木下航志

 先日、山梨でも木下航志さんのコンサートがあった。しかし、私は残念ながら聴くことができなかった。コンサートに行った友人のブログに刺激を受け、わたしも彼の印象を少し書いてみたいと思う。

 彼についてNHKで取り上げた番組を二度見たことがある。一度目は小学生の頃であっただろう。内容の詳細はよく覚えていないのだが、視覚に障害をもった彼の小学生になるかならないかの頃、音楽に出会い才能を開花していく。周囲の理解や援助もありストリート・ライブの活動をしていることなどを紹介していた。自らのピアノ伴奏でうたう彼のヴォーカルは、自己の心を開放しあるがままを身体いっぱい声いっぱいに表現するもので魅力あふれる音楽だった。

 二回目の放送は中学生の頃だったろうか、変声期を迎え声の出ない彼は苦悩の時期を過ごしていた。単に声が出ないということだけでない心の中の大きな苦悩だったようである。その当時の苦しみの様子、それから長いトンネルを抜け出して演奏活動を再開するにいたったことなどを紹介していた。そして再びうたいだした彼の歌声は、やはりすばらしいものだった。

 私も彼のライブを聴いてみたい。生の歌声を聴くせっかくのチャンスを逃した私は、今から次のチャンスを願っている。

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