「点と線」

時刻表を殺意が走る

「点と線」
松本清張
新潮社

 有名な清張作品。汚職事件捜査中の××省課長補佐の博多での情死事件に殺人事件ではないかとの疑問を持ち、列車時刻表に絡む完璧なアリバイを崩していく推理小説。新幹線の開通以前で東京-博多間が特急で約20時間、青函連絡船が登場したりと時代を感じさせます。最後は手紙の中で真相が明かされて行きますが、犯人を前にして語って追い詰めて欲しいなんて思うのは読者のわがままでしょうか。
読みながらやっぱり考えてしまいますね、われわれ現実世界の財務省職員の自殺事件。こちらもしっかり謎を解いて欲しいな。

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