日別アーカイブ: 2006年12月17日

山形南高合唱部

 今回の森の音楽会では、南高OBから南校の合唱のことも聞いた。南高の合唱部員の多くは校歌に惹かれて入部するのだという。

 山形南高は男子校である、入学式といえばどこの学校にも式次第の中に必ず「校歌斉唱」がある。しかし、山形南高のそれは「校歌合唱」だったそうだ。この学校の校歌は三部合唱、もちろん男子校なのだから男声三部合唱とのこと。上級生のいない入学式に校歌の歌える人はいない。式がすすんでこの「校歌合唱」になると、南高合唱部がぞろぞろと前に出てきて合唱が始まるのだそうだ。佐々木先生から感化され分離唱一筋に合唱指導・音楽指導をしてきた森山先生が育ててきた男声合唱が新入生を迎えてくれる。なるほど、「校歌に惹かれて入部する」というのもうなずける。

 私は学生時代に、ある大学(の合唱団)に我々の合唱団のチケット販売を依頼に行ったことがある。この合唱団の男性は少なかったが、夜遅くまで下宿で話して帰ってきた。そして、その男性の中の一人は山形の出身だった。そこで「南高OB」のことを話題にしてみた。その人の話では、「あの合唱団は変わっている」という評価だった。

 山形には森山先生と同じ時代に、コンクールで名を馳せた合唱指導者がいるそうだ。そういえば私はその方面には無関心であったが、友人から「山形西高の・・・・」なんて話を聞いたことがあった。森山先生が分離唱指導でハーモニーの合唱を育てているとき、すぐ隣の学校では輝かしいコンクールの成果、なんと皮肉なことだろう。私たちにとっては輝かしい光を放っている山形南高とそのOBの合唱、それを育てた森山先生、田島さん、そして佐々木先生。しかし今開設されている山形南高のホームページにもその痕跡はない。あの輝かしい合唱の歴史を発信していただけないものだろうか。