私たちの町:北杜市には「藪内正幸美術館」があります。
北杜市白州町を走る国道20号線を南に入っていくと、山林の中の寂しいところ、道を間違えたのではないかと思う頃この美術館にたどり着きます。この季節は広葉樹も落葉してしまっていますが、そんな林の中にちょっとお洒落な美術館がたたずんでいます。
玄関横の壁には大木を輪切りにした板に墨書きしたこんな看板が掲げられています。
玄関をはいったところから写真を撮らせていただきました。奥に展示室の中が少し見えますがそこはちょっと遠慮して、ここは売店コーナー。でも残念ながら室内灯の光が絵のカバーに映ってしまいました。
そこでわが家にある本の表紙絵を一枚。
この本も面白かった~。
知る人ぞ知る、動物画家藪内さんの絵は写真以上だと言われているそうです。極めつきの動物好きで子どもの頃から動物画を描き続け、高校卒業の頃にその才能を見いだされて図鑑の絵、動物絵本、児童文学の挿絵などを仕事に。そんなことが先日、NHK山梨のローカル番組「金曜やまなし」で紹介されていました。動物画の基本として、その道を歩き始めたときには上野の博物館に通って骨格標本を書き続けた時期があるそうです。藪内さんの絵による動物飼育の指導書は、動物園関係者のバイブルだとも紹介されていました。
絵本画家の赤羽末吉さんの原画展を一度見ましたが、それは印刷物となってしまったものとの違いを見せつけられました。この藪内さんの動物画もそうです。膨大な量の原画から、展示画は時期がくると差し替えられてまた別の原画が見られるのだそうです。本で見る作品も素晴らしいですが、原画展を見に、この藪内美術館を訪れてみませんか。
藪内正幸美術館
http://yabuuchi-art.main.jp/