自然農の畑を借りている人たちの交流会がありました。春の交流会は八ヶ岳の麓「谷戸城跡」に弁当をもって食事会でしたが、今回は野風草の庭での食事会でした。ご飯は雑穀入り七分搗き玄米、それからダッチオーブンでタマネギ・人参・ジャガイモ・鳥手羽を焼いたもの、それから皆さんの差し入れの数々でした。
中には網があり、上げ底で焦げ付かないようになっています。厚手の鍋で、食材の入いれて赤くなったたくさんの炭の中に置き、さらにふたの上にまで炭火を乗せます。
20分で一度中を点検、もう10分加熱してみようと炭火の中に戻しました。そうしてふたを取ったところ、これはもうおいしそうなタマネギの焼けたにおい。他の食材の火の通り具合もちょうどよく、大成功でした。
ご飯の方は昔ながらの釜を使い、ブリキでできた移動できるかまどで炊きました。雑穀を混ぜた米を洗い、
「水の量はくるぶしまで」。
火加減は、「はじめチョロチョロなかパッパ、赤子が泣いてもふたとるな」
なんて説明を懐かしく聞きました。そうして最年長の私はご飯の火加減を仰せつかってしまったのです。棒をもってきて釜にあて、一方に耳をあてると「中で沸騰している音が聞こえるよ」というのですが、私にはさっぱりわかりません。沸騰してだいたい水がなくなったかなということをふたの隙間から吹き出す様子で見当をつけるのですが、さっぱり自信がありません。でもこんなもんかなというところで勇気を振るい、火を落としてしまいました。蒸らしの時間を十分とってからふたを取ってみたのですが、炊きあがり具合はまあまあ合格点だったようです。
ダッチオーブンの中身とご飯をお皿に盛りつけて、みんなでいただきました。食材はすべて自然農による農産物である「野菜を丸ごと味わう」、そんな印象の食事でした。かなりのベジタリアンの私にとっては最高のご馳走でした。
食事のあとは、火を囲んで、子供たちの賑やかさの中で談笑。シートの上に寝転がって夜空を眺め、11時過ぎまで語り合いました。満足!
楽しくおいしい夏の一夜でしたね。ホオズキの実、ごちそうさまでした。我が人生初の味、おいしかったです。次回は、秋の収穫祭やりましょう!