武者幟

男の子の節句に室内では鎧甲や武者人形を飾り、屋外には鯉のぼりを立てますね。山梨では鯉のぼりのほかに武者幟を立てます。武者幟は甲州・中部・九州地方の風習だそうですね。
5月のぼり1
武者幟は鯉のぼりと対のように立てます。

5月のぼり2
武者幟の上部は白で、その最上部にはその家の家紋(それからお母さんの実家の家紋が並ぶことも)が染め込まれ、上端にはさらに小さな幟が泳ぎます。そして下部にはカラーの絵柄が入ります。この絵柄は山梨では伝統的に武田信玄と上杉謙信の川中島の合戦のものです。座っている信玄に上杉謙信が馬上から斬りかかり、それを信玄は軍配で応えているというものです。幟の下端には大きな鈴がつき、幟が風になびくと鈴が鳴りにぎやかでした。

我が家でも息子の誕生に家内の実家から鯉のぼり・武者幟をいただき、五月が近づくと立てていたのですが、いつの頃からか出さなくなってしまいました。それでもこの季節にはウォーキングの中でこれを立てている家を見かけ、その家に元気な男の子が生まれ、家族・親戚が喜んでいる、おぼろげにそんな想像をするんでしょうね、心あたたかになります。

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