月別アーカイブ: 2016年1月

ボニンブルーのひかり

ボニンブルーのひかりボニンブルーのひかり
白石まみ
河出書房新社

大学は出たけれど、生き方が定まらない主人公。バリバリと働いてきたが、突然会社を休みだした父親、離婚届に自分の署名してしまってある母親。三人が南の島:小笠原に移住して新しい生活を模索する。狭い家の中でお互いを見つめ直し、認め合い、それぞれが自分の新しい生き方を見いだして行く物語。「そう甘くはないよ」という気持ちもするけれど、でも一つの夢の実現の物語で読み終わった後は満たされます。

表紙絵のブルーが印象的です。ボニンとは小笠原を表すことばだとか、行ったことはないのですが小笠原の海の碧が綺麗なんでしょうね。

土佐堀川

 

土佐堀川小説  土佐堀川
広岡浅子の生涯
古川智映子
潮文庫

現在放映中のNHKの朝ドラ「朝が来た」の原作本です。ドラマは毎日観ているわけではないけれど進行中の現在までのストーリーはある程度把握している、そんな中で読み始めると最初から小説の中に入り込めます。

女性実業家としてのパイオニア、そして封建的色彩の強い時代にあって女性の自立のために尽くした人なのだなと。成功者の一代記としてもおもしろいですが、歴史の中の知らなかった部分が見えてくるのもおもしろいものです。

ドラマ化にあたってかなりの脚色がありますね。小説の方は淡々と進行していくなという印象です。ドラマは映像化で端折ってしまって物足りなくなるというケースも多いのでしょうが、「俳優さんによって演じられる人間模様がまたいいな」と、改めて感じています。小説の刊行は1988年、20年以上も前に出版された小説がドラマ化によってにわかに脚光を浴びたようです。

 

 

年賀

新年おめでとうございます。

 

正月南アルプス夕景

実家等の諸行事を終え、今日はマイホームに。こうしてブログに向かうことが出来ました。
夕方、家内と長男と三人でウォーキングに出ました。自宅から5分ほどの場所から見た夕暮れ時の南アルプスのシルエットと夕焼け雲の夕景けです。左の山の最上部のとんがりは地蔵岳のオリベスクです。私たちの住んでいるこの地、見渡せば自然に恵まれています。

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