私は詳しくはないのですが、絵本にも秀作と駄作があるようですね。いつかこのブログにも書いた松井直さんの講演でも、素晴らしい絵本をいくつか紹介していました。その中の一つに、
「三びきやぎのがらがらどん」
マーシャ・ブラウン え
せた ていじ やく
がありました。同じストーリーでも訳者で全然違うし、絵によっても心に残り方が全然違うのだそうです。1940年作の超ロングセラーです。
この本と同じ作者の絵本を最近手にしました。
「ちいさなヒッポ」
マーシャ・ブラウン さく
うちだ りさこ やく
偕成社
我が家に転がっていたこの本を何気なく開いて驚きました。この絵本につかわれている絵は、どうやらすべて木版画なのです。版画特有な直線的な絵や決して複雑でない色づかいなのですが、登場するカバの皮膚には木目が見えます。水の中や暗闇に包まれたカバもうまく木目を生かして描いているのです。遠景の木々もうまく版画の手法で描いています。カバの目や表情がまた何ともいえずいいのです。
お気に入りの一冊になりそうです。
カバが大好きないさお君は
カバの絵本も好きです。
本当にいい絵本ですすね。
絵本はすぐに絶版になるものが多く
買いそびれると大変です。