の難しさ。私たちは「もったいない!」と思ってしまうのですが・・・・。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
恵比寿様が口と手を使って広げている袋の口からに大黒様が箕を使って粒金粒銀を注ぎ込んでいるようなめずらしい図柄が描かれた蔵をもつお宅。そういえばかつてはこうやって袋の口を広げました(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい)。
たまたまこの家の人がいましたので庭まで入らせていただきました。虹梁には左右にグラジオラス、そして右側のグラジオラスの下にはニワトリが描かれています。これは珍しい。
道路沿いにあった羽を休める鷹。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
こちらは左官さんのお宅で、母屋の上下に鏝絵が施されています。作風が現代的で楽しそうな大黒様。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
扇の鏝絵も珍しい。(写真をクリックして拡大写真をご覧下さい。)
この蔵は虹梁の左右に鏝絵が描かれてます。(ここをクリックして拡大写真をご覧下さい。)
帰りの電車、本数が少ないので鏝絵巡りは早めにきり上げて、13:30頃中新田から駅への帰路につきました。
途中でみつけた「会津松競馬場跡」の表示。御射山神社と関係のあるもののようですが、説明書きは見あたりません。神社で流鏑馬が行われ、その馬を鍛える場所ではなかったか、とどなたかからのはなし。
再び御射山神社の境内へ。
広い道路の向こうに見えるのはセイコーエプソンの工場。この工場の従業員のためにすずらんの里駅はできたのだそうです。
再び山の中に分け入りました、ゴールはもうすぐ。
林を抜けて駅にたどり着きました。右には御射山神社参道の表示。
天候にも恵まれて鏝絵巡りを終えることができました。今回は企画側でしたが多くの方に支えていただきました。そして参加していただいた皆様にも感謝です。時間の関係で全ての鏝絵を巡るというわけにはいきませんでしたが、山梨とはまたちょっと趣の違う鏝絵の数々を味わって歩いていただけたことと思います。
ありがとうございました。
(37.1k)
追記
私の把握している範囲でこの地区の鏝絵のページをまとめてみました。時間の都合で見られなかった鏝絵も紹介しています。以下をご覧いただければと思います。
原村中新田地区の鏝絵
http://susuki.chips.jp/?page_id=10096