数学者である著者の1972~75年のアメリカ滞在記、著者29歳からの3年間のことがつづられています。初めてのアメリカ生活での著者の心の動きが興味深いものでした。心の中をストレートに表現できる方のようです。
アメリカ・ミシガン行きの途上、ハワイ・真珠湾への寄り道でアメリカへの対抗心のようなものの台頭、ラスペガスでのルーレット経験、1年後のフロリダへの旅での穏やかな心の芽生え。マリファナがでてきたりストリークがでてきたり。後半では飾らない文章でアメリカの人たちと心通わせるとはどういうことか筆者のとらえたところが語られていて、なるほどと感心させられます。
文学作品とは違うジャンルですが興味深く読めました。