「アルルカンと道化師」
池井戸潤
講談社
東京中央銀行を舞台にした人気の半沢直樹シリーズ最新作。
今回の半沢は大阪西支店の融資課長、そこを舞台にした取引先で歴史ある美術系出版社である仙波工藝社のM&A(企業買収)話です。銀行の論理で強引にM&Aを進めようとする支店の上司や大阪営業本部、それから業務統括部長に対し、買収から会社を守ろうとする半沢達融資課チームの奮闘。今回は美術品を絡めたおはなしで、理不尽な圧力に屈せず顧客を守り正義を貫くいつもながらの痛快なストーリー、一気読みでした。
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