原村の北西端で茅野市玉川と接するところに柏木集落はあります。原村教育委員会が作成した「原村の土蔵を彩る鏝絵」によると13件の鏝絵があるとされているのですが、道路からは見えなかったり既に解体されてしまった(多分)蔵もあり、私が見ることができたのは9件でした。
柏木1
丑鼻には鏝絵はないのですが、妻壁最上部のハチマキ部分が白地で、その上に鶴が描かれています。羽が浮き上がって立体的な作品です。
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こちらの蔵、丑鼻に鏝絵はないのですが虹梁にはありました。虹梁の中央、これは家紋ではないですよね、若葉を変形したものでしょうか。
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柏木3
色彩を使わずに綺麗に仕上げて「波に鶴」。
柏木4
”NAGA”って何でしょうかね。
柏木5
県道沿いのこの蔵、窓枠の上に精巧な龍の鏝絵があります。
柏木6
古い蔵です。「波に鯛」、あまり見かけないデザインです。そしてていねいに描かれています。
柏木7
柔らかいブルー系の衣をまとった大黒様。内での小槌には紐がついています。頭巾にも文様が入っています。
柏木8
立派な蔵でした。丑鼻には上は濃い草色、下は赤の衣の「大黒様」。笑顔がていねいに描かれています。
柏木9
「大黒様」、柏木7とポーズや衣の彩色などよく似てはいるのですが違うところも多々あります。同じ職人さんでしょうかね。