自然農法の福岡先生が16日、なくなられました。95歳、老衰とのことです。このブログにトラックバックを利用して教えてくれた方がおりました。翌18日の新聞には各社が報道していましたが、どの新聞社の記事も似たりよったり、新聞というのは客観的な事実を知らせるものなのですね。
しかし、インターネットで「福岡正信」をキーワードにブログ検索すると実に多くの方が福岡先生を悼む記事を載せており、書いた人それぞれの思いが伝わってきます。こういうものを読んでいると、私も少し書いてみたいと思ってしまいます。
このブログでは以前にも少し触れましたが、私たちが福岡先生の存在を知ったのは学生時代の合唱団の練習の中での佐々木先生のお話からです。(佐々木)先生の口から福岡先生の名が登場するようになる以前から先生は玄米菜食の話をされ、それだけでも当時の私にはちょっとしたカルチャーショックでした。やがて(数年後)、先生から自然農法のこと、福岡先生のこと、自然栽培のみかんのことなどが話されるようになりました。先生と福岡先生とは心通じるものがあったようです。そんなわけで、自然農法や福岡先生のことは佐々木先生の翻訳によって私たちの中に入ってきたのです。多くの団員は福岡先生の著書「自然農法わら一本の革命」を購入し、さらに「無の哲学」など自費出版本を購入した人もいました。
学生時代に自然農法の考え方が大きな存在となっていたため、大学を離れてからもNHKの「宗教の時間」「こころの時代」などに何回か紹介され、その度にビデオに撮って何回も見たものです。白ひげ姿でいつも作務衣を身にまとい、高い声の福岡先生は印象的でした。「みんな何もわかっていないんだ」といった趣旨の強い言葉の迫力にカメラマンが動揺し映像が揺れたこともありました。(しかし、ソニーのベータ方式のビデオテープは残念ながら今見ることはできません。)
最近(数年前)になって初めて自然農法の川口先生の存在を知り、また多くの実践者の広がりがあることを知りました。山梨にもまた自然農の集まりがあるのは誇らしいことだとおもっています。リンゴ農家の木村秋則さんもまた福岡先生の著書をきっかけにして自然栽培への道を歩んだそうですね。自然農も福岡先生の農法がそれぞれの人によって消化され、その人その人の自然農があるんだなと思うこの頃です。
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自然農法の福岡正信さんが亡くなりました
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