さらわれたデービッド
R.L.スティーブンソン
坂井晴彦 訳
寺島龍一 画
福音館書店
福音館古典童話シリーズの一冊。久しぶりの古典で、あの有名な「宝島」と同じ作者・訳者・画家の作品です。
舞台は現在のイギリス北部、スコットランド。両親を失ったデービットは唯一の身寄りである叔父の下を訪れますが、後ろ盾となってくれるどころか、叔父に騙されて帆船に乗せられ国外に売り飛ばされる身の上になってしまう。しかしその帆船が難破し遭難、スコットランド西部の小島に漂着。船で一緒になりともに指名手配者となってしまったアランとともに陸路を逃避行、故郷を目指すという物語。主人公の周囲はめまぐるしく移り変わり、先へ先へと読み進めてしまうストーリーでした。でも結末はちょっと消化不良の感じです。せっかくの面白いストーリーがもったいないなと思ってしまいました。
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