「チルドレン」
伊坂幸太郎
講談社
閉店間際の銀行に入った二人が銀行強盗事件に巻き込まれ、数人の客・銀行員とともに拘束されてしまうところから話が始まる。主人公・陣内をとりまく人たちがそれぞれ主人公を語っていくとう面白いスタイルのミニストーリー集、破天荒なようで愛すべき主人公の人物像が次第に描き出されていきます。
語り手の一人・全盲の永瀬にどこかのおばさんが「これ使って」と5000円をくれた。そんなことに「何でお前だけなんだよ」と怒って全盲の人にも普通に接する陣内の人物像、私も好きになりました。
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