カテゴリー別アーカイブ: 音楽:私の音楽ノート

「珈音」おわかれコンサート

行くのを楽しみにしていた食事と喫茶の店「珈音」が閉店することになりました。今日はその最終日、お店でこんなミニコンサートがありました。

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Mieko & Nozomi
クリスマスコンサート

ソプラノとピアノのコンサートです。

スタートはクリスマスの讃美歌:「もろびとこぞりて」・「牧人ひつじを」・「荒野の果てに」・「さやかに星はきらめき」、私にとってはア・カペラ四部合唱で馴染んできた讃美歌をピアノ伴奏によるソプラノ独唱で聴きましたが趣が違うものだなと思いました。

続いてピアノ曲を挟んで「アメイジング・グレイス」など、この曲も讃美歌から来ている曲なのだそうです。
ティータイムがありケーキ・セットが、「このお店のケーキもこれが最後だな」なんていいながらいただきました。その間に珈音さんの素語り「十二の月のおくりもの」。

後半はピアノの方のオリジナル曲で弾き語り数曲。そのあとソプラノの方の以前住んで折られた岩手県久慈市の被災のことなどの話のあとソプラノ+ピアノで祈りの歌を2曲、そして最後にプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」からアリア。この方、オペラ曲になると一層生き生きとした感じに見えてきます。

プログラムを一通り終えたところで普通は出演者に花束を贈るところですが、出演者:ソプラノとピアノの方より珈音さんご夫妻に花束贈呈、ピアニストの方が珈音さんへの感謝のことばを述べられました。通常は十数席のお店に今日はお客様がぎっしり、40人くらいだったでしょうか。この演奏会は演奏の方・聴衆のそれぞれが心地よい空間であったこのお店・ご主人夫妻のお人柄に感謝を伝えるコンサートであったようです。音楽と同時に多くの人のやさしい心遣いあふれる集いでした。

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第17回さらりと音楽談義

先日行ってきました、さらりと音楽談義。いつものような円形に配置したテーブル・椅子の中央には、今回は手作りの灯籠が飾られていました。落ち葉を貼り合わせた筒の外側に切り絵を描いてのもの、枯れ葉の模様の上にオリジナルの切り絵、なかなかのものです。

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今回のモチーフは「料理と音楽」。いつものように藤原先生の話題提起で始まりました。

・様々な材料を集めて形創っていくことにおいては料理も音楽も同じ。
・創る人は料理・音楽を深く知っていなければならないが、聴く人・食べる人は深く知っていなくても味わってよいと思えればよい。
・味覚も音楽も感覚のひとつ、味わうということでは共通する。よいものを味わえばうれしくなって活力にもなる。
・音楽も食べ物・空気・水と同じように我々に必要なもので同列なものといえる。

参加者の中には料理家の人、レストランを営んでいる人がおり話を向けられました。

・料理のレシピを考えて作るのがすき。レシピがあっても一緒に作らないと同じものは出来ない(Sさん)。・・・・ 同じ楽譜でも演奏する人によって音楽が違ってくるのと同じ、ということでしょうか。
・料理も「基本+オリジナリティー」、今まで経験してきたものが元になってできていく(Iさん)。
・いい音楽をきいておいしく食べることができる。「五感を使って食べる」ように子どもたちに言っている。

・音楽も五感で感ずるもの。会場の椅子に座り肌を通して伝わってくるもの、視覚からはいってくるものなど、耳から来るものばかりではない。
・聴覚障害のある方も音楽会に来るし、視覚障害のある

方も美術館で鑑賞する。五感の何かひとつが足りなくても、他で補填することができる。
等々、はなしは尽きることなく続きます。

17th%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e8%ab%87%e7%be%a93 今回は琴が登場しました、幼いときから琴を学んできた方だそうです。休憩をかねて琴の演奏を聴きました。

宮下すすむ「こもれび」
「ジプシーの歌」

前者は琴らしい曲、そして後者は従来の琴の枠を超えたような斬新な曲ということで、聴いている方もなるほどと感じられました。

後半は琴の流派のことなどが話題になりました。「外から見ては○○流も××流もなくただ琴の曲・琴の音楽。もっと言えば『音楽はひとつ』。」といった話となりました。

最後には終了時間となりなからも先生のヴィオラ・ダ・モーレが聴きたいとの参加者の希望でなかば強引に(笑)聴かせていただきました。「琴をイメージて」と弾いてくれた曲、「なるほど同じ弦楽器なんだな、琴を聴いているようだな」との感覚に浸る時間でした。

