日別アーカイブ: 2010年2月27日

種苗交換会

種苗交換会に行ってきました。
野菜のタネ、市販のものは高いですよね。小さな紙袋にちょっとだけ入って数百円、多種類にわたって購入するとばかにならない金額になってしまいます。
でもそれだけではありません。現在売られている野菜のタネの多くは交配種で、そのタネから野菜を育ててまたタネをとっても、翌年そのタネからは十分な成果が得られないのだそうです。稲は農家が自家採種して脈々とその生命が受け継がれてきました。野菜にしても全く同じように農家が種取りをして翌年またその野菜を育てていると思いがちですが、現代農業は品質のよい野菜を育てるためには「種を買わなくては」ということになっているのだそうですね。野菜の種、野菜の生命は次の世代次の世代と生命が受け継がれては行くことのできない不自然な生命になってしまっているようです。
この交配種に対して、昔から代々受け継がれ、農家の手で繰り返し自家採取されてきた本来の種:在来種があります。種苗交換会では生産者自らが採取した種を持ち寄って交換し、互いに助け合い在来種の生産を続けていく、そんな意味合いなのだろうと私は捉えているのですがどうでしょうか。
会はまず持ち寄った種苗の情報交換、次に種苗の交換会。午後には
「種が栽培を変える」
との種苗の専門家の講演があり、最後は豆と漬け物の一品持ち寄りによる飲茶の時間。楽しく充実した一日でした。

種苗交換会
私は種苗交換会は初めての経験、廃封筒を半分に切ったものをたくさん持参しました。そして多くの方々が持ち寄ってこのようにずらりと並んだ様々な農産品の種を、必要に応じて少しずついただてくるのです。こういうところで種をいただくと、少々責任を感じてしまいますね。