はじめて読む作家です。
2300年前、秦中国を統一する前の諸国が争っていた戦国時代の中国が舞台。七国の一つ趙が攻めようとした燕の小さな城郭を、反侵略の思想を持った墨家の革離が請われてこの城郭を守り抜こうとするおはなし。戦うのでは守り抜くという思想、武人だけでなく一般市民をも巻き込んで信頼を得、結束力を高めて敵の攻めをしのいでいくこの物語の世界に引き込まれます。外壁の修理のために内側の王宮の壁を壊してそのレンガを使うところなんか痛快でした。これも一気読みできるおもしろさです。
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