17th%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e8%ab%87%e7%be%a94今回も私たちの手元にはリンゴ・柿と手作りのサツマイモ・ケーキ、ごちそうさまでした。

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ミニコンサート 2016

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北杜市立小淵沢図書館主催の「ミニコンサート 2016」に行ってきました。「さらりと音楽談義」の藤原先生の娘さんはバイオリニスト、息子さんは大学4年のチェリスト。この二人に娘さんの同級生だったというピアニストを加えた3人のコンサートです。会場は生涯学習センター小淵沢大ホール。

以下プログラム。

 

プッチーニ  「私のお父さん」
モーツァルト 「ヴァイオリンソナタkv.301より 第1楽章」
サンサーンス 「白鳥」
シューマン  「幻想小曲集」
ハロルド・アーレン 「虹の彼方に」
シューマン  「ロマンス」
サラサーテ  「ツィゴイネルワイゼン」
モンティ   「チャルダッシュ」

 

演奏者自らの司会・進行ですすみました。
1曲目は3人の合奏、これはピアノ三重奏というのでしょうか。
このあとまずは弟さんからお話、このコンサートは今年で9回目、中学生の頃から続けてきたのだそうです。私たちは初めてだったのですが、この地の方達にとっては毎年のお楽しみコンサートだったようです。それから昨年までは図書館入り口のオープンスペースで行っていたのが、今回はじめてこのホールに会場を移したとのこと。

その後、ヴァイオリン-ピアノ、チェロ-ピアノ、ヴァイオリン-チェロ-ピアノと次々に編成を変えてプログラムがすすみました。聴き知った曲が奏でられるとほっとする私は、「白鳥」のメロディ・「虹の彼方に」など特に聴き入ってしまいます。「ツィゴイネルワイゼン」はエルマンのCD・LPでよく聴き続けてきた曲です。これはいろいろなテクニックを駆使する曲で、「それも見て楽しんでください」との紹介。録音でしか知らなかった曲が視覚的なものも含めて改めて「あー、こういく曲だったんだ!」と。それから、生で聴くと「迫力あるなー!」とも思いました。

アンコールも演奏してくれました。小田和正の「ことばに出来ない」、それから「浜辺の歌」「赤とんぼ」「ふるさと」と日本の3曲のメドレーで終わりました。

トータルで1時間ほどのミニコンサート、無料で聴かせていただいて満足感いっぱいでした。

 

第16回さらりと音楽談義

今月も行ってきました、さらりと音楽談義。今回のモチーフは「音楽会の運営」。

 

16th%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e8%ab%87%e7%be%a91今回も座席を円形に配置した中央には花が飾られています。

8月はお盆の時期と重なって参加できず9月は台風の影響で中止、3ヶ月ぶりの参加でした。でも前回の台風による大雨の時にも集まれる人たちだけでお話ししたとか。前回のモチーフ「音楽と政治」を「聞きたかった~!」という欠席者の声もあり、今回はかなり「音楽と政治」よりの話題となりました。

音楽会・イベント等を自治体が運営することもあるとのことから話が始まりました。この音楽談義の会場は南アルプス市内、この市は6町村が平成の大合併で誕生したのです。合併前の旧町に白根町があり、この町には音楽ホールの「桃源文化ホール」、そしてその中には何と立派なパイプオルガンが備えられているのです。当時は補助金がでたので各地で競争のようにホールを建設したのだそうです。そしてそのパイプオルガンを巡っては多分に政治的なものがあるようなのです。なんと言っても高価なものですからね。関連書籍も持ってきて見せていただきました。

  「いやしの楽器パイプオルガンと政治」 草野厚著 文藝春秋

 パイプオルガンの製作者は英語ではメイカーではなくてビルダー(パイプオルガン・ビルダーと呼ぶ)なのだそうです。製作者というより建設者、作るというよりは建築するものということでしょうか、何とスケールの大きさを感じさせることでしょう。

先生によると楽器というのは使ってこそ動かしてこそのもの、自動車などと同じように使っていなければ良好な状態が保てないのだそうです。その高価なパイプオルガンが眠っていて稼働率は非常に低いのだそうです。「月一回だれでもさわることができる、なんてことが出来ないかな?」といった声があがりました。

参加者の一人が所有するバリトンサックスを持参してくれました。「先生のヴィオラ・ダ・モーレと合奏できないか?」という意図だったそうですが、調が違う楽器で合奏するのは大変なことなのだそうです。でもせっかくだからとの皆さんの希望もあり、休憩時間にソロでその音色を聞かせていただきました。「見上げてごらん夜の星を」・「ムーン・リバー」。やわらかい音色にみなさんうっとりでした。先生の説明で、サックスは歴史の浅い楽器、金管の同族の楽器で行う弦楽四重奏と同じことをしようとして作られた楽器なのだと教えられました。そういえばサックスにはソプラノ・アルト・テナー・バリトンとありますね。バリトンサックスは弦楽四重奏ではチェロに相当する役割なのだそうです。

