走行中の赤松運送のトラックの車輪が外れて母子連れを直撃し、母親は死亡という事故が起きた。メーカーの赤松運送の整備不良が原因との調査結果で警察の家宅捜索を受けるが、家宅捜索では赤松運送の落ち度は発見されない。顧客は離れ、被害者からも訴えられる。メインバンクからの冷遇、社長:赤松の子どもたちもまたいじめを受けるなど仕事も家庭も窮地に立たされる中で、構造的欠陥を疑い赤松は独自に調査を始める。
大企業の横暴に中小企業が立ち向かう構図、財閥系の数年前にリコール隠しが発覚しているホープ自動車、親会社のホープ重工、東京ホープ銀行等々現実にある社会構図を取り込んでいてまた面白い。そして最後はスカッと終わってくれる池井戸作品、今回も楽しみました。