「神様のカルテ」

神様のカルテ

「神様のカルテ」
夏川草介
小学館

 舞台は長野県松本市、民間病院に勤める若い医師とその周辺の物語。慢性的な医者不足でお医者さんというのは多忙なものだと聞いてはいましたが、この小説でもひしひしと。大学病院に勤めるのと地域医療に携わるのでは仕事内容や将来設計などずいぶんと違うらしい。仕事を続けながら、大学病院に戻るか地域医療の激務を続けるか迷う主人公がおり、大学病院で見放された患者さんに心を尽くし死の直前の感謝のことばは感動的でした。写真家のパートナーとのユニークな心あたたまる組み合わせ、アパートの隣人たちとの交流も泣かせます。

作者:夏川草介さんはやはり長野県のお医者さん。主人公と同じ漱石好きで、ペンネームは夏目漱石・川端康成・草枕・芥川龍之介からとったとか。作者の普段の生活の周辺が描かれているのだろうと想像します。医療の激務の中での創作活動から漫画家:手塚治虫を思い出してしまいました。

「神様のカルテ」」への2件のフィードバック

  1. のり子

     こんばんは。
    家に帰り、早速ブログを拝見しました。
    図書館の本がアップされていてとてもうれしかったです。
    様々なジャンルの話題があり、すばらしいですね。
    植物の写真がとてもきれいでした。
    今後も楽しみにしております。

    返信
    1. すすき 投稿作成者

      コメントありがとうございました。
      これからも楽しみに、図書館に通わせていただきます。

      返信

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