今回のウォークは「下部醍醐山トレッキング」。日蓮宗総本山:身延山久遠寺のある身延町にある醍醐山はスカイツリーと同じ高さ(標高)634mで一躍名を売り、登山道も整備されて登りやすい山になりました。身延線甲斐常葉駅をスタートし山頂を経て下部温泉駅ゴールのお手頃コースです。
甲斐常葉駅前に10:30集合、私は電車を避けてマイカーでここまで。まずはリーダーの挨拶、新型コロナウィルス騒ぎでこの日のことまでの開催の可否にゆれたことなど、それから天気予報が予報元によって違ったことなど。
スタートしました。駅から川沿いを上流方向へ、でもすぐに左折して登山道に入ります。
山道に入りましたU字型の底のような登山道は落ち葉がたまって、それを踏みしめてすすみます。
平らなところに杉か檜か綺麗に並べて植林されたところでの休憩。この日はこまめに小休止をとっていただきました。かつては畑だったところを、営農が困難となって植林したんでしょうね。
木製の標識がよく整備されていました。ここは鳥打峠、私たちは尾根道を歩いてきたのですが、かつてはこの尾根道と交差するように、下の部落から尾根越えをしていったんでしょうね。
植林された林の中に伐り倒された太い幹がたくさん。これはどうやら太い木が育つように間引きしたんでしょうね。「間伐」ってこの作業のことをいうんでしょうか、それとも植林の間の下木を伐ることをいうのでしょうか?
今回のコースではきつい登り坂は三度ほど。以前に登ったことがあるというEさんの、「後で急登があるよ」という話を聞きながら「ここのことかな?」と何度も思ったのでした。
五老峰展望台、見えるのは南東方向かな。正面に見えるのが五老峰です。
こちらはどうやら共同アンテナ。左のボックスには「NHK」という表示がありました。山間の集落は個人のアンテナでは受信できる放送局が少なく、集落全体が参加する共同アンテナを山の上に立てて各家に配信。私の実家ではそのおかげで長野の放送も入るんですよね。
頂上間近の展望台。視界が開けて爽快なのですが、「こんなに木を伐っていいの?」
ここからの展望、鮮明ではありませんが遠く八ヶ岳まで見渡せます。手前の白いのは市川大門のあたりの仏舎利塔。
着きました、山頂。ここで昼食。この屋根の下には丸太のベンチ・テーブルがあり、記念スタンプも用意されていました。
山頂でも楓の葉がやわらかに開き始めていました。
こちらはウグイスカズラ。風にゆれて、高速シャッターでもぶれてますかね。
頂上から10分ほど歩くと展望台があり、これは6人ほどの有志で見に行きました。見下ろしているのは身延方面と富士川。
でも急な下り坂になると落ち葉が滑ってかえって怖い。歩幅を狭く、ゆっくり、ゆっくり。
大子(だいご)集落跡のすぐ上にあった石造物。人がいなくなった集落、崩れても補修されず寂しい。集落の中には廃屋が何棟か残っていましたが、痛々しくて写真は撮りませんでした。
こんな橋も何カ所かありました。その都度、一人づつ渡ります。この橋はまだ広い方。
長い急な下り坂に膝が笑ってしまって、ここまでくるとみんなホッと笑顔。
身延から本栖湖に至る国道300号に出ました。こちらは身延方面。これから反対側、下部温泉駅に向かいます。
下部温泉入口にかかる橋、赤い灯籠が並んで風情があります。そしてしだれ桜のお迎え。
この橋の4つの橋柱は曲線的なデザインの中に桜・カエデ・螢・川魚と4種類の絵柄が彫り込まれています。いいな、こういうの。
そして終点の下部温泉駅。心配された天候も穏やかにほぼ晴れていたのですが、なんと私たちの到着を待っていたように強い雨が降り始めました。ラッキーでした。
登山と言うより低い山、落ち葉の中を、いろいろな記憶が甦る山歩きでした。今では家畜舎の床に敷くために落ち葉を集める「きのはき」、集めた落ち葉を積み重ねて貯蔵しておく「きのはんや」なんていうのも死語ですね。子どもたちが「きのはんや」に飛び込んで遊んだんだけどな~。
リーダーさん、サブさん、楽しいコースを案内していただきありがとうございました。そしてご苦労様でした。
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