削減はコストがかかる?

 経団連が、温室効果ガス削減の中期目標として政府が提示した6案のうち、「2020年に1990年比で4%増」という最も緩い目標が「合理的」とする意見書を政府に提出したそうですね。同じ量の二酸化炭素(CO2)を削減するのに、日本は欧米に比べ4倍以上のコストがかかるというのがその理由だそうです。
 これに対して環境相は温室効果ガス「4%増は世界の笑いもの」 と反論したそうです。

 それはそうですよね、当面6%減らさなければならないという目標がありながら、その先の目標が当面の目標より低いなんて・・・・。だけど経済界が経済優先で考えるのは当然のことのようにも思います。そういうことも考慮には入れながら、国としてはより前向きな目標を設定していくべきなんでしょうね。
 私にとって経団連のこういう姿勢以上に気になるのは政府の経済対策。あの「高速道路、どこまでいっても千円」なんていう経済対策は、京都議定書でうたわれた「削減目標なんて全く頭にないんじゃないの!」と思うですがどうでしょう。 私も甘い汁に誘われて高速道路を利用した一人ですが(笑)、GWの車の多さには驚かされてしまいました。高速道路が安いのはいいけれど、やっぱり選挙目当ての安直な経済対策のように思ってしまいます。
 「日本は二酸化炭素削減に欧米の4倍のコストが必要」というところも気になってしまいます。「二酸化炭素削減は私たちの生活をシンプルにしていくこと」と理解しているのですが、そういう生活の贅肉を落としていくことにコストが必要というのはどうもピンときません。「それだけではすまないんだよ」といわれそうではありますが、日本がこれ以上の削減を続けるためには技術開発が必要だよ、エコ製品を買わなければいけないよ、と金のかかることを要求するのは変じゃないですかね。

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