後半には「絶対音感」も話題にあがりました。「音楽に限らず『絶対』はあり得ない」と。音楽療法も含めて疑問が投げかけられました。話がさらに進んで音の表現に、ドイツ音名についてていねいに説明したいただきドイツ音名が簡潔にその音を表現できることを知りました。私たちは分離唱等を通して当然のように使ってきたドイツ音名も一般には大変馴染みの少ないものなんですね、知らなかった。ハ調のシがH(ハー)でシの♭(フラット)がB(べー)、何でそうなったのかずっと疑問に思ってきたこともうかがうことができました。どうやらB(べー)という音名には♭(フラット)の意味が込められているらしいのです。

最後はバリトンサックスと先生のピアノの合奏を、先生が「何でも吹いて、合わせるから」と。先生が即興的にピアノを弾いていて「いつでもどうぞ」と待ちかまえているのですが、サックスの方はなかなか入れない、その気持ちわかりますね。でもやがて2つの楽器が響き始めました。「愛の讃歌」、そしてヘンデルの「ラルゴ」。よい雰囲気に先生から「これで終わり」との話になりましたが、やっぱり先生のヴィオラ・ダ・モーレが聴きたいとの希望で「真赤な秋」・「小さい秋」を聴いて一緒に歌ってあっという間の2時間を終えました。

 

16th%e9%9f%b3%e6%a5%bd%e8%ab%87%e7%be%a92参加者にはミカンとサツマイモを使った手作りの蒸しパンが用意されていました。嬉しい心遣い、感謝です。

声楽の夕べ

さらりと音楽談義の会場:南アルプス市市民活動センターを会場にして以下の演奏会があり、聞いてきました。

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南アルプス☆セレナード vol.6
南アルプス市ゆかりの音楽家三人が奏でる声楽の夕べ
ソプラノ 亀澤望微
テノール 芦澤真一
ピアノ  栗原香織

プログラム

ヴェルディ作曲 オペラ『椿姫』より「乾杯の唄」
やなせたかし作詞 木下牧子作曲
__「ひばり」「ロマンチストの豚」「犬が自分のしっぽを見て歌う歌」
武満徹作曲
__「うたうだけ」「島へ」「小さな空」
久石譲作曲 「Stand alone」
ミュージカル『オペラ座の怪人』より 「All ask of you」
サルバトーレ・カルディロ作曲 「カタリカタリ」
ヘンデル作曲 「私を泣かせてください」
F.サルトリ作曲 「君と旅立とう」

 

私は声楽にはあまり馴染みがありません。「乾杯の唄」、私にとってこの曲は映画「オーケストラの少女」で印象深いのですが、またちょっと違った趣でした。やなせさん作詞の曲、「あのアンパンマンの・・・・」で始まった曲の紹介、こうして話してくれると楽しいそれぞれの曲が一層楽しくなります。久石譲「Stand alone」はドラマ「坂の上の雲」の主題歌としてうたわれた歌。「カタリカタリ」、イタリア・カンツォーネとして聴いてはいましたがこういう恋の歌だったとは・・・・。

主にソプラノの亀澤さんの司会・進行ですすみました。曲目は声楽に馴染みの薄い人でも聴いたことのあるようなものを選んで構成されていたようです。しかも親しみのある解説付き、オペラとミュージカルの違いに触れてくれたり、演奏者の方の学生時代のことなどちょっと話してくれたり。美声の歌声に聴き入ると同時に楽しいスピーチもあり、あっという間の1時間半でした。フロアの小さな部屋にぎっしりと椅子を並べて間近で聴くのもまたいいものですね。

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ピアノ調律

%e3%83%94%e3%82%a2%e3%83%8e%e8%aa%bf%e5%be%8b我が家のピアノを調律しました。今年3月に何年ぶりかで調律したのですが、定期的に調律していればいいのだが長く調律していない場合はピアノの音が落ち着くまで半年ごとくらいに調律が必要とのこと。先日調律師さんから、「半年になりますがどうですか?」と声をかけていただき、早速お願いしました。

今回調律をはじめたところでいわれたことは、

「音の戻り具合は想定の範囲内ですね。」

さいわいにもさほど重症ではなかったようです。よかった~。
ピアノ内の湿度は50%程度が望ましいのですが、オープンキッチンの近くということでご心配をいただいていたようです。

