中学校の音楽の先生をしている友人から電話がありました。学生時代に一緒に唱った友人です。そんな彼が言ってきたのは、
「かつてのア・カペラ合唱の録音はないか?」
ということでした。知り合いの先生が生徒に、
「ア・カペラ合唱を聴かせてみたい」
と言うのだそうです。
かつて私たちが唱ったのはほとんどがア・カペラ合唱です。しかし彼のように自分で音楽が実現できる人は録音を聴くなんていう必要があまりないんでしょうか、彼はあまり録音を持っていないようです。
その日早速我が家に彼がやってきて、二人で選曲が始まりました。
「中学生でも知っている曲がいい。」
「ソプラノ以外のパートも歌詞を歌っているもので。」
(ソプラノ以外はハミングなんていうのも多かったですからね)
「ソロの録音とア・カペラ合唱の響きを同じ曲で聴かせたい。」
なんていうはなしの中、山田耕筰をはじめとする日本の情緒豊かな作品の編曲、讃美歌、海外の民謡などア・カペラの小曲は何十曲(ひょっとすると百数十曲)と唱いましたが、現在の中学生が知っていそうな曲というのは少ないものですね。で、候補となった曲は、
「七つの子」
「思い出」
の2曲でした。コピーを作っておいて後日、彼に渡すことになりました。私たちの学生時代の合唱、分離唱の合唱が中学生にはどんなふうに聞こえるんでしょうかね?興味津々です。