永遠の友
“音楽、文字通り音を楽しむ芸術そしてその中にはメロディーとリズムとハーモニーの三要素がある”こんな事は誰でも知りつくしいている。
メロディーとリズムだけの音楽、街のどこにでもころがっている。
いや、これは音楽でないかもしれない。
和音、つまりハーモニーの入いる音楽を耳で聞いて肌で感じる人は何人いるであろうか。
若い私の心をおどらせ、あなたの小さな心をとくめかせてくれるのはなんであろうか。
ただ単なる音楽の音なのだろうか。
君と僕と足も手もそして二人の音も一致する時君の耳にも僕の耳にも同じハーモニーが聞こえてくるじゃないか。
あの声は美声でなければピアノの音でもない。
君と僕でつくった心の音なのだ。
遠く無限に続く青空の下で
私は今日も幸福でありたい。
でも今私は合唱を奪われてしまったら
何を見つめて歩めばよいのだ。
苦学の道を歩む私に一点の栄光を与えてくれたこの合唱団を永遠の友としてありたい。
私は勇気と快楽とを自分のものにした。
私は強い人になった。
だから今一番幸福なのだ。
こんなすばらしい世界が東京にあったのだろうか。
いや、今ここに存在しているじゃないか。
九州には○○さんが笑顔を浮かべているじゃないか。
田舎のおふくろはにぎり飯を送ってくれるじゃないか。
僕は今一本の道を歩めば私は完全になれるかもしれない。
いや、必ずなれるのだ。
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(以上、「みちのく」第2号より)
「永遠の友」
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