「言われたとおりタンス用乾燥剤を入れておいたんですよ。」
「それが(も)よかったのかもしれませんね。」

とのこと。

「この様子では次回は一年後でよいでしょう。」

と、うれしいことばをいただきました。調律のあともちろん乾燥剤を購入、取り替えておきました。

もうひとつの「梨大合唱団OB・OG会」

私達よりも5年ほど若い学年が中心となって行っているOB・OG会の案内をいただき参加してきました。こちらは全くの唱う会、会場は甲府市のあるショッピングセンター脇の学習塾の教室です。学生時代の練習室をとろうとしたけれども、大学のオープンキャンパスのため利用できなかったとのことです。

集まったのは女性10名・男声16名、計26名。それから佐々木先生の奥様と二人のお嬢様。OBとしては何と私が最年長(笑)、そして国分寺のメンバーのHさんとその同級生で40年ぶりの再会となるSさん、昨年まで一緒に唱っていたSさんもしばらくぶりの再会でした。私のなじみのある方はここまで、年代の違いを感じさせられる私達から見たら若い世代の会でした。

事前に、楽譜は讃美歌と緑(青)の本を持ってくるようにとのこと。緑(青)の本とはのばら社の「混声合唱名曲選」のこと。でも讃美歌も愛唱歌もこの会の主要メンバーがコピーを作ってきてくれました。一人は拡大コピーで、もう一人は縮小コピーで。縮小コピーしてきた方、「おまえな、メンバーの歳を考えろ。縮小コピーなんてとんでもない。」とお叱りを受けたそうです。でもこうして何人もの人がこの会を楽しみに楽譜を用意してくるなんていいですよね。それからソフトドリンクが用意されていたり各地からの甘味の土産が並んだり、それぞれの心遣いがうれしいな。

OB会1
OB会2

 
午後2時、会が始まりました。6月のOB・OG会にも見えたKさんのリードで、用意された電子ピアノをつかってまずは分離唱。それから讃美歌310番しずけきいのりの。唱い始めると久しぶりのその響き、感激です。「あ~、梨大の合唱だ~!」と。次々と讃美歌を十数曲それから山田耕筰や愛唱歌等々、途中休憩を挟んで2時間ほどがあっという間でした。

4時をすぎた頃、集まったメンバーそれぞれのちょっとしたスピーチ、学年ごとにまとまって前に出て話します。我々のOB会でもいつも時間を費やしてしまうスピーチ、こうするとちょっと効率的で一工夫ですね。一番年上の私がトップバッター、そして3学年下が2人、多い学年は5人ほどが並びました。そして一番最後は1年時にだけ佐々木先生の指導を受けた最後の学年まで。こうして集まってくるって言うのは、1年間だけでも佐々木先生の合唱が印象深かったんですね。何十年ぶりかで唱ったSさん、「楽譜を見てこれは知らない曲歌ったことのない曲と思うんですけどね、唱い始めると自分でも唱えてしまう。不思議な感覚です。」なんて言葉が印象的でした。先生の奥様とお嬢様にもお話しいただいた後残り20分ほど、また唱い始めました。久しぶりに唱った学生歌、それから唱い残した讃美歌などなど。

会場の時間制限もあり予定通りに5時で終了。次回の話もありました。団内カップルも何組かおり県外の方でも奥さんは山梨出身の方が多いとか。この会はそういう人たちが集まって唱えるお盆の時期に始まったのだそうです。お盆の時でなければ参加できないという人とお盆の時では参加できないという人がおり、今では一年ごとにお盆の時期とそれを一週間ほどずらした時期と、かわるがわるに開催することになっているのだそうです。今年はずらした年、そして来年はお盆と時の順番になるとのこと。来年は出られるかな~?

OB会3

多くの方はこのあと懇親会に向かったのですが、私はそちらはパス。40年ぶりのSさんも懇親会不参加とのことでしたので、せっかくの機会と二人で食事をしてゆっくりと話す時間をもてました。嬉しい一日、声をかけていただいた方達に感謝です。

第13回さらりと音楽談義

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今月も行ってきました、さらりと音楽談義。今回のモチーフは「組織」。

まずは主催者から、藤原先生の息子さんがチェロコンクールで優勝したとの報告がありました。兵庫県養父(やぶ)市にビバホールという音楽ホールがあり、そこを会場として開かれているコンクール。小さな町ではじめたコンクールが、今や国際的なコンクールに育ってきているのだそうです。資金的に支える人はもちろん、多くのボランティアの存在もあって続いているコンクール、アートの文化が大きく育ったのです。
他の地域のイベント・団体・コンクールにも話が及びました。

・今は名称が変わってしまいましたが、有名な齊藤記念オーケストラはそのイベント開催・運営のためにつくした一個人がいる、その方がいてこそなのだそうです。
・沖縄では沖縄電力・沖縄タイムス(新聞社)・南城市が一体となって開催している新人演奏会オーディションがある。
・湯布院にも音楽祭があり、長期的展望に立って組織的に取り組んできた。
・アメリカのコンクールでは資金提供者の名前が出てこない。
・米IBMは発足当初から「利益の8%を社会還元(社業と関係ないところへ)する」という社是があり、日本IBMも同じ方針だという。

等々、音楽文化を育て高めるための組織や見返りを求めない支援者のことを伺いました。

話はかわって、藤原先生の所には同じサイズのヴィオラ・ダ・モーレが4台あるそうです。最初の楽器は神田カンパニーからはなしがあったとか。神田カンパニーというのは海野事件の会社だそうです。そういえば一時話題になりましたね、海野事件。その神田カンパニーでチェコからビオラを輸入したが開封してみたらヴィオラ・ダ・モーレだったということで藤原先生に話があり、購入することになったとか。いったいいくらだったんでしょうね。これを修理に出したことがきっかけで、その業者さんが作った別の楽器が引き取り手が亡くなって藤原先生の所に廻ってきたりと、不思議なご縁で手元に同じ楽器が4台になったとのこと。でも共鳴弦の響きの残り具合などそれぞれ個性がみんな違うのだそうです。2台の楽器を弾き比べていただきましたが、素人の私にはわかったようなわからないような、です。

話を聞いていて思ったことがありました。齊藤記念オーケストラのためにはたらいた人のことを伺っては、山形のFさんのこと。分離唱の合唱に一生懸命なFさんのまわりはいつもハーモニーがあります。なんといってもすごいのは一緒に唱っている団体名にFさんの名前がついてしまったこと。決して指導者というわけではないFさんへの団員の方々の信頼の厚さはすごいなと。

来月の音楽談義は16日、お盆の時で残念ながら我が家は参加できそうもありません。次回は2ヶ月後か~(泣)。

13th音楽談義2

日本人の耳をひらく

日本人の耳をひらく日本人の耳をひらく
聴覚がもっている不思議な力
傳田文夫
祥伝社

 ネットで「耳をひらく」というキーワードで検索するとこの本の名前がヒットします。長いことそれを見ていたのですが、我々の間で使われた「耳をひらく」という言葉とは関係がなさそうだと深入りせずにいました。ところが先日知り合いからこの本をいただきましたので早速読んでみました。

我々の生活は騒音・雑音があふれている。それを無意識に聞いているが、改めないと・・・・といったことがわかりやすくていねいに説明されていました。それから日本語特有のリズムが日本人の音楽やらスポーツやらいろいろなところに影響を及ぼしていることも、この本の中の大きなテーマでした。でも文中に「耳をひらく」ということばが登場するわけではありません。どうやら「耳をひらく」ということばが著書の内容をうまく表す表題として使われたようです。

書かれている内容はなるほどなるほどと頷けることばかりです。でも私達にとって音楽する上で特別な意味合いをもっている「耳をひらく」ということばが全く違う理性的なところで使われているようで、どうしても違和感が残ってしまいます。

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「クロイツァーの肖像」

クロイツァーの肖像クロイツァーの肖像
日本の音楽界を育てたピアニスト
萩谷由喜子
ヤマハミュージックメディア

 甲府の大きな書店で見つけ、購入しました。私はかなりのクロイツァー・ファンですから、こういう本を見つけるとうれしくなってしまいます。表装も気に入りました。

ロシア革命、ドイツの戦争と歴史に翻弄され、ロシアからドイツの楽壇での活躍を経て日本に渡ってきたクロイツァー、でも日本でも十分な活躍の場を与えられたわけではないようです。さらにはドイツと同盟を結んでいた日本でのこと、ユダヤ系のクロイツァーには社会から隔離されるなど試練の時期があったそうです。でも戦後も日本に残って音楽界を育てたクロイツァー、日本を愛していたんでしょうね。

最終章はクロイツァー没後の豊子夫人のこと、この本の執筆のきっかけはクロイツァー夫妻の養女涼子さんの依頼によるとのこと、その依頼の中には「豊子夫人のことも書いて欲しい」ということもあったのだそうです。先日、知り合いから豊子夫人のCDを聞かせていただきました。「クロイツァーを尊敬し信頼してたんだろうな」と頭をよぎりました。

一読してみませんか?