実家の近くに「ろっけんさん」と呼ばれる家があります。小さい頃からその意味を考えずにその家の名称のように私達もろっけんさんと言って来ました。
先日、母からその呼び名の意味を初めて聞きました。私達から見てその家のおじいさんは大変な働き者だったそうです。かつて穴掘り(溝掘り)は大変な重労働ですが、その方はこの仕事をすると一日に6間(3.3m×6)もの長さを掘りあげたのだそうです。そこで呼ばれるようになったのが「六間さん」、働き者のおじさん(の家)という意味の敬称だったんですね。そこから2世代下った私達も「六間さん」という敬称を使い続ける、働き者の方への尊敬が数十年後もなお残っている、すごいなと思います。
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