「食品の裏側 ~ みんな大好きな食品添加物」
安部 司 著
今年、評判になった一冊であり、私もこれを読んで唸ってしまった一人です。
今、私たちは「飽食の時代」に生きています。日本のカップラーメンは海外のそれに比べて格段においしいのだと聞いています。日本に滞在し就労している海外の人たちからも大変評判がいいそうだし、私自身もなかなかの美味しさだと思っています。この本は、著者の講演会でとんこつスープを添加物を組み合わせて作ってしまい、会場のいぶかしがる聴衆に試食してもらい「本当にとんこつスープだ」と驚かせるところからはじまります。食品添加物のトップセールスマンだった著者、同時に子をもつ親の良心から自らの仕事に疑問を持ち、食品添加物の洗礼に浸かってしまっている現在の食事情を見つめている著者の文章には説得力があり、一気に引き込まれ短時間で読了できる本です。まだ読まれていない方、一度読んでみませんか。