富士見町 乙事・小六の鏝絵

独特の響きをもつ地名:乙事(おっこと)、宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」に登場する猪神:「おっこと主」はこの地名からとった名前です。また小六は乙事の新田として生まれた集落だと土地の人から伺いました。乙事・小六、ともに田園に囲まれた集落で豊かな土地だったのでしょうね。そのためかここにも各家が立派な蔵をもち、その多くに鏝絵が描かれています。

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黒い部分は砂浜を表しているのでしょう。波打ち際を亀が列をなして歩いています。かわいい作品。

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巾着の絵柄も珍しい。「お金が貯まるように」という願いでしょうね。

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題材は「養老の滝」。腰紐に斧を差した若者が不老長寿の滝水をひょうたんに汲み取っているところ。この題材は小淵沢で2件見ていますが、これは白い衣で趣が違っています。

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シンプルに白黒で描いた「波にウサギ」、珍しい。

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妻壁の下半分は板囲い、丑鼻には波の鏝絵。小さな白丸二つはしぶき?

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こちらは龍の絵文字。「龍」の字もいろいろです。

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こちらは白黒で描いたシンプルな「松」。

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珍しいけれど、ん~~~、何だろう。

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道路に面した蔵の「鶴亀」、間近に見ることができます。

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波の上を飛ぶ二羽の鶴。 二羽を異なる色で着色しています。

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県道西側にあるひときわ大きな蔵。他の家屋はすでになく蔵だけが残されています。この蔵を文化財として保存してくれているのでしょう。東側の妻壁には窓枠と丑鼻に鏝絵、丑鼻には「鯉の滝登り」。窓枠を下で支える「恵比須・大黒」二人がとにかく大きくて迫力満点。虹梁にも立派な鏝絵が施されています。

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丑鼻の鏝絵は力作です。松の上に月、それから鶴・亀、鶴は首が立体的に描かれています。丑鼻の上のハナブカにもかわいい鏝絵、こちらは「波に千鳥」かな?

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壁の下半分は板できれいに覆われた蔵、松の枝で羽を休める鷹。余り見かけない構図です。背景が黒いので夜鷹?

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乙事集落を南下して小六集落へ入ってすぐのところ。県道に妻壁が面した蔵があり、その丑鼻の鏝絵は「布袋様」。愛嬌があっていいですね。かなり新しい作品と見受けられます。

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亀つながりで浦島太郎の玉手箱と一緒に尾に毛が生えた霊亀を描いた作品。初めて見る図柄です。

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県道沿い火の見の脇に建つ綺麗な蔵。丑鼻はこんなです、「水」でしょうかね。

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松の枝に羽を休める「鷹」。原村中新田にもよく似た鏝絵がありました。同じ職人さんの作品でしょうか。

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