美わしの五月に(その2)

 最近いただいた南高OBの資料(のコピー)がある。音楽雑誌「合唱界」の1961年8月号の記事の冒頭にはこんなことが書かれている。


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    “音感合唱で育った美しいひびき”
                 みちのくに実った山形南高OB合唱団


 初夏の風かおる夕、南高合唱団を訪ねた。彼等の母校南高等学校の玄関から長い廊下を、キャプテンの、調所さんの案内で歩くうちに、「うるわし五月に つぼみも開けば・・・・・」記者は一瞬わが耳を疑った。これが東北の青年達の歌声であるのだろうか・・・・・。
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 この記者の文章からは、私がCDから感じ取ったうれしい驚きと共通するものを感ずる。長く聞いてきた南高OB合唱団の録音には登場せず、突然私製CDで出会ったこの曲ではあるが、やはりOB合唱団の歴史の中でも唱っていたのだ。そして同時に送られてきた古い音楽会プログラム(これもコピー)をめくると、
    第2回発表会(1957年)
    第3回演奏会(1958年)
    第5回発表会(1960年)
とこの曲は演奏会にも3回登場している。CDでは高校を卒業して間もない若いOBが仲間同士で楽しく唱っているのだが、佐々木先生指揮、南高OB合唱団の演奏はどんなだったのだろうか。聴いてみたい